第2章第9話 轟騎の部屋は禁忌の巣窟!?
午後1時
ここの理事長は何考えてんだか・・・・・・・・・・・・・・・・・・理事長って、あのクソババアじゃねぇか!!
魔法も使えない癖によ!
まあ、何とか暴走したドラゴンをどっかの超サイヤ人が消したけど、被害は絶大。
よって、運動会は中止。
てか、何したかったんだ、運動会って。
オレは昼飯を食いながら未だに炎の海のグラウンドを眺めた。
教育委員会に訴えたらたぶん裁判に勝てるな。
ボヤっとしていると刹那にいきなり話しかけられた。
「片瀬、お前の召喚は死霊ばかり呼び出すが、死霊使い(ネクロマンサー)なのか?」
あれはたまたま。
本当ならドラゴンとか召喚してぇよ・・・。
骸骨なんかより。
「好きで奴らを召喚してるわけじゃねぇよ」
「やはりな、お前にはこれがいるようだな」
そう言って何かを取り出し、オレに渡した。
綺麗なペンダントだ。
「精霊の首飾りだ。それをつけたものは精霊の加護を受けることができ、召喚が使えるものは精霊を呼び出すことも可能」
マジか!?
レアアイテムじゃねぇか!
タダでくれちゃっていいのかよ?
「ホントにいいのか、こんなレアアイテムを」
「それなら普通に売ってるぞ、魔道雑貨店で」
売ってんのかよ!?
「ちなみに日本円で約3800円だ」
安っ!?
不良品じゃねぇよな!?
「大抵の人は使えないし、作るのも簡単らしいし」
まあ、折角くれたんだから後で使ってみるか。
午後5時
オレは刹那にもらった首飾りを見た。
よーく見ると、紙が一枚挟まっていた。
広げてみると・・・。
精霊の首飾り
防御力44
レベル1
火耐性0
水耐性0
雷耐性0
龍耐性0
氷耐性0
スキルポイント
加護+10
・・・・・・・・・・・・モンハンかよ!?
三眼の首飾り!?
新種じゃんw
ってか、召喚に使えないだろ!
まあ、着けるだけ着けるか。
精霊の加護がついてて悪いことはないし。
「なんか瞬時に暇になった」
本日の楽しみが瞬時に消えたオレは轟騎と錬磨の部屋に遊びに行くことにした。
「ここどこだよ」
そこは、まるで別世界だった。
「おお、駿!」
轟騎が歓喜の声を上げるが、オレには届かない。
もはやそこは・・・魔物の巣窟だったからな。
なんか得体のしれない生き物が大量に生息。
首が7つあるカラスとか、羽根の生えた猫とか、二足歩行のサソリとか、どう考えても合成された生命体が轟騎の部屋にたくさん置かれたケージに入っていた。
その中でも一番気持ち悪かったのが、
「何合成した、これ」
「頭に犬、足はゾウ、翼はクシャル・ダ○ラ、尻尾は蛇、胴体は人間だ」
な、なんかこの世に存在しない生き物が入ってるぞ!?
てか胴体に人間使ってんのかよ!?
止めろよ、どこかの死体掻き集めて合成したけど最終的に自分も合成してゾンビに消されたマッドサイエンティストじゃねぇかよ!?
気持ち悪いし。
この瞬間、オレは決意した。
もう二度と轟騎の部屋には何が起こっても入らないことを。