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片瀬の日々  作者: STORM
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第10章最終話 世界を滅ぼす妖刀を手にして轟騎のターン!

「こんなもんか」

一通り見て回ったが、あの部屋以外に特別なものは見当たらなかった。

「最後にあの部屋に戻るか?」

骸が声をかける。

「そうだな。それにここに滞在できるのもあと1日が限界だろうしな」

空気は沢山あるが、食料が持たない。

最後にもう一度だけ、あの妖刀の気配を覚えておきたかった。








「ついたな」

「手に入れることはやはり・・・無理か」

「片瀬、これを見てくれ」

亮平が持っていた1枚の紙。

「なんだこれ?」

「さあ、さっぱり」

「呪符だな・・・」

魔術に一番詳しい刹那が呟く。

「何に使うんだ?」

「吾が思うに恐らく何かを封印してあったんだろう。そのタイプの呪符だ」

何を封印してたんだよ。

「つまり・・・だ。呪符が消えたことにより、どこかの封印が消滅した、もしくは弱まった・・・そして、吾らが見てきた限り、封印が施されていた場所は、ここのみ」

なるほどな。

「いくら刀で斬っても傷一つ付けられなかったのは封印が施されていたからだったのか」

線は一本入れたけど。

「気付くのが遅れた、もう少し早く気付いていれば」

「問題ない、ぶち壊すぞ」

銃組二人は弾丸全てを投入する覚悟で構えている。

そして剣組は奥義の構え。

「おれだけひとりじゃねぇか」

まあ、しかたない。

鎖を使う奴はお前だけだし。


「三‐四代三刀秘儀・七花八裂!!」

「奥義・九尾!!」

技名がある剣士お二人は扉を切り裂く。

オレの秘儀は初登場だな。

秘儀とは奥義を組み合わせた上級の技で、それぞれの個性を生かしきる、なかなか難度の高い技だ。

そして刹那の九尾。

これは居合の最初の一撃で九回斬りつけるという神業である。

なお、刹那は魔力を駆使しないとこれを使えないらしい。



「なあ、骸」

「なんだい、委員長」

「俺達技名なくて寂しくないか?」

亮平が呟く。

「まあ、銃使ってて技ってのもな。普通の弾丸に電撃帯びせたり、龍とか虎の幻影とか見せれるんなら別なんだろうけどな」

「んなこと無理だろ、理論的に」

「そう、理論的にはな。だけどよ、それができるんだよ、俺には」

骸が二ヤリと笑って銃を構える。

「見せてやるさ、デスレーザー!!」

「うっわ、何そのネーミングセンスのなさ」

「う、うるせぇ!」

確かに骸はただの弾丸からレーザーに変換した。

だがしかし、後日これは骸の力ではなく、銃に元々標準装備されていたレーザーだったことが判明するが・・・。


「おれ、何すりゃあいいんだ?めっちゃ空気じゃねぇか」

「つってもな、もう壊しちまったし」

そう、骸のなんとかレーザーで破壊された。

なかなかの威力でしたな。

後日談だが、エネルギーを充填しないと、3発が限度らしい。

さらに精密に言うと、実はレーザーではなく、光学電磁砲だということが発覚する。

ついでにそのエネルギー消費を抑えてレールガンを放つことも可能らしい。







「これが・・・カタストロフか」

「禍々しい気配はするな」

オレはその禍々しくも強大な力を持つと言われる剣を手にしてみた。

「持ち帰ろうか」

「おいおい、大丈夫かよ」

「おれはどうなってもしらねぇぞ?」

「ま、いざとなったら駿が生贄になれよ?」

「・・・全責任はオレが持つ・・・以上、帰るぞ」

オレは全ての妖刀を手にする義務がある。

そして、オレ自身も全ての妖刀を手に入れたい。

だからここに来た。

それ以上でもそれ以下でもない。






そうしてオレたちはこの島を去った。

最後の最後まで錬磨をフルで利用して。















そして場所は変わり。

それ以前に視点も変わり。

更に時も戻り、駿たちが島を探している時まで。


「久々に俺のターンだぜ」


轟騎が立っていた。



<轟騎視点>


「えっと、で・・・千秋さん、なんでしたっけ?」

「轟騎、手伝ってください」

「・・・何を?」

端折りすぎだと思う。

「私は現在、私立高校を作ろうとしています。勿論、駿やあなたたちのためですわ・・・そして、私と駿の子供たちのために」

「そりゃあありがたいことだ・・・で、何すんの?」

「教育委員会から徹底的に叩きのめさないと気が済まないのですの。この国には教師とは言えない教師が沢山いますから。そのような人は・・・排除すべきかと思いまして・・・説得についてきてもらえるかしら・・・私の護衛として」

随分レベルの高いことするな。

確かにムカつく教師って言うか職権濫用してる奴らが多すぎるような気がするんだよな。

「ん〜、まあいっか。俺も長らく登場しなかったこの武器を試したいとこだったし」

「戦うとは限りませんよ」

「ま、でもいいよ。俺もその件には同感してるしな」

「決定ですね」


こうして俺の教育委員会との戦いは始まった。

駿たちが島を探している間に、俺は珍しく偉業を成し遂げようと・・・余計なこともあるだろうが・・・していた。

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