第2章第4話 進級テスト・地獄の大闘技場・・・オレハンターじゃないっすよ?
4月6日午後5時
「打倒刹那をスローガンにオレは魔法をやります」
ついにファンタジーの世界にいってしまった・・・。
魔法の修行は非常に大変なものだが精神を集中させることには長けていたのでいきなり魔法を使うことができた。
そしてオレは図書室で文献を探している。
「低級召喚術ってワイトばっかだな」
「召喚して見ろ」
リアに言われたので意識を集中し、術を唱える。
一応召喚できたが・・・これはキモい。
骨が動いてる。
「お前は連続召喚を覚えた方がいいな」
「なんだそれ」
「一度の詠唱で複数の召喚を行う。連続で召喚されることから連続召喚と呼ばれる」
リア曰くオレは他の奴らより2年遅れてるからもっと努力しないといけないらしい。
部屋に帰るとオレはベットに倒れこんだ。
「そういえば電話来ないな・・・」
ケータイを覗いてみるとなんと・・・。
圏外でした。
「な、なにっ!」
やられた・・・あのクソババア、ここは圏内って言ってたくせに・・・いつか殺すっ!!
オレが邪念をこめてババアに手紙を書いていると大慌てではるかが入ってきた。
「駿様大変です!明日進級テストがあります!」
は?
4月7日午前6時
「で、昨日聞きそびれたテスト内容とは?」
「闘技場でいろんな魔物と戦うだけです」
へぇ・・・マジか・・・死ぬじゃん。
「死にたくねえよ」
「強ければ死にはしませんよ」
オレは強いとか弱いとかそのレベルじゃねぇよ?
同日午前8時
テスト・・・らしきものが始まった。
どうやらペアでやるらしい。
相手はくじ引きで決まる。
オレが引いたのは12番。
一致する奴は・・・マジかよ・・・。
ペアは刹那であった。
「お前か・・・」
「悪かったな、初心者で」
俺達の番が来た。
オレはワイトやスケルトン召喚しかできねぇぞ?
どっちも骨じゃねぇか。
まあ、悔しいが頼るか・・・。
オレは闘技場に入る。
討伐対象は・・・レッドワイバーン。
低級火竜らしいが、ワイバーンとかドラゴンは強いという事で有名らしい。
=オレが死に易くなる。
「勝てない・・・」
「お前が頼みの綱なのに!?」
いきなり刹那が勝てないとか言い出した。
とりあえず昨日無理やりリアに叩き込まれた連続召喚でワイトを並べる。
オレってもう人間じゃなくなってきてる気がするw
10秒後。
ワイトは全て灰になりました。
やべぇよ、こいつリアルにレウスじゃん。
刹那はこんな時に限って風で盾作ってるし。
オレ一人で倒せと。
まあ、無理だな・・・ってあ。
刹那は自分の使い魔、ペガサスを呼んでいた。
が、しかし攻撃しない。
攻撃しろよ!?
って使い魔呼んでいいの!?
まあいい。
これで勝機は出てきた。
「リア!」
オレはリアを呼んだ。
リアはすぐに現れた。
こんなときだから彼女が装着している漆黒の鎧が勇ましく見える。
「来てやったぞ、それでわらわになんのようだ?」
「あいつ消して」
うん、たった六文字であいつが消える。
リアは次元の狭間から槍を取り出しそして高く飛ぶ。
「くらえ、我が槍!」
「あれ、ヴァルキュリアって槍使ったっけ?」
神話の槍でヴァルキュリアが使う槍ってなかったような・・・。
リアは凄い力で槍を投げ・・・。
「ゲイ・ボルグ!」
「あんた北欧神話の半神でしょ!?ゲイ・ボルグはケルト神話だぞ!?しかも持ち主クー・フーリンだし!?」
槍はワイバーンの頭を貫通し、彼の息の根を止めた。
「突っ込みどころ満載じゃん!」
「クー・フーリンから借りてきた。今返す。それと私の種族は初代ヴァルキュリアの子孫を総じて言っているだけで本人ではないぞ」
はーそうですか。
こうしてテストは合格に終わった。
リアの手によって。
が、しかし刹那の反感を買ってしまったらしい。