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あ、有名人っぽいですか?

ザワザワ………。


うん。フランの名前を出した途端このような騒ぎになりました。

なにをしたんですか君?私まで注目されてるのですが?

穏便に済ませろってスノウに口酸っぱく言われてたんですけど。


「フラン?どういうこと?」

「あはは………いやー、俺のランクって、あんまり人がいないからちょっと有名でね………。」


ジト目で見つめたら苦笑して答えた。

そのランクとやらはどんなんですか?


「Xランクって言うんだけど………。」


………は?

何それ?

受付嬢さんの説明にないランクですが。


「Sランクで、尚且つ特に優秀な成績を出したら、特別にさせてくれるらしいよ?今は俺含めて四人くらいだったっけ?」


………つまり規格外、化け物クラスという事ですか。

初っ端からとんでもないぶっ飛んだ人と関わっちゃいましたね。

まあ、それなりにはいい人そうなので別に後悔はしませんが。


「おいおい。あのXクラスを持った孤高の豹とまで呼ばれたフランにツレがいるって聞いてみて来たら、なよなよしたお嬢さんじゃねぇか。ここはお嬢さんが来るようなところじゃねぇぞ?」


………む?

何か、典型的な噛ませ犬系のおじさん三人がからんできたぞ?

ていうかフランそんな風に呼ばれてんの?恥ずかしくないのかな。


「絶対にパーティーは組まない、あのフランのツレって聞いてどんな強者がいるかと思って見れば、なあ?」

「ははっ。そうそう。こんなガキより俺らの方がよっぽど強ぇのになぁ?孤高の豹は人を見る目がおそろしくねぇな。孤高だから、そもそも人を見る目がつかないのか!」

「ギャハハ!言えてる言えてる。」


………へぇ?言ってくれるじゃないですか。

要するに、私が取るに足らない冒険者ビギナーだって言いたいわけ?


………面白い。その喧嘩、買いましたよ。


「おじさん達、随分と面白い事言ってるね。私よりよっぽど強いんだぁ?なら、試してみなよ。勿論、戦闘技術で。なんなら、三人同時でも良いけど?」

「……ああ?」


私の挑発にすぐ乗って来るおじさん達。

沸点低いなー。勝負において何より大事なのは冷静さなのに。


「調子に乗ってんなよ、ガキが!」

「そんなに打ちのめされたいのならお望み通り三人同時に行ってやるよ!」


「ちょ、こゆき!?何して」


フランは黙ってて。


「それじゃあ、何処か開けた場所に……って、おっと。」


いきなり攻撃されました。

おじさん達は二人が剣、もう一人が短剣、かな?

ていうかせっかく場所移動しようとしてんのにこのおっさんらはなに不意打ちしようとしてんですか。私見た目も中身も子供ですよ?最低な大人ですね。


「ここで暴れたら他の冒険者さんに迷惑でだよっ………と、そんな事も分からないなんて、脳みそ猿レベル以下だね。」

「何だと!?」

「ふざけやがって!」


ふざけてないですよ。だって事実じゃん。

三人とも近距離で攻撃してどうすんの?間合いが同じだから避けれるに決まってるじゃん。

短剣の人を一番近くに行かせて、後二人はその一歩後ろから隙をつくとかすれば良いのに。


……つまらないし、もう終わります。


まず、一人に蹴りを入れて沈める。

はい、後二人。

突進してきた人には、その勢いを利用して背負い投げ。

はい、後一人

にっこりと笑いながら魔王様から貰った短剣を喉元に突きつける。


「降参、してくれるよね?」

「は、はい………。」


終ー了!お疲れ様でしたー。


「ちょ、何、何やってるの?」

「え、おじさん三人をたたきのめしたよ?」

「いやいやそうじゃなくて、何でこんなことしたのさ!?」


何でフランこんなにうろたえてるんだ?

そんなの簡単でしょう。


「ストレス発散したいからに決まってる!」

「………は?」


「あの人達、私より自分達の方が強いって決めつけたんだよ?見た目だけで。私を侮っていた相手をたたきのめすのは痛快で良い!ちょっとやんちゃしてた頃に身につけた発散方だよ!」


前世で、ちょっとむしゃくしゃしてた時に、そこら辺うろついていた不良を木っ端木っ端にしていた時期があった。

最初はひ弱な女だと侮っていた表情が、だんだん余裕を無くしていく様を見るのが面白い面白い。

そこで私のサディスティック疑惑がかかったのだが、まあ良い思い出ですね。


「……ははっ。こゆきって、変わってるね。」

「それは褒め言葉として受け取っておくよ。」

「うん。褒め言葉だから。」


「ごるぁああ!一体何の騒ぎだ!!」


!?


うわ、わー!何かゴツいおやっさんがこっち来てる!


「フラン!だ、誰、誰!?」

「あー。ギルドマスターだよ。」


ギルドマスター!?

お偉いさんですか!

ど、どどどどどどどうしよう!?

私権力は苦手なんですが!だって権力さえあれば殆ど何でもできるじゃん!


「ミク!どうなってたんだ!?」

「は、はい!そこに倒れている三人の人がフラン様をけなした時、そちらのお嬢さんが勝負しろと言い、そのあとはご覧の有様です……。」


受付嬢さんんんんん!?

貴女何言っちゃってくれてるんですか!?


「ほう……?」


ひいいいいい!やめて!こっち来ないで!見ないで!

怖い!そのゴツくて怖い顔を向けないで!

権力を振りかざさないで!


「おい、そこの小娘。」

「は、はいぃぃぃぃ。」


「これはお前がやったのか?」

「は、はいそうです何かまずかったでしょうかそうであるならば謝罪します申し訳ありませんでしたどうか権力を振りかざすのだけはやめていただきたく」

「こゆき、落ち着いて。」


はっ、そ、そうだね。

とりあえず、ヒーヒーフー………よし、オッケーです。落ち着きました。


「大丈夫?」


すみません。取り乱しました。


大丈夫、大丈夫。いくらギルドマスターといえど、怖くない、怖くない、こわくな、


「何だと…!?」

「ごめんなさいすみませんやっぱ無理ー!!!」


ホントに更新ペース遅れます……申し訳ないです………。

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