エンディング4 我は修羅の道を歩む者なり
注意・エンディングはほかにもあります。
「片瀬、やったな!」
「ああ、オレたちの勝利だ」
勝利を喜び合った。
まさか神を倒すほどの力を出すことができたとは。
「リリィ、本当に助かった」
木に体を預け、目を閉じていたリリィの左目が開く。
「元々私はお前の力がなければ現代に蘇ることすらできなかった。その礼とでも思えばいい」
「本当に助かった」
「私に構っている暇があったらお前の姫に話しかけてやることだ。私は姫は姫でも、お前の姫じゃない」
分かっているさ。
ただ、礼を言いたかっただけだ。
それじゃあ、帰ろうか。
オレたちを光が包んだ。
元の世界に帰ってきたか。
帰ってくるなり、オレは真っ先に千秋の方へ向かう。
そしてオレはこちらを見つめ続けていた千秋の前で立ち止まった。
すると、千秋は急に怒った顔のようになった。
「無茶はいけないと言いましたよね?」
「あ、あれはしかたなかった。戦わないと帰れなかったし」
「あんなに女の子を連れて一緒に戦って楽しいのですか?私を放っといて!」
おや?
「妬いてるのか?」
「な、何を仰っているのですか!わ、私は・・・別に・・・」
言わなくても分かっているさ。
「べ、別に片瀬と吾は何もないぞ。い、一応義理の姉妹だし」
「あ、刹那、ついてきたのか」
「別に一緒にいたいとか・・・そんなんじゃないからな!」
これまたわかりやすい。
「ま、仲良くしろよ」
「私とこの男女と?駿も無茶を言いますね」
いきなり喧嘩売るなよ。
「お、男女とは何だ!吾も一応乙女だからな!」
「残念ですね、私は既に女ですよ。乙女は一年以上前に卒業しました」
平然と言うな!
刹那の目が痛い!
「そもそも私から駿を奪えるとでも思っているのですか?私と駿の間には既に娘が一人いるのですよ?それに今、私妊娠していますから」
「か、片瀬!?もうそんなに!」
目が痛い!目が痛い!
やめて!もうやめて!
「まあ、刹那のことも愛してる」
「駿!?」
「そ、そうか?」
刹那らしからぬ、モジモジとした様子でたずねてくる。
上目遣いはよせ!
破壊力が高すぎる!
それに対する千秋は驚きの言葉しかない。
「家族愛って奴だけどな・・・。暁よりは頻繁に会ってるし・・・それだったらはやて姉の方が愛が強いか」
ちょっと顔をそむけながら言う。
「まあ、そういうことだ。だけど、刹那が嫌いなわけじゃない、そう落ち込むな」
刹那は酷く落ち込んでいた。
可哀そうだが、どうにもできない。
「刹那ちゃん、まだチャンスはあるわ。駿くんだって血の繋がっている兄妹とセックスでもしたら背徳感に溺r「何言ってんだはやて姉!!」
何をはやて姉!
いきなり来てそんなこと言うな!
てか刹那とオレって確か義理の兄妹で、血は繋がってなかったような気がする。
「そんなことだったら姉も同じではないか」
「そうよ」
え、何ですか?
その目何?
こっち見ないで!
「行くわよ」
ひゃああああああああああああああああ!
結局千秋がおろおろしている間に、オレの身包みは剥がされた。
オレの力を持ってすれば逃げることは可能だが、魔砲の前では勝ち目がない。
一応逃亡は図ったが、
「安心して、駿くん。これはハーレムエンドよ」
何を安心すればいいんだ・・・。
「将来は子沢山・・・父親も大変だな」
刹那、お前はそんな奴じゃなかったはずだ!
「ちょっと、やめてください!駿は私の夫です!」
「え、何?まだ駿くんと結婚してるわけじゃないでしょ?」
千秋は唇を噛んだ。
いくら愛し合っていても、オレの年齢が18に満たない。
「刹那も、お前はいつでも正々堂々と真正面から戦ってきただろう!なんでこんな卑怯な真似を?」
「もう胸がはち切れそうなんだ。自分に嘘はつけない」
顔を真っ赤にして俯く。
オレはその光景をずっと見ていた。
はやて姉のせいで動けなくなった体を、刹那に跨がれながら。
「本当はロマンティックな恋をしたかった。でも、私にそれは許されない。駿、私を女にしてくれ!」
刹那が我を忘れたときは一人称が「私」になる。
そこまでしてでも・・・。
てか、この文章大丈夫か?
本番はまだしてないから大丈夫か。
脱がされてるのは、オレだけだしな!
「いい加減、私の駿に纏わりつくのはやめなさい!」
「駿くんはあなたのものじゃないのよ、千秋ちゃん。駿くんは・・・生まれた時から私のものよ!!」
はやて姉、何をおっしゃるのですか?
人権は?
ねぇ、人権は?
「駿、私は彼女と決着をつけます!待っていてください!」
「あら、小娘が私の駿くんに手を出してまだ刃向う気なのね?」
この間までは許してくれてたのに・・・何があった。
そして何だこの修羅場エンド・・・。
「片瀬・・・甘えてもいいか?」
こっちもこっちで何が起きてんだか。
ホント、もう嫌だ。
「お兄ちゃん」
刹那、君はいつから妹キャラになった。
しかも妹キャラになった瞬間、ガラリと性格が変わった。
口調から何から何まで変わった。
「お兄ちゃんがいけないんだよ。お兄ちゃんが私の気持ちに気付いてくれないから」
こんなの刹那じゃねええええええええええええええええええええ!!
「ほら、触って。すっごく胸がドキドキしてるでしょ?」
いえ、こちらの方がドキドキしています。
「待て、轟騎があそこでニヤニヤしてる。こんな光景見られて平気なのか?」
「そんなことより胸が切ないよぉ・・・もっと、私を愛して」
なんなのこれ、ほんと刹那じゃない。
やめて、刹那、君はそんな奴じゃなかったはずだ!
「オレの知ってる刹那は誰よりも気高い女だったはずだ!だけど今のこのありさまは何だ、何でこんなに女々しくなってんだよ!」
「駿くん、それが彼女の本性よ。彼女は自制して今まで武士の心で本性を捻じ伏せてきた」
え、マジで?
「こら、よそ見しない!私と戦いなさい!」
な、何で戦ってんだ?
「んー、じゃあ、ルークでクイーンをとるわ」
「ふ、不覚・・・私がクイーンを取られるなんて・・・」
・・・チェスかよ。
「刹那ちゃんはいくらでも環境に対応した行動をとれるからね。前にセレブのパーティに送り込んだ時は見事な猫のかぶりようだったわ。あれだけお嬢様を演出できれば、千秋ちゃんよりお嬢様だったかもしれないわ」
「む・・・そんなことよりチェスに集中しなさい!」
「それじゃあ、クイーンを動かして・・・はい、チェックメイト」
「わ、私が負けるなんて・・・」
「仕方がないわ。私にはこれがあるもの」
そ、それは・・・千年パズル!!
って、人格変わってないじゃん・・・。
「次はOCGで決着でも付ける?」
「望むところです!」
「オレもやりたい!」
「ところで、OCGってなんですか?」
知らんのかい。
「まあ、このカードゲームのことよ」
「駿がよくやってるやつですね。了解です」
と、言って二人は始めてしまった。
「オレは?」
「お兄ちゃん・・・もっと触って・・・」
はっ、胸から手を離すのを忘れていた!
「シンクロ召喚!ゴヨウ・ガーディアン!」
はやて姉ガチだ・・・。
「リバースカードオープン、奈落の落とし穴」
千秋もか!!
「甘いわ、私はどうしてもそいつのコントロールを得たいの。神の宣告!」
「ライフを半分払ってまで・・・魔宮の賄賂!」
もう、何これ。
「あなたが猫なんて使っても私に死角はありません!」
ガチすぎる・・・。
「お二人さん、ガチすぎないか?」
「「女の戦いは壮絶ということを覚えておきなさい」」
・・・。
こっちはこっちでもう身が持たない。
理性吹き飛びかけてるけど、体動かないし。
逆に刹那が行動してしまうと簡単に子供が作れちゃうという・・・。
「そして誰も助けない・・・」
オレはこのまま三人に襲われて、のちにとんでもない数の子供を作ってしまうことになった。
「ハッピーエンド」
「じゃねーよ!?」
とんでもないですねぇ。
こりゃあ、酷い。
自分でも何故こんなのを書いたかわかりません。