第2章第6話 超サイヤ人・バカ二名 再臨!
4月30日午後5時
オレは校長室に呼び出された。
ひとつ言っておくが、悪いことはしてないぞ。
「片瀬です」
ノックしながら声をだす。
「どうぞ」
ん?
やたらと甲高い声だったが、気にすることはないな。
校長室に入ると小さな少女が座っていた。
え、これってまさか?
この展開ってこの少女が校長って奴?
「あの・・・校長先生ですか?」
「違うよー」
この少女は予想を裏切ってきました。
「あー、そいつ、俺の孫だ」
孫か・・・って、校長!?
なんで校長が!?
てか死んだんじゃなかったっけ?
「安心しろ、俺は魔法カード・死者蘇生を使った」
遊○王!?
フェニックスの尾じゃなかったんかい!?
てか、こいつ何歳だよ!?
「ここには約二名、男が転入する」
「・・・でも何故オレに?」
「その男が、轟騎と錬磨だからだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・マジかよ・・・。
「後、この本をリアに渡すんだ」
オレは本を受け取った。
「・・・ゲーティアか」
ソロモン72柱の悪魔
その中でもべリアルは有名だろう。
そして、最強。
べリアルを召喚した暁には、大量の糧を伴うがそれ相応の力を手にすることができる。
糧が生贄ということからオレは一生召喚しないだろう。
召喚するとしてもサブノック・・・か。
5月1日午前0時
オレはゲーティアを開いた。
「ほう、ソロモンか。それの召喚ならやろうと思えば普通の人間にもできる。無論、王などを召喚するのなら死を覚悟しなくてはな。その点、召喚魔術師はその危険が通常の人間の9割がカットされる」
結構知ってんだな・・・北欧神話の出なのに・・・。
ゲーティアを読み進めていくうちに、夜は明けていた。
もうこんな時間か・・・。
オレはベットに入ろうとすると大きな音がした。
外に出ると超巨大なライオンっぽいものが。
「・・・何だあれは・・・」
「マンティコアですね」
いや、ここにいる理由を聞きたい。
てかあいつから誰か逃げてんぞ?
オレは目を凝らしてよ〜く見た。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・錬磨だぁ・・・ははは」
「仕方ねぇ、助けるか」
オレはマンティコアに近づき、召喚魔法を唱える。
「ワイト・連続召喚!」
およそ50体のワイトがズラリと並んだ。
がしかし。
「こいつらほんっと使えねぇ」
一瞬で消滅した。
戦う気あるのか?
だが次の手もある。
「屍を束ねし悪鬼の呪術師よ、今、我に力を与えん」
行くぜ、オレの新召喚獣!
「ゾンビ・マスター!」
ひとつ言っておくがゾンビ・マスター自体はゾンビじゃない。
一応悪魔の類だ。
「ゾンビ・マスター、ワイトを!」
ゾンビ・マスターはワイトの残骸に呪術をかけ、ひとつにまとめていく。
ゾンビ・マスターは呪術が終了すると、たちまち消え去っていったがまあいい。
役者は揃った。
オレの今出せる最強のしもべ、ワイト・キングを召喚できたのだから。