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擬人化します

今回本当にぐだぐだです。

え?何時もぐだぐだだって?

ははっ。まったくもってその通りですよ。

人間の姿になれるのなら、是非なりたいですね。

ふわもこ姿だとどうにも落ち着かないので。


「で、具体的にどうするんですか?」

「そうだな。まず、体内に流れる魔力の流れを意識する。そのあとなりたい姿を思い浮かべると、できる。」

え、簡単すぎやしませんか?


「もっとも、魔力の流れを意識出来るようになるのは通常相当な時間がかかる。それに、なりたい姿を強くイメージ出来ないと失敗するしな。でも、魔力の流れは魔力が高ければ高いほどしやすくなる。氷の大精霊の魔力から最初に生まれたお前なら魔力は高いだろうし大丈夫だろう。後は、想像力の問題だな。」


うーん。ということは今のところ成功率は五分五分ですかね。

想像力かぁ………。別に良くも悪くもなかった気がする。

でもその程度じゃあ成功は出来ないでしょうね。

どうしようか…………。


「まあ、想像するのが難しいなら、見たことのある人間を思い浮かべるのも良いと思うぞ。」


な、なんだって?それなら簡単ではないか!!


「やれそうです!」

「そうか。なら、一度やってみるといい。服装は、イメージ通りに出来るぞ。」


えーと、まずは魔力の流れを意識ですね。

…………あ、これかな?

血液と一緒に循環してるのがあるんだけど。

なんとなーく、血液とは違うかな?くらいの認識だけど。


次は、イメージだね。

一番良く見てきた顔を思い浮かべる。

けして美形ではなかったけど、一番慣れ親しみ、一番愛着のある姿だ。

それを、少し幼くして………あ、スノウの子供だから、スノウと同じ色彩の髪と瞳にしよう。

服は……スノウが着流し姿だから、浴衣にしよう。和風親子になるのです。


「イメージが出来たら、何か変わる合図みたいなものをするとなりやすいぞ。」

「は、合図?」

「決めると変わる際に必要な魔力をうまく出しやすくなる。」

「なんでそういう大事なこと最初に言わないんですか。」

「すまん。忘れていた。」


もー。何してんですか魔王様………。

合図ねぇ。一回吠えるとか?

でもそんなことしたら万が一人が近くにいたときばれますね。

…………前に日本昔話かなにかで、狐が変身するときにジャンプして一回転してた気がする。

よし。あれでいこう。


くるりんぱ。


「っわっとと、」

いきなり視界変わってビックリした。

………うむ。

どうやら、成功したようですね。

肉球だった前足は、現在五本指の手になっている。

「嘘でしょう………?」

え、スノウどうかした?

「本当に成功するなんて………!」

え、信じてなかったの!?

「いや、驚いたな。」

魔王様!?

「いや魔王様が提案したんですよ!?」

「いや、ジョークの一種だったんだが。」

「わかりにくい!真顔でジョーク言われても分からないですよ!」

まさかの冗談ですかい!


「えーと、とにかく成功しているんですか?」

「ああ、成功している。完璧だぞ。」

おお、それはよかったですね。

出来栄えは如何だろう。

「鏡とかありませんか?」

確認したいです。

「どうぞ。特殊な氷を作りました。これで見えますよ。」

「ありがとう。スノウ。」


……………うん。大成功だ。

嫌ってくらい見た、前の私の姿が、スノウの氷に移っている。

髪の色は、スノウと同じ青。瞳は綺麗な空色ですね。それ以外は全く一緒。

毎日毎日鏡で見てきたんだ。間違えるはずがない。

まあ、少し幼い姿を想像したから、今は七歳くらいの姿だけど。

「服は私とお揃いにしたんですか?」

「うん。そのほうが親子っぽいなって。」

「!」

浴衣にしたんだけど。

「こゆき………!」

「うわぁ!?」

やめて!抱き着くな!!

「ああああ駄目です!私は自分を抑えられません!愛娘が自分と同じものを選んでくれる!今なら私、世界征服出来ます!新世界の神になれます!」

やばい!スノウが娘可愛さにダークサイドに堕ちそうになってる!

「スノウ落ち着いて!魔王様止めて下さい!」

「どうしろって言うんだよ…………。」



そのあと、スノウを宥めるのに三十分かかった。


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