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転生したら巨人でした。  作者: nekorovin2501


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第5話 失われた巨人族の遺産

村に戻った俺たちは、英雄扱いされた。

領主の城から持ち帰った金貨の分け前で、村は一気に豊かになった。

長老が酒を振る舞い、みんなで祝杯を挙げる。

俺はもちろん飲めない。容器がデカすぎて作れないからだ。

代わりに、川の水を掌で掬って飲む。

それだけで、村の井戸が干上がりそうになる。

リナが俺の足元で跳ねる。

「ケンタ、すごかったよ! ゴーレムなんか一撃で! まるで神様みたい!」

村人たちが頷く。

「本当にありがとう、巨人殿。領主の圧政から解放されたよ」

長老が真剣な顔で言う。

「しかし、魔王の噂……。大陸全体が危ない。巨人殿の力が必要になるかも」

魔王か。

前世の俺は、ゲームや小説でしか知らない。

でも、この世界じゃ本物だ。

魔物の増加、領主の計画……すべて繋がってる。

しかも、俺は巨人族の最後の一人かも知れない。

巨人の過去を知る必要がある。

翌朝、俺は決意を伝えた。

「俺、旅に出る。巨人族の故郷を探す」

リナが目を丸くする。

「え、私も行く!」

「危ないぞ。お前は村にいろ」

「嫌だ! ケンタ一人じゃ、寂しいでしょ? それに、私がいないと細かいことできないよ!」

確かに。

人間サイズの地図とか、読めないし。

長老が頷く。

「リナを連れて行ってください。彼女は賢い子です」

他の村人たちも、食料や道具を準備してくれる。

馬車一杯の干し肉、果物、水袋。

俺の掌に乗るくらいの量だけど、ありがたい。

出発の時。

村人全員が見送る。

「気をつけて、巨人殿!」

「戻ってきてね、ケンタ!」

俺はリナを掌に乗せ、一歩踏み出す。

ドン。

地面が揺れ、村が遠ざかる。

山脈を目指す。

長老の話じゃ、巨人族は昔、山の奥に住んでいたらしい。

道中、平原を横断。

俺の一歩で、数里進む。

リナが地図を広げて案内。

「この川を越えて、北へ! あ、ケンタ、橋壊さないでね」

橋?

人間サイズの木の橋だ。

俺の足じゃ、踏んだら粉々。

仕方なく、川を跨ぐ。

一歩で越えられる。

水しぶきが上がって、リナがびしょ濡れ。

「きゃあ! また!?」

「悪ぃ。次は気をつける」

森に入ると、魔物が出没。

巨大な熊みたいなやつ。

体長10メートルくらい。

俺に向かって突進。

俺は軽く手を払う。

熊が吹っ飛んで、木に激突。

一撃で気絶。

リナが感心。

「ケンタの力、ほんとにチートだね」

「でも、コントロールが難しい。壊しちゃう」

夕方近く、山脈の麓に着く。

険しい岩場。

俺の身長なら、登るのは簡単。

岩を掴んで、よじ登る。

ドガン。

岩が砕ける。

落石で、下の森が崩れる。

「わー! ケンタ、もっと優しく!」

リナの声が響く。

頂上近く、古い遺跡を見つけた。

巨大な石の門。

俺の身長と同じくらい。

門に刻まれた文字。

人間語じゃない。

巨人の言葉か?

リナが首を傾げる。

「読めない……。古いエルフ語かも」

俺は門に触れる。

すると、門が光る。

中から声が聞こえる。

「血統の者よ、入るがいい」

門が開く。

中は洞窟。

いや、巨大なホール。

壁に絵が描かれている。

巨人の歴史。

数百年前、巨人族は人間と共存していた。

でも、魔王の戦争で、巨人族は魔王側に利用され、滅ぼされた。

最後の巨人が、封印の鍵を残したらしい。

鍵?

ホールの中央に、巨大な石碑。

俺が触れると、石碑が輝く。

中から、光の玉が出てくる。

玉が俺の体に吸収される。

「うわっ……!」

体が熱い。

力が湧く。

新しい能力?

リナが驚く。

「ケンタ、どうしたの?」

「なんか……力が強くなった。サイズを変えられるかも」

試してみる。

集中。

体が縮む。

人間サイズに!

「えええ!? ケンタ、小さくなった!」

リナと同じ目線。

初めてだ。

抱きついてくるリナ。

「これで、普通に話せるね!」

照れくさい。

でも、便利だ。

巨大化もできる。

元のサイズに戻る。

石碑に続きのメッセージ。

「魔王の封印が解けかけている。巨人の力で、再封印せよ」

魔王の場所は、大陸の中心、闇の森。

俺の使命か。

外に出ると、夜。

キャンプ。

俺は小さくなって、焚き火を囲む。

リナが言う。

「ケンタ、一人じゃ危ないよ。私がついてく」

「ありがとう」

前世の孤独が、少し癒される。

翌朝、旅を続ける。

魔王へ向かう道。

でも、途中で出会う冒険者たち。

エルフの弓使い、ドワーフの戦士。

彼らは魔王討伐の仲間を探してる。

「巨人? 珍しいな。一緒に行かないか?」

リナが頷く。

「行こう、ケンタ! みんなでなら勝てるよ!」

俺は同意。

パーティー結成。

これから、どんな戦いが待ってるか。

巨人の力で、世界を守る。

それが、俺の新しい人生だ。

(続く)


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