第1章第2話 ふざけんなよ、藪医者!何が「一緒にいこうぜ」だ!
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12月15日午前2時
何故かオレは医者に起こされた。
「一緒に修学旅行いこうぜ!!」
なんだこの医者ぁぁぁぁぁ!!!
午前4時半
なんだかんだで学校に到着。
そういえば学校を紹介してなかったな。
山中市立山中中学校だ。
山中とあるが都会のド真ん中にある。
市が山中だからだ。
てか、中が多い。
「おはよう駿!」
「よう、轟騎・・・」
「どうした?」
「疲れたよ・・・」
「・・・頑張れ」
短い会話を済ませて飛行機に乗る。
「そういえばどこ行くんだっけ?」
「エジプト」
あれ、いまなんて?
「もう一回いってくれないか?」
「沖縄」
変ってる!?
「・・・どっち?」
「沖縄」
「はあ・・・」
正直エジプトのほうがよかった・・・。
オレの親戚沖縄にいるから毎年行くし・・・。
午前11時
「えっと、首里城遠いから国際通りで時間潰しておいて」
やる気ねぇな、うちの教師ども。
「まあ、いいや。轟騎、なんか見に行こうぜ」
「せっかく来たんだし琉球ガラスを買っていかなきゃな」
「ちんすこうもな」
その後、俺は轟騎を案内した。
丁度、真ん中あたりの道に差し掛かった時だった。
「国際通りの店全てください!」
「はい?」
なんかすげぇことさらっと言ってる奴がいる!?
全部買うのにいくらかかんだよ。
こんなこと言うやつはこいつしかいないな。
「何やってんだ、椎名?」
「し、駿!?な、なんの用ですの!?」
「何もそこまで驚くなよ・・・」
この人は椎名 千秋という某有名会社会長もに次ぐ程の超絶金持ち女だ。
性格はすさまじく女王。どこまでも女王。
この女王の気品はオタクどもとマゾ男ばかり寄ってくるために常にボディガードが二人隠れている・・・らしい。
暇さえあれば人を捕まえて鞭で嬲っているという噂もある。
オレにはそんな感じには見えないけどな。
「まあ状況は呑み込めたが。いくら積んでも買えないものもあるんだよ。某有名会社会長だって買えなかったものもあるし。じゃ、またな」
そしてオレはそこを立ち去った。
もとい、逃げた。あいつにかかわると面倒なことになる。
ってか、何であいつ公立中学いんだ?
お嬢様なら私立行くんじゃないのか?
頭もいいしあいつなら一般人でも行けるはずだ。
気づけば集合時間になっていた。
オレ達も戻らないとな。
あれ?
轟騎がいねぇ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オレ・・・迷子?
でもこの辺分かるし・・・。
あれ?
ここどこだ?
周りには・・・。
・・・・・・・・・・・うわっホテルがいっぱい♪
さぁて、帰り道を探そうか・・・。
オレはもと来た道を辿ろうと振り返ると、何故かはやて姉が。
「あれ?どうしたのかな、駿くん?こんなところで」
「・・・迷子になりました」
「だから言ったでしょう。お姉さんがついていってあげるから手を離しちゃダメだよ」
「いや、そこまで子供じゃないから。ってか何ではやて姉がいるんだよ」
「ねぇ、ここって・・・。駿くん、休憩していく?」
「一般に使われている休憩ならね・・・」
「残念だなぁ」
この人絶対本気だった。
目が今も本気だ。
ってかいつの間にか手をつながれてるし。
おい!どこに連れていくんだよ!?
その休憩は遠慮します!!!!!
うわあああああああああああ!!!!!
姉弟の一線を越えてはいけない!!!!!
その後オレはなんとか説得に成功し、集合場所に到着することができた。