第2章第2話 召喚の儀式って、まさかあんな世界じゃないし、人間が出てこないよな?
4月4日午前9時
「おはよう〜って、はるかまだメイド服かよ!?」
「はい、これが正装ですから」
こ、こいつ・・・どこか天然入ってる・・・。
まあ、いいか。
なんだかんだでメイドゲットしたし。
いらなかったけどいたらいたでいいかも。
「駿様、どうぞ」
はるかはオレの椅子を引いた。
訂正・意外と迷惑なとこあるかも知れん・・・。
同日午後2時
「これから使い魔を召喚します」
リアルにゼ○の使い魔じゃん。
だいたいオレ魔術なんてやったことねえし。
なんだかんだで始まった。
ちなみにトップは赤坂刹那さんだそうです。
よし、覚えた。
友好を広げるため、ひとりでも多く覚えておこうか。
ちなみに召喚した使い魔は・・・ペガサス・・・っておい。
リアルにこれはファンタジックになってるぞ!?
誰かケルベロスとか召喚しそう・・・。
みんなが終わってオレの番・・・って、オレもやるのかよ。
「駿様、召喚はこうやるのですよ・・・」
一通り教えてもらったが、なんか初めて召喚したのがアンフェスバエナの人に教えてもらってミスったら厳しいな。
ミスったらその時はそのときだ。
とりあえず召喚はできた。
だけどさ。こりゃないだろ・・・。
「あー、あんた誰?」
「わらわはヴァルキュリアのリア」
こいつの親絶対名前付けを適当にしたな。
「駿様、凄いです」
「このいかにも偉そうな黒い天使が?」
・・・あれ、黒い。
ヴァルキュリアって確か天使だよな・・・。
「わらわはヴァルキュリアの上位の種族、ダーク・ヴァルキュリア」
「うわっ、ダークとか。絶対反抗するよ、この貧乳娘」
見た感じ16、7ってとこか。
「うるさい!気にしてることを言うでない!」
こいつ従えるの?
えー、嫌だー。
オレははるかみたいな従順な子がよかったなー。
よし、後で拷問道具買っておこう。
しつけないとな。
放課後、オレの部屋。
「はるか、ダーク・ヴァルキュリアって普通のヴァルキュリアとどう違うんだ?」
「はい、ヴァルキュリア種は天使系使い魔の中でも上位に位置しています。ですが稀にダーク化した種が生まれる時があるのです。所謂、突然変異です。ダーク化した個体は通常種10人が束になっても勝てないほど凶悪なのです。ちなみにランク的にも天使は上位なので、ダーク・ヴァルキュリアは非常に強力な種だと言えます」
へぇ。
ちなみに大雑把に
獣、魚、天使、悪魔、爬虫類、ドラゴン(爬虫類とは別らしい)、鳥、アンデッド、昆虫、植物、元素(まあ、水とか?)ってのがあるんだと。
基本的にドラゴンとかは非常に強力、らしい。
根本的な能力からして爬虫類とは段違いらしい。
現実世界もゲームとさほどかわりなかったという事実を知っただけでも大分凄いことだ。
「リアは従わせるのが大変そうだな」
非常に面倒なことを押し付けられたものだ。
「リア、お前ってオレの使い魔だよな」
「一応、そう言うことになっておるのだろう」
「なら一通り自己紹介でもするか」
リアは全種族の中で3番目に強い天使系使い魔の中で2番目に強いヴァルキュリア種の上位版。
1番のアークエンジェルとまともにぶつかっても勝算はあるらしい。
それに現在、ダーク化したアークエンジェルは未だに発見されていない。
だから実質一番強いのはリアの種ともいえる。
ちなみにこのまま続けて変なこと聞いたら口を滑らせた。
身長152cm、体重45kg、16歳。スリーサイズを聞いたらそれは極秘と言われた。
殴りたかったようだが魔法陣に閉じ込めていたので平気だった。
案外魔法って便利なものだな。
「だいたいお前のことは分かった。じゃ、おやすみ」
オレは寝た。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・なぜこいつがオレの布団の中にいる・・・。
「リア、何でオレの布団の中にいる?」
「べ、別にわらわは一人で寝るのが怖いとかそういう訳じゃなくな・・・何ていうか・・・」
「分かった、お前は見かけによらず寂しがり屋ってことが」
リアは顔を赤くして布団の中に潜り込んでいった。
でも、なぜはるかの布団に入っていかなかったんだ?