表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片瀬の日々  作者: STORM
2/180

第1章第2話 ふざけんなよ、藪医者!何が「一緒にいこうぜ」だ!

毎日更新を目指します

12月15日午前2時


何故かオレは医者に起こされた。


「一緒に修学旅行いこうぜ!!」


なんだこの医者ぁぁぁぁぁ!!!






午前4時半



なんだかんだで学校に到着。


そういえば学校を紹介してなかったな。

山中市立山中中学校だ。

山中とあるが都会のド真ん中にある。

市が山中だからだ。

てか、中が多い。


「おはよう駿!」

「よう、轟騎・・・」

「どうした?」

「疲れたよ・・・」

「・・・頑張れ」


短い会話を済ませて飛行機に乗る。


「そういえばどこ行くんだっけ?」

「エジプト」

あれ、いまなんて?

「もう一回いってくれないか?」

「沖縄」

変ってる!?

「・・・どっち?」

「沖縄」

「はあ・・・」

正直エジプトのほうがよかった・・・。

オレの親戚沖縄にいるから毎年行くし・・・。







午前11時


「えっと、首里城遠いから国際通りで時間潰しておいて」


やる気ねぇな、うちの教師ども。


「まあ、いいや。轟騎、なんか見に行こうぜ」

「せっかく来たんだし琉球ガラスを買っていかなきゃな」

「ちんすこうもな」


その後、俺は轟騎を案内した。





丁度、真ん中あたりの道に差し掛かった時だった。


「国際通りの店全てください!」

「はい?」


なんかすげぇことさらっと言ってる奴がいる!?

全部買うのにいくらかかんだよ。

こんなこと言うやつはこいつしかいないな。


「何やってんだ、椎名?」

「し、駿!?な、なんの用ですの!?」

「何もそこまで驚くなよ・・・」


この人は椎名(しいな) 千秋(ちあき)という某有名会社会長もに次ぐ程の超絶金持ち女だ。

性格はすさまじく女王。どこまでも女王。

この女王の気品はオタクどもとマゾ男ばかり寄ってくるために常にボディガードが二人隠れている・・・らしい。

暇さえあれば人を捕まえて鞭で嬲っているという噂もある。

オレにはそんな感じには見えないけどな。


「まあ状況は呑み込めたが。いくら積んでも買えないものもあるんだよ。某有名会社会長だって買えなかったものもあるし。じゃ、またな」

そしてオレはそこを立ち去った。

もとい、逃げた。あいつにかかわると面倒なことになる。

ってか、何であいつ公立中学いんだ?

お嬢様なら私立行くんじゃないのか?

頭もいいしあいつなら一般人でも行けるはずだ。







気づけば集合時間になっていた。

オレ達も戻らないとな。

あれ?

轟騎がいねぇ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

オレ・・・迷子?

でもこの辺分かるし・・・。

あれ?

ここどこだ?

周りには・・・。

・・・・・・・・・・・うわっホテルがいっぱい♪


さぁて、帰り道を探そうか・・・。



オレはもと来た道を辿ろうと振り返ると、何故かはやて姉が。


「あれ?どうしたのかな、駿くん?こんなところで」

「・・・迷子になりました」

「だから言ったでしょう。お姉さんがついていってあげるから手を離しちゃダメだよ」

「いや、そこまで子供じゃないから。ってか何ではやて姉がいるんだよ」

「ねぇ、ここって・・・。駿くん、休憩していく?」

「一般に使われている休憩ならね・・・」

「残念だなぁ」


この人絶対本気だった。

目が今も本気だ。


ってかいつの間にか手をつながれてるし。

おい!どこに連れていくんだよ!?

その休憩は遠慮します!!!!!

うわあああああああああああ!!!!!

姉弟の一線を越えてはいけない!!!!!







その後オレはなんとか説得に成功し、集合場所に到着することができた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ