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転生したら巨人でした。  作者: nekorovin2501


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第6話 仲間たちの過去と、闇の森の入口

旅は順調だった。

俺――佐藤健太、転生巨人のケンタ――は、人間サイズに縮小して歩いている。

これで道中の不便が減った。

リナは俺の隣を歩き、エルフの弓使いエルウィンとドワーフの戦士グラムが後ろにつく。

エルウィンは細身の美男子、銀髪で緑の瞳。

グラムは短躯で髭面、斧を担いでいる。

「ケンタよ、巨人族の力は本物じゃのう。ゴーレムを一撃とは」

グラムが感心した声で言う。

エルウィンが頷く。

「私たちも魔王討伐を目指している。だが、単独では限界がある。君の力があれば、希望が見える」

リナが元気に言う。

「そうだよ! みんなで魔王倒そう!」

道中、平原を抜け、森に入る。

闇の森の手前、霧の谷と呼ばれる場所。

ここから魔物の密度が高くなるらしい。

俺たちはキャンプを張る。

焚き火を囲み、夕食。

村からもらった干し肉を焼く。

人間サイズの俺は、普通に食べられる。

便利だ。

食事が終わると、話題はそれぞれの過去へ。

エルウィンが静かに語り始める。

「私はエルフの里から来た。魔王の影響で、森が枯れ始めている。里を守るため、討伐を決意した」

グラムが斧を磨きながら続ける。

「わしはドワーフの鉱山族じゃ。魔王の配下に鉱山を奪われ、家族を失った。仇を討つ」

リナが目を輝かせる。

「みんな、強い想いがあるんだね。私も、村を守りたい。ケンタは?」

俺は薪をくべる。

「俺は……前世で普通の人間だった。死んでここに来て、巨人になった。最初は面倒くさかったけど、今は守るものがある。リナや村、みんな」

前世の記憶を少し話す。

サラリーマンの退屈な日々、トラックの事故。

みんなが聞き入る。

エルウィンが微笑む。

「異世界人か。珍しいな。君の知識が役立つかも」

グラムが笑う。

「ははは! 巨人のくせに小心者じゃのう。だが、頼もしい」

その時、森から気配。

ガサガサ……。

魔物だ。

俺は巨大化する。

体が一気に30メートル級に。

視界が高くなる。

リナたちが俺の足元に避難。

現れたのは、影狼の群れ。

昨日のより強い。体が黒く、目が赤紫。

20匹以上。

リーダーは巨大、10メートル級。

魔王の配下か。

「みんな、下がってろ」

俺が言う。

でも、エルウィンが弓を構える。

「いや、一緒に戦う」

グラムが斧を振り上げる。

「当然じゃ!」

リナが石を投げる準備。

「私も!」

戦闘開始。

影狼が飛びかかる。

俺は一匹を掴んで投げ飛ばす。

ドガン!

木々が折れる。

エルウィンの矢が飛ぶ。

一本で二匹を貫く。

「風の精霊よ、導け!」

矢に魔法が乗る。

グラムが突進。

斧で狼の頭を叩き割る。

「うおおお!」

リナは俺の掌に乗って、指揮。

「ケンタ、右から来てる!」

俺は足を踏み鳴らす。

ドドン!

衝撃波で数匹が転がる。

でも、リーダーが俺の脚に噛みつく。

痛い。

皮膚が少し裂ける。

「くそっ!」

俺はリーダーを殴る。

拳が命中。

リーダーが吹っ飛ぶ。

でも、再生する。

影のように体が復元。

「こいつ、影属性か!」

エルウィンが叫ぶ。

「光の魔法が必要だ!」

リナが思い出す。

「ケンタ、巨人族の力! 光の玉使ってみて!」

遺産の力か。

集中。

掌に光の玉が生まれる。

投げる。

玉が爆発。

光が広がり、影狼たちが溶けるように消える。

リーダーが悲鳴を上げ、逃げる。

戦闘終了。

みんな息を切らす。

グラムが笑う。

「はは、いい戦いじゃった!」

エルウィンが俺に頭を下げる。

「ありがとう、ケンタ。君がいなければ危なかった」

リナが抱きつく。

「ケンタ、かっこいい!」

傷を治療。

エルウィンの回復魔法で、俺の脚が治る。

絆が深まった気がする。

夜、交代で番。

俺は巨大化して見張り。

星空を見上げる。

この世界、悪くない。

前世より、生きてる実感がある。

翌朝、霧の谷を越える。

闇の森の入口。

木々が黒く、霧が濃い。

中から、不気味な気配。

魔王の領域だ。

エルウィンが言う。

「ここからが本番。準備はいいか?」

みんな頷く。

俺は決意。

「行こう。魔王を封印する」

森に入る。

道は暗く、魔物がうろつく。

だが、俺たちの結束で、進む。

新しい能力も試す時だ。

この旅が、俺の運命を変える。

巨人の力で、世界を救う。

(続く)

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