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片瀬の日々  作者: STORM
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第8章第1話 オレには戦乱の世を生きる気力がありません




ははは、あの龍め・・・。



何オレを別の時空に飛ばしてんだよ!?




なんかオレを拾った奴は劉備とか言うじゃねぇか!!

しかも見つけられたときは殺されかけたし!

まあ、劉備殿の御好意で助けていただきましたが。


それより今何時の時代だよ!?

三国志読んだことねぇよ!!

無双はやったことあるけどさ。



と、現在オレはだいぶ昔の、後に中華人民共和国と言う国ができるところで旅をしている。

もはや戻る方法は悪魔とかそんな類のものしか知らないだろうから西遊記以上に長い旅をしている。

徒歩でとりあえずインドまで・・・やる気失せるわ。

とりあえず四大文明が栄えた地域に赴いてみようかと思う。

中国にもあったけど・・・あんまり期待してない。

そもそも魔術というものよりは幻術と言った方が正しいか。

幻術じゃ未来には戻れない。


ってことで、オレは数週間前にここに飛ばされ、現在は徒歩(・・)で向かっている・・・インドに・・・。



「あ、歩きにくい・・・」

山道を長時間歩くことなんて一生ないと思ってたよ・・・。

その上、五本の刀は無くしてしまうし・・・。


どこかのRPGの初期装備状態だしな。

防具は普通の服で武器はなしの状態だ。

さあ、どうしましょうか。

金もないしな・・・。

「・・・ん?」

「おや、お主も旅をしているのか?」

え、何この超展開?

無双って・・・そっちの世界ですか?

「た、旅する武将って・・・」

いきなり話しかけてきたのはいかにも三国時代っぽい槍(?)を担いだ美女だった。

まあ、いいか。

「武器も持たずに旅とは、こんな世の中だ。偃月刀の一本程度は・・・」

「・・・いや、刀を持ってたんだがいつの間にかなくなっていたんだよ・・・」

全く、困るな。

恐らく現代に忘れてきたのだろう。

ここにいる時でも武器を手にしなくてはな。

まあ、なくても何とかなるだろうけど・・・。

「それは何分不便であろう。私が旅路の間、護衛をしてしんぜよう」

「ああ、それはありがたい」

・・・いろんな意味でな。

話し相手がいなくて辛かったんだ・・・。


「お、そうだ。名前を聞いてなかった。オレは片瀬駿・・・まあ隣の島国からきたんだ」

「そうであったか。私は影澪(えいれい)と申す。あてもなく旅をしている賞金首狩りだ」

賞金首ねぇ・・・。

そうだ、オレも武器さえあれば戦えるし、ここにいる間でもこの人の手伝いでもするか。


「なあ、少し寄り道していいか?買いたいものがあるからさ」
















「た、高すぎるぞ、この槍は・・・私のお金じゃ・・・」

「問題ない。盗むからな!!」

迅速のこの身なら余裕よ!!

現代社会と違ってセンサーもついてないしな!!

まあ、ギアスがあればもっと楽だったんだろうけどな。

某ノートと違って殺人以外にも使えるし・・・。

それより千秋の洗脳の方がルルのギアスよりも強力だろうな。

なんて言っても指の一本一本まで操ることまでできるんだから。



と、まあ盗みました。

いとも簡単に。

「売り物にしてはなかなかのものだな」

「ってかオレ刀の方がいいんだよね・・・」

刀売ってなかったし・・・。

最近の中国は偃月刀が流行りらしい。

ま、問題ない。

槍術も習っていたからな。

ちゃんと奥義もあるぜ?



「っと、まずは狩りにでも行きますか!!」

「それなら村の役場にでも行ってみようか」

そうだな。


オレ達は役場に向かった。








「役場って・・・こんなに指名手配書が貼られてるのかよ・・・」

「いや、ここは特別多い」

へぇ〜。

へぇ〜と言うと今は亡きあの番組を思い出す・・・って、どうでもいいか。

結構好きだったんだけどな。

「一番高いのは・・・これか。ここら一帯の盗賊を指揮っている奴か」

余裕だろ、あんな人外な奴らと戦ってきたオレにとっちゃ。

「私もそれを討とうと思っていたところだ。どうだ?共に行かぬか?」

「もち、OK!」

OKなんて言葉が中国人に分かるか謎だったが、一応理解したらしい。

てか今更だが日本語分かるのか?

まさか22世紀の某ネコ型ロボットの道具とか使ってたりしないよな?


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