第2章第10話 轟騎プレゼンツ・季節外れの肝試し大会!
5月22日午後10時
今日は授業を寝ていて、寝過して遅くなったので、まだ寮内を歩いている。
もう窓の外は真っ暗だ。
でも、都会と違って星が見える。
オレは星をしばらく眺めていた。
すると・・・
「片瀬先輩!」
振り向くと懐かしの・・・柚季と、・・・なんだっけ?
名前忘れた・・・。
が、いた。
「先輩、談話室に行きませんか?」
「寮内に談話室があるんだ・・・はい、ホグワーツじゃねぇか!」
そう言えば修学旅行はロンドンだったな・・・まさか、ホグワーツに行くとかないよな・・・。
てか前の学校で修学旅行行ったし。
で、場所は変わり談話室。
「よし、揃ったな」
何故か轟騎がいた。
それどころかこの学校の知り合い全員まで。
メンツは
オレ
轟騎
錬磨
はるか
刹那
柚季
円
「じゃあ、小野崎轟騎プレゼンツ・肝試し大会をやるぞ!!」
時期が違うぞ!?
夏にやれよ!?
「ルールは簡単。この魔法封印のタリスマンを着けて、学校の裏の墓場を通り、学校が封印した悪魔や幽霊がいる<封印の屋敷>の中にある紙を1枚ずつとってくる。ちなみにこれは校長公認だから、普段立ち入り禁止の<封印の屋敷>にも進入可能だ」
どうでもいい許可取ってんじゃねぇよ。
てか校長は肝試しだけでOKしたのかよ!?
あの校長終わってるし。
「まずはくじ引きだな、誰か一人は一人になるぞ」
そうしてみんな一斉にくじを引き抜いた。
オレ 1
轟騎 4
錬磨 3
はるか 2
柚季 1
円 3
刹那 2
自ら提案した轟騎が一人だ!
ざまあみやがれ!
そして、順番はこうなった。
1 オレ・柚季
2 錬磨・円
3 はるか・刹那
4 轟騎
最初かよ・・・。
「夜って目が利かないよな」
夜は好きだけどな、静かで。
「先輩、怖いですか?」
柚季が和やかな顔で微笑んでくる。
やべっ、かわいい。
ちゃっかり手を繋いじゃってるし。
オレ達はこのまま先に進んだ。
<錬磨視点>
この小説初だな。
駿以外のキャラ視点で書かれるのは。
それは置いといて。
現在の状況だけど、円ちゃんと俺は駿が出発してから10分たったので俺達も出発した。
それで5分くらいったた状況。
「く、暗い」
「どうして腕にしがみついてるの?」
「ば、馬鹿・・・別に怖いとかそんなんじゃないからね!」
マジかよ、この子ツンデレじゃん!
激萌ええええええええええええええええ!!!!!!!
「ツンデレとかマジ萌え」
「萌えってなに?」
そうか、この子たぶんテレビもないこの島で育ったからこの言葉も知らないんだな。
「俺の場合はツンデレな女の子とか見たときとか萌えるかな?」
「ツンデレってなに?」
そっかあ、ツンデレもわからないのか・・・。
じゃあ、俺好みに調教しちゃってもいいか・・・。
<駿視点>
読者様、不快なものを見せてすいませんでした。
で、あれから大分経って墓場の真ん中くらいか。
墓場って長いな。
入ってから20分は経つぞ。
まあ、ゆっくり歩いてるせいもあるだろうけど。
「先輩・・・ちょっといいですか?」
「なに?」
突然柚季に話しかけられたので、少し動揺したがすぐに返答。
「先輩って・・・はるかさんと・・・できてないですよね・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こ、こいつ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヤンデレだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・変な奴に目を付けられちまった・・・・・・・・。
「まあ、はるかとは何もない」
「そうですよね、勘違いでした」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんか怖かった・・・・・・・・・。
ヤンデレ好きな人へ・・・オレにはその良さが分かりません・・・。