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片瀬の日々  作者: STORM
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第7章第2話 シンの遺産は現実にはありえないような戦闘兵器でした


もういろいろ設定が滅茶苦茶です。

到着早々だが、オレははやて姉に呼ばれた。

とりあえずみんなを部屋に案内し、ひと段落ついたところではやて姉のところにいくことにした。

はるかの情報によると社長室にいるらしい。

社長ってオレだったよな?




「駿くん、待っていたわよ」

はやて姉が、社長室で堂々と待っていた。

オレが社長じゃなかったのかよ。

「あなたにちょっと見せたいものがあるの」

「・・・それは?」

そこではやて姉はニヤリと笑った。


「今は亡きシンの最後の兵器よ」












オレははやて姉にある部屋に案内された。

扉は五重になっており、さらにその一つ一つ全てに違う鍵を5つはつけていた。

そこまで厳重なのか。

ここには何があるんだ。


はやて姉も来るのは初めてらしく、何度か道を間違えていた。

「この施設にこんな部屋があったとわね」

「ここは研究施設よ」

何を研究していたのかは謎だが。



暫く歩き続けているが、一向にこの部屋の果てが見えない。

天井の高さが尋常じゃなく高い。

そして部屋も尋常じゃなく広い。

「はやて姉、ここに何があるんだ?」

「それは私も分からないわ。シンの遺言で、もし戦争が起こるのならここを訪れよ・・・とね」

はやて姉も何が眠っているのかすら分からないのか・・・。



沈黙の中、靴の音だけが部屋に響き渡る。

もう、この音は聞き飽きた。

そのくらい、オレはここを歩き続けた。


そして見た。


今までオレが見てきた世界を覆すような代物を。


「この世は魔力が支配していたと思っていたよ・・・」

「私も、こんなものが本当にこの世界に存在していたとは思わなかったわ」





これは、戦争の道具だ。それも、架空の兵器だと思っていたものだ。

シンはこんなものを完成させていたのか。

何時か来る戦争という名の殺戮を予期して。


「この銃火器は単純に威力を計算しても魔砲を超える威力だわ。よく作れたわね、あいつ」

「恐らくはやて姉の魔砲をヒントに作ったんだろう。エネルギーの供給方法が魔砲と全く同じだ」

まさかあの変態がここまでのものを作るとはね。


「ここに書類があるわ」

はやて姉が書類をめくっていく。


「これは・・・使用説明書のようね。それと、駿くん。これを読みなさい」

オレははやて姉から手紙を受け取った。






 これを手にするのがいたというのなら、我は既に死んでいるだろう。恐らくはやて、もしくは駿がここにきているだろう。他に誰がいようが構わないが、これについて知っておいてほしい。

 砲撃ははやてを、剣技は駿を見てヒントを得た。本体自体は昔からできてはいたが、武器をどのようにして作るか分からなかった。ここに、近距離戦闘タイプ・八岐大蛇と遠距離戦闘タイプ・八汰烏、中距離戦闘タイプ・土蜘蛛がある。

 誰が使おうが構わないが、当初の予定は八岐大蛇を駿、八汰烏ははやて、そして土蜘蛛は我が使う予定であった。だが、それが叶わぬ今、この三機をどう使おうかは我の後継者、片瀬家の長男長女に預けようと思う。これは我からの最後のプレゼントだ。

 かしこまった口調で悪かったな。こいつを上手く使ってくれ。そして世界に平和を。殺戮を、こいつらで最小限に止めてくれ。殺すことは悪いことだが、我はやらねばいけない時もあると思う。だが、その時を見誤るな。







「流石変態ね。このカッコつけた文章、見てらんないわ」

「何かしこまって・・・。オレのために・・・」


はやて姉とオレの反応は、全く違った。






この兵器はオレたちが見るべきではなかったのだろう。

「ここの職員の8割が日本人かアメリカ人だ。戦争に参加する理由はあるだろう。あちらはあのアメリカですら苦戦するような兵器を所持しているようだしな。オレたちが止めるしかないだろう。惨劇を最小限にとどめるためにも!!」

オレはシンの遺産をもう一度眺めた。



「で、この人型戦闘兵器。MSか?ナイトメアか?エヴァはないだろうが」

まさかの大型ロボット!

なんであいつはこんなもん作るんだよ!?

「説明書を見る限りこれはどれにも属さないわ。というより、それらのメリット機能をたくさん兼ね備えている」

気がきくな。

魔術だけでもありえないと思っていたのにまさかこんなのに乗るとはね。

まあ、いいか。





「この力、ありがたく貰っておく、シン!!」



流石に生身で戦場には行きたくないからな。

行ったことあるけど。


「つーか、どうやってあの短期間でオレの剣技を見て作ったんだよ」

「あら、私は昔からあいつにあなたの勇姿を録画して見せていたわよ?」

「マジか!?」


変な事実を知ってしまった。

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