表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片瀬の日々  作者: STORM
125/180

第9章第4話 コーヒーは漢字で珈琲と書きます。何故こんな話かって?聞かないでくれ



まさかの前回の続きですが、あれから3時間経ちました。


オレは今、何でこんなことになっているのか理解できない。

オレはただ大広間でコーヒー飲んで本を読んでいただけなのに、何故!?

何故こんな修羅場が展開されているんだ!?


刹那が入れたコーヒーと暁が入れたコーヒー、どっちが美味いっていわれてもオレ飲んでるの缶コーヒーだし・・・。

それに飲んだこと無いのに決められるか!

それとわざわざ持ってくるな!

「持ってこられてもコーヒーまだ余ってるから!」

無理に勧めるな。

「吾のコーヒーが飲めないというか!」

そして怒るな。

「ウチ折角駿のために作ったんやで?」

つ、作ったって・・・。

これインスタントコーヒーじゃねぇか!!

缶コーヒーで十分だ!

それでも論争を止めない二人を黙らせるために、オレは刹那のコーヒーに口をつけた。

結構マイルドに仕上がっている。

ちなみにオレはブラックが好きなので、あまりオレ好みの味ではなかった。

「ウチよりも刹那のコーヒーの方がええの?」

「別にそんな訳じゃねぇよ」

「そんな訳ってどんな訳だ?ここで話せ!」

・・・ややこしくなってきたな。

もはや冷静に対処できなくなってきた・・・。




「お前ら、何が望みだ?」


その一言で本日1日の行動が決定されてしまった。

その一言で本日1日の行動が決定されてしまった。※大事なことなので2回言いました。













翌日



昨日、何があったかは聞かないでくれ・・・。


っと、突然だがオレは一度日本に帰国することにした。

暁と刹那から逃げるという重大な目的を抱えて。

「千秋!いくぞ?」

「待ってください!梨瀬が泣き出してしまったもので」

梨瀬か・・・そう言えば梨瀬より翠香たちといた方が長かったな。

翠香が生まれるのはオレたちが法的に結婚した後だろうけど。

時の流れって恐ろしく速いにもかかわらず、恐ろしく遅くもあるからな。

気長に待つか。


「もういいですよ!」

あ、考え事してたらもう準備はいいのか。

「じゃあ、行くぞ?」

オレはリアの力を借りて(8割リアの力)日本へ向かった。





で、総本山に戻ってきたのだが。

「なっ!?」

「何故貴様がここに!?」

「現在ロンドンにいるとの情報は嘘だったのか!?」

なんだこいつら?

銃を持っているな。

なるほど、オレたちが留守の間に本部を叩こうとしていたわけだ。

「千秋、逃げていろ。ここはオレに任せておけ」

オレは刀を引き抜く。

「ルイン、タイガ、力を借りるぞ?」

ルインが妖刀になっている理由は、千秋はオレが千秋以外の女を連れて行くのを見たら悲しむだろうと思ったから。

以上。

さ、行きますか!


「十八代目二刀奥義・鴻漸之翼!」


ひとたび飛翔すれば一気に千里をすすむといわれる(おおとり)のつばさ。それをイメージしてつくられた奥義。これは気で翼を生みだし、空中戦に持ち込む卑怯極まりない、更に人のできることじゃない奥義。オレの流派の奥義は気の使い方が重要だからな。元々気がない人間には使うことすらできないし。いくら抜刀術の達人だろうが、気を使うことができなければ奥義を何一つ使うことはできない。ちなみに、この奥義は二本の刀を翼に見立てて気を動かすから刀は二本ないとこの奥義は使うこともままならない。


オレは刀を振ると、それと共に翼も大きく羽ばたく。

その勢いに、大抵の人間は吹き飛ばされる。

そしてオレは人間離れしているな、と実感する。

重力完全無視してるし。


そんな調子で空襲して門の前にいた奴らを全滅させた。

弾丸ももはやオレには関係ないものだ。

銃じゃオレを殺せない。


「千秋、中が無事か確認しよう。自分の身は守れるか?」

「ええ、駿に頼ってばかりでは駿が疲れてしまうでしょうし」

「オレは別に大丈夫だけど・・・よし、手分けして見回ろう」


オレ達は勢いよく走り出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ