表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/20

いざ、王都へ!

「それじゃあ、今日はギルドに登録だけして帰ってきますね。」

「気をつけろよ。」

「早く帰ってきて下さいね。」


私は今から冒険者ギルドへ行こうとしています。

目指すは勇者を減らすことですが、まずは魔物を減らしにいきます。

冒険者ギルドに登録すると、身分証明が出来るのでいろいろ使えるそうです。


では魔法で鳥になって、しゅっぱーつ!


うわぁ。凄い勢いで飛んでいきます。

音速くらいでてるんじゃないか?

風魔法で空気抵抗を減らしていますが、しなかったら私の身体木っ端みじんになりそう。


って、もうつきました。それなりに距離あったと思うんですが。

これが転生チートというやつか?よく分からないけど。

さて、最初は一度門のところで入国申請をしなければなりません。面倒だけど、出ていくときに人と一緒だといろいろまずい。

人になって、と。


「すみません。入国したいんですけど。」

「何か、身分証明はありますか?」

「ありません。今日は冒険者ギルドに登録して作りにきました。」

「それでは、3000ギルお支払い下さい。犯罪履歴を調べます。」


出発前に聞いた話だと、身分証明がなければお金を払わなければならないシステムになっているそうです。

身分証明は犯罪履歴も分かるらしく、入る時は調べる義務があるそう。

なくても調べる方法はあるが、お金を取られるらしい。

ちなみに1ギルは、1円と同価値っぽい。


水晶みたいな物があって、それに触れて赤になると、犯罪者らしい。

勿論私はならなかったよ?前世でも今でも犯罪なんてしたことありません。


「確認しました。この門からお入り下さい。」


初めての王都!

いざ、参ります。






★   ☆   ★   ☆





結論から言うとですね。


迷子になりました。


人の波に流されて、気がつけばどこか分からない。

………………………………。

オーケー。落ち着こう。

こんな時はまず、人に聞くのが一番。

目的地が同じっぽい、冒険者さんに聞くのが良いですね。

ちょうど目の前に、フード被って顔が見えなくて怪しさ満点だけど、武器とか装備してるあたり冒険者っぽいかな?っていう人がいることだし。


「すみません。冒険者ギルドって何処にあるかご存知ですか?」

「…………………」

「もしもーし?あなたですよ?フード被って腰に三本ナイフさしてる怪しいあなたですよ?」

「……あ、俺?」


イエスイエス。あなたです。


「冒険者ギルドに行きたいんですけど。」

「後ろ。」

「え?」

「君の後ろの施設がそうだけど?」


………わーお。

通りで冒険者がやたら多いと思いました。

あったよ。ありましたよ。


「くくっ、あははっはははははは!っく、ふ、あはははっ」

「……………。」


笑ってる。こいつ、笑ってやがります。

むっすー。


「ははっ。ごめんごめん。俺もギルドに行くから、一緒に行こう?」

「……はい。よろしくお願いします。」


失礼な人ですね。まったく。

こゆきちゃんぷんぷんですよ。

………ごめんなさい、調子乗りました。


「俺、フランって言うんだ。見ての通り冒険者だよ。君は?」

「えと、こゆきです。ギルドの場所が分からなかった事で察しているとは思いますが、今日登録しに来たビギナーです。」


……この人相当な上級者っぽい。

今まで見てきた人とかよりも全然強い。

何て言うのかな。オーラ?みたいなのを感じ取れるんだよね。

精霊ってのも関係あるのかな。


「よろしくね。俺の事はフランって呼び捨てで良いよ?」

「はい。わかりました。」

「んー。出来れば敬語も無くして欲しいかな?」


この人結構フレンドリーだな。

まあ良いけど。この人強そうだから対等に話してくれる人少ないだろうしね。


「オッケー。じゃあフラン、君は目標とかある?」

「え、目標?」

「一番強い冒険者になりたい、とか魔王を倒したい、とか。」


もし魔王を倒したいって言ったら私の味方ではなくなるね。

スノウのところに来るし、魔王様結構いい人なのがわかったし。多少は情があるもん。


「特にはないかな?お偉いさん達は魔王のせいでいろいろ悪い事が起きてるって言ってるけど、よく考えてみたら全部自分達のせいだって分かるから魔王を倒したいなんて思わないし。」


うむ。この人は大丈夫そうですね。


「それじゃあ、登録してきなよ。俺は依頼書見て来るから。」

「わかった。」


ではでは美人な受付嬢さんのところへ行きます。


「すみませーん。ギルドに登録したいのですが。」

「畏まりました。それでは、こちらに必要事項を書いて下さい。」


オッケーです。

名前はこゆき、と。今は前世で死ぬ直前の姿だから、十六歳でいいか。

職業は………職業?


「職業って何ですか?」

「剣士や弓使いなどですね。パーティーを組むときに、職業を見て決められる方が多いので、書いていると楽ですよ。」


えー。そういわれてもですね、基本何でもできます。

剣でも魔法でも弓でも。

魔法が一番得意だけど、得意分野を晒すって弱点を晒すのと同じ事ですよね?これ。


………まあ、適当でいいや。


「えと、便利屋ですか?」

「はい、便利屋です。」


………………適当にした結果変になったけど、まあいいでしょう。


「そ、それでは、こちらがギルドカードになります。身分証明にもなりますから、なくさないようにお願いします。なくされた場合、30000ギルで再発行していただく事になります。」


微妙に高いですね。


「また、冒険者と依頼にはランクがあります。下からE、D、C、B、A、Sランクです。

こゆき様は現在Eランクです。依頼をこなしていくと、ランクが上がります。自分より上のランクの依頼を達成するとより早くランクを上げる事ができますよ。頑張って下さい。」


へえ。結構面白そう。

前世でモ○スターハ○ターで狩りまくった私としては、こういうのは美味しいです。

さて、登録もすんだ事だし、フランに声かけて帰りますか。


えっと、あ、いたいた。


フランは依頼書がはってあるおっきいボードの前にいますね。

めっちゃモ○ハンっぽいです。


「フランー。終わったよー。」


私はフランに声をかけた。


瞬間


「な、何だって!?」

「フラン、だと!?」

「まさか。」

「あのフラン!?」

「マジで!?」

「どこ?どこ!?」


………え?


ちょ、は、え?

何か騒ぎになってるんだけど?



フラン、一体何をしたのさ!?


モ○ハン大好きです。

ゲリョ○に負けるくらい弱いけど、大好きです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ