仲良くなりました!
忙しくて更新遅れました申し訳ありません!
取りあえず魔王城へ帰って来ました。
するとめちゃくちゃ美味しそうな匂いが。
お肉がこんがり焼けてる匂いです。
「魔王様、この美味しそうな匂いは何ですか?」
「ピグという魔物の肉を焼いているんだろう。」
魔物!?魔物食うのかい!?
「まあまあ美味いぞ。」
へ、へぇ……。そうなんだ。名前からして豚か?
ちょっと食べてみたい。
「食べさせてもらってこい。」
「あ、良いのですか?」
「ああ。俺は自室に行っているからスノウについてもらえ。」
「言われなくてもつきますよ。」
「はい。では後で。」
魔王様太っ腹ですね。
お言葉に甘えて行きましょう。
「おじちゃーん。それくれませんか?」
「おお。可愛い嬢ちゃんだな。良いぞ、ほら。」
「ありがとー!」
ナイスガイなおじちゃんは焼いていた肉を串に刺して渡してくれました。ありがたい。
それでは、いただきまーす。
ハムハム。
「どうだい?」
「美味しいです!」
「ははっ。ったりめぇだな!」
味は、牛肉っぽいですね。名前とは違い。
そして、この味付けは……!
「あの、この味って……。」
「ん?こりゃ醤油ってんだ。魔王様が遠い異国から取り寄せて下さったんだぞ!」
やっぱり!
醤油でしたか!
この世界にもあるんだねー。
故郷の味です。うまうまです。
「近くに(ハムハム)売ったり(モグモグ)して(ゴックン)ないんですか?」
「売ってないなぁ。遠くから来た奴らの為にわざわざ取り寄せて下さった物なんだよ。」
ほぉー。魔王様が。
「……良い魔王様ですねぇ。」
「ああ。全くだぜ。」
マジイケメンです魔王様。
善良な魔王ですね。
そんなの聞いたことないけど、あの魔王様ならそれもアリな気がします。
「こゆき。そろそろ帰りますよ。」
「あ、スノウ。分かった。おじちゃんありがとう。ご馳走様でした。」
「おう!また来いよ嬢ちゃん。」
スノウに抱き上げられ、魔王様の自室へ向かう。
また来ようかな。もう自分で飛べるようになったしね。
あ、という事は醤油があるところに自分でも行けるのでは?今度相談してみよう。
と、そうこうしているうちに着きました。
「魔王様。戻りましたよ。」
「ああ。入れ。」
相変わらず豪華な部屋ですねー。
「美味かったか?」
「はい!とても!」
「なら、味が良い魔物を聞いて狩ってくるのはどうだ?作ってくれると思うぞ。」
おお!良い考えですね!
ばんばん狩りましょう!
「魔王様ありがとうございます。なにやら色々アドバイスいただいちゃって。」
「いや。気にするな。私が好きでやっている事だからな。」
魔王様まじいい男ですね。
大抵の女の子なら惚れるんじゃないですかね。
「何かお礼させて下さい。このままでは申し訳ありません!」
「そう言われてもなぁ………。そうだ。」
「!何ですか!?私に出来る事なら何でもどうぞ!」
どんと来い!
「私にも名前をつけてくれないか?あと、敬語を止めてほしい。」
「……え?そんなのでよければ全然構いませんけど……良いんですか?」
「ああ。不敬等は気にしなくて良いぞ。俺も名がほしいし、親しい人は多い方が良いしな。」
……どうしましょう。
嬉しいんだけど、本当に嬉しいんだけど、
これは適当な名前つけられない……!
うわー……。私ネーミングセンス安直なんですよ。
えーっと、えーっと、
こ、こういう時は、マジカルバナナ方式だ……!
マジカル魔王♪
魔王といったら魔族♪
魔族といったら黒♪
黒といったらブラック♪
ブラックといったら外国語♪
外国語といったらカッコイイ♪
カッコイイといったらフランス♪
フランスといったらフランス語♪
とまあこんな感じで出てきた中でよさげなキーワードを組み合わせます。
今回は黒とフランス語を組み合わせて……。
「ノワール、というのは?」
黒をフランス語で言うとノワールと言うそうです。
「うん。気に入った。ありがとうな、こゆき。」
魔王様美しいお顔を笑みに変えています。
気に入ってもらえたみたい。
「お気に召していただいて光栄です。」
「敬語。」
へ?
「敬語も、なくしてくれるとありがたい。こゆきとはこれからも付き合う事になるだろうし、それに友から普段の口調で話してくれないのは寂しいからな……駄目か?」
い、い、
良いですともー!!
な、何!?何なの!?
魔王様タラシなんですか!?
今キューンと来ました!
しかもさりげなく友って!絶対モテるよ!
「分かった。ノワール、改めてよろしく。」
「ああ。よろしく、こゆき。」
「……私は完全に無視ですか望むところですよ。」
あ、スノウが拗ねた。
彼は少々面倒ですね。
ま、とにかく魔王様改めノワールとも仲良くなれました。
ノワールとスノウの為にも、取りあえず狩りを頑張ります!
と、いうわけで明日に備えますのでもう寝ます。
お休みなさい。
スノ「あ、もう眠そうですね。ふふ、可愛いらしい。では私達はそろそろ帰
りますね。」
ノワ「そういえば、前にお前の住家に行ったが、家具とか何にもなかったよな。お前 はともかく、こゆきに氷の床で寝させるのはやめろよ。痛そうだ。」
スノ「そんなことしませんよ。帰ったらベッド作ります。魔法で。」
ノワ「それなら良い。ああ、そうだ。布団とかの余りがあるから持っていくとい い。」
スノ「まさか安物ではないでしょうね。こゆきが寝苦しくなるような物はやめなさい よ。」
ノワ「当たり前だ。最高級だぞ。」
こゆ「……ねぇ、別にそこまでしなくても……。」
スノ「何を言っているんですか。こゆきはまだ幼いのだから、このくらい当然に決ま っています。」
ノワ「そうだぞ。むしろもっと我が儘を言ったっていいんだ。俺には遠慮なく甘えて 良いんだぞ。」
こゆ「私堕落しそう……。」
こゆきの事となると過保護な二人でした。




