第1章第1話 だいたいの学園コメディって4月からだよな・・・今何月だよ!?
今まで書いてたモンハン小説とは趣を変えてみました。楽しんでもらえると嬉しいです。
12月14日午後3時
「ふざけんな!先生どういうことだ!」
「え?だから君の命は後1年だよ?」
「なんで疑問形!?」
まあ、そんなことで余命一年といわれました。
医者・・・ではなく理科の先生に。
あの先生は何考えてるのか・・・。
修学旅行前に変なこと言うなよ。
とりあえずオレは意味わからない先生にあきれながら自分のクラスに戻った。
「おう、駿。呼び出し何だった?」
「またあいつのお遊びに付き合わされた」
あ、自己紹介を忘れてたな。
オレは片瀬 駿
まったく、平凡すぎる名だ。
親の名はすさまじく珍しいってのに。
まあ、そんなことは置いといて話に戻ろうか。
「今回のは何だった?」
「余命一年だと。医者でもねえのに」
オレはため息をついた。
あいつに付き合ってると疲れる。
少し気力が戻って顔をあげると友達がすごい顔をしていた。
「どうした、轟騎?」
あ、さっきまで話していたやつは小野崎 轟騎っていう。
随分力が強いやつで、体重80kgの担任を片手で投げ飛ばして校長にぶつけた経歴がある。
中身はいいやつだけどな。
結構奢ってくれたりもするし。
「お前、マジで死ぬぞ。あいつ死○の目と、医師免許持ってるらしい」
・・・・・・・・・・・・え?
死○の目は嘘だろうが医師免許は・・・。
「マジ?」
「マジ」
まあ・・・こいつ情報屋だしな・・・。
でも嘘っぽいな・・・。
午後5時
「片瀬駿さん」
嘘っぽいなと思いつつ病院に来てしまった。
5分後
「あなた、今すぐ入院してください」
「マジ?」
理科の先生すげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
全然嬉しくないけど・・・。
「で、病名は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あは♪」
ふざけてやがる!?
午後7時
入院生活か・・・。
いつまで続くのか・・・。
医者に聞いても病名教えてくれないし。
明日なんかあったかな・・・。
「あ、明日修学旅行じゃん」
おい。
別に修学旅行明けでもいいだろ医者ーーーーーーー!!!!!
「修学旅行でせっかく飛鳥と同じ班になれたのに。ってか班制度が気に入らん。二人で楽しみたかったのに!!医者と教師どもめ!!」
ちなみに飛鳥って人はオレの好きな人だ。
松村 飛鳥という名前で非常に無口。
顔と仕草が子供っぽくてかわいい。
特に恥ずかしがるときとか。
「あー修学旅行いきてー」
オレがわめいてると誰かが部屋に入ってきた。
「駿くん、大丈夫?」
「いや、入院させられた理由がいまだにわからん」
やってきたのは我が姉のはやてだ。
男の名前だが、女だ。
成績優秀というこのタイプ小説にはほぼ確実にいるような女だ。
顔は・・・悔しいが弟のオレでも可愛いと思う。
ただ欠点があって・・・。
「病院には幽霊がでるらしいよ?怖いなら入院してるあいだはお姉さんが一緒に寝てあげるよ?」
「幽霊とかでないから。怖くないし、一緒に寝なくていいから」
そう、欠点とはこのタイプの小説によくあるブラコン&心配性である。
昔からこうだ。
それからはやて姉を帰すのに2時間かかった。
疲れた・・・。
「はあ・・・いろんなものがオレを苦しめる・・・」
こうしてやたらと面倒な一日は終わった。