第1章第11話 こちら駿、侵入者発見、直ちに抹殺せよ・・・無理あるよ・・・。
2月8日午前8時
オレとしたことがインフルエンザ如きに1週間も奪われてしまった。
インフルエンザウイルスめ、舐めた真似を。
という事で1週間ぶりに学校に登校。
「お、駿!インフルエンザは治ったか?」
「治ってなければこねぇよ」
轟騎が笑いながら肩を叩いてきた。
「それはいいとして、お前。出席停止じゃないのか?」
・・・・・・・・・・・あ。
オレは家に強制送還された。
2月11日午前8時
「インフルエンザ如きに合計10日も奪われてしまった」
三日ぶりに登校。
教室に入ると、
「お、駿!ようやく来たか!」
「錬磨か・・・はあ」
オレは俄然、やる気を無くしていた。
「それはいいとして、駿。お前、転校するってマジ話か?」
はい?
「どこでその情報を?」
何でこいつ知ってんだ?
「君の愛しき彼女から聞いたよ、轟騎も一緒にな」
「ああ、そうか。でも、高校はみんなと同じとこ行くつもりだから」
「当たり前だろ、俺達はずっと一緒だからな。たった1年程度大したことねぇよ」
錬磨・・・。
お前、こんないい奴だったっけ?
まあいいか。
そんな事でオレは転校を恐れなくなった。
いずれ戻ってくる。
そうさ、こいつらにはまた会える。
なんか湿っぽくなったな、オレにはあわねぇな。
これで約2か月を気楽に使えるな。
そう思っていたら、事件が起こった。
それはこの日から丁度二週間後。
2月25日午前12時
「腹減ったな」
「ああ」
飯の前、しかも体育の後。
腹が減るのは当たり前だ。
オレは轟騎と廊下を歩いていた。
その時、校内放送が始まった。
「なんだ?」
<えー、校長先生、校長先生、至急事務室まで来てください>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不審者侵入した!?
「避難訓練でやったな・・・何だっけ、校長が事務室に召喚された時は不審者が来たと」
いちいち確認しなくていいから。
「そうだけど」
「じゃあ、行ってみようぜ!」
マジかよ!?
おい、止めろよ!?
「仕方無い、その前に箒一本持たせろ」
一応武装して事務室に向かった。
事務室前で伝説のスパイ・・・っぽい人がいた。
「・・・か、勝てねぇ」
「ロケランもってやがる・・・」
しかし、校長も校長で某金髪戦闘民族化していた。
「・・・レベルたけぇ」
「てか校長って超サ○ヤ人だったんだ」
てか校長って何者?
やってること謎だし。
校歌も「堅苦しいの止めてロック調にしようぜ、歌詞も」とか言い出して滅茶苦茶ロック調になったし。
何やら見た感じ20代だし。
ついでにこの影響で吹奏楽部のほかにバンド部ができました。
「ス○ーク(らしき人)と校長、どっち勝つと思う?」
「・・・難しい選択だ・・・奴がリアルにあのス○ークまたはその細胞を使われたクローンなら奴にも勝機はある」
それから腹の音が鳴るのも忘れて二人の戦闘を眺めていた。
二時間後
結果から言おうか。
ス○ーク(らしき人)の勝ちだ。
「校長おつ」
おつじゃねえよ!?
校長リアルに死んだよ!?
「もう勝つには世界最強のコーディネーターを破った『管理局の白い悪魔』しかできないんじゃない?」
「つまり、誰も奴には勝てないと言いたいのか」
現実世界には『管理局の白い悪魔』はいない。
そう言っていたらス○ーク(らしき人)に見つかった。
いや、最初から気づいていたのかもしれない。
こりゃあ死んだな。
結果から言おう。
リアルに死んだのはス○ーク(らしき人)の方だ。
何が起こったかって?
それは『管理局の白い悪魔』を超えた『管理局の白い魔王』に準ずる強さを持つオレの姉が
抹殺
した。
「オレの危険が迫ればすぐに来るか・・・」
「駿くん、こんな危ないことしちゃいけないでしょ?」
文句なら轟騎に言えよ・・・っていねぇし!?
まあ、こんな事で今学期が終わる前までの重大な問題は終わった。
ちなみに校長は葬式中に蘇生したらしい。
誰だー、フェニックスの尾使った奴ー?