第2章第8話 強敵!サイバー流魔砲少女!あと、運動会もあったな
5月3日午前4時
「駿様、よくぞご無事で」
オレがそう簡単に死ぬはずないぜ?
オレがベットから体を起こすとすぐそこにはるかが。
「うっ」
「ひゃう」
何が起きたかって?
ありきたりな展開さ。
ズバリ、オレが目を閉じていた時にはるかが息がかかるほど近くまで顔を寄せていてそのまま・・・って展開。
「し、駿様・・・ああ・・・」
酷く動揺するはるか。
まだ眠いオレ。
「私のファーストキスが駿様なんて・・・」
ちなみにオレのファーストキスは5歳の頃、はやて姉に奪われたという悲しい過去がある。
全くもっていい迷惑だ。
「まあいい。それよりはるか、今日は授業はなかったよな?」
「はい。今日は休みです。」
それじゃ、遊ぶとするか。
ここんとこずっと魔術の練習だったからな。
たまには島をぐるっと回ってみるか。
オレは最初に港に赴いた。
「駿くん」
「・・・この声は」
予想はできている。
オレの知り合いで駿くんと呼ぶ人はただひとり。
マイシスターのみ。
「駿くん、魔法の授業はどう?」
「・・・まあまあ・・・」
はやて姉はカバンから杖を取り出して、近くの岩に向ける。
にしてもこの杖、めちゃくちゃメカニカルな感じが・・・ま、まさか・・・。
「E・E・B!!」
サイバー・エンド!?
てっきりS・L・Bが来ると思ったよ!?
「これ、できる?」
できる?じゃねぇよ!
次元が違うって。
近くの岩が消滅どころか、奥の船まで消滅させてるし・・・。
オレも対抗して召喚魔法を使う。
「ドラゴンゾンビ!」
召喚する度思う。
この世界の召喚獣って遊○王じゃね?
形は違うけどさ。
「E・R・B!!」
キメラテック!?
はやて姉ってサイバー流継承者!?
ちなみに先の攻撃でドラゴンゾンビは消滅しました・・・跡形もなく。
グォレンダァ!がこなかっただけでも良しとしよう。
「・・・勝てない・・・。」
「私は世界最強の魔砲少女なんだよ」
確かに魔王よりは1歳若いけどさ・・・。
その歳で少女はないだろ。
ぎりぎり許せるかな・・・。
てか、今まで抹殺してた銃火器って魔砲だったんだ。
「まあ、何でもいいけどそろそろ運動会の時期じゃない?」
「だっけ?」
オレ授業寝てるからな。
ちなみにリア曰く、オレが他の魔術特性や使い方を習っても無駄らしい。
召喚師のスキルを持つものは他の魔法を使えないんだと。
それから幾日か過ぎ・・・。
5月14日午前8時
運動会当日
「運動会って何すんだ?」
やっぱり王道な50m走とかか?
「運動会といったら騎馬戦だろう」
まあ、それもあるが・・・って答えてるのが何故赤坂!?
てか話し方に特徴ある奴少ないよな、この小説。
で、始まった騎馬戦。
「轟騎失格か・・・」
そりゃそうだ。
ルールは簡単。本当に騎馬戦をするのだ。
馬に乗って・・・ドラゴンの討伐。
あの・・・次元違いますよ?
いつの時代ですか?
今は平成何年?
てかここ日本!?
そもそも馬に乗れねぇし!
ちなみに、魔法は
使用禁止。
これでどうやって勝てと?
使用武器もなし。
まさに勝ち目無し。
てかリアルに轟騎が血を流して死んでる!?
錬磨は無事みたいだが。
「悪霊退散!悪霊退散!」
錬磨、念じても無駄だ。
「ドーマンセーマン!ドーマンセーマン!」
レッツゴー陰陽師だった・・・。
この状況でよく歌えるな。
ちなみに錬磨は歌い終わった瞬間、焼かれました。
<校内放送>
死にかけた人、もしくは死んだ人は保健室まで!
秘薬、エリクサーまたはフェニックスの尾、世界樹の葉を投与します。
ちなみにFから始まるRPGに出てくるエリクサーと、Tから始まるRPGに出てくるエリクシールは、語源が同じである。
ということを思い出したのでここに記しておく。