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転生したら巨人でした。  作者: nekorovin2501


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第4話 領主の影と、巨人の決意

朝の村は穏やかだった。

魚の分け前で、みんなの顔が明るい。

俺は洞窟の入り口に座って、村を見下ろす。

リナが走ってくる。

「ケンタ! 朝から領主の兵士が来たよ!」

兵士か。

昨日の男の件か。

村の広場に、馬に乗った兵士たちが10人くらい。

鎧を着て、槍を持ってる。

長老が対応してる。

俺は近づく。

一歩ごとに、地面が揺れる。

兵士たちが馬から落ちそうになる。

「な、何だこの巨人は!?」

リーダーの兵士が叫ぶ。

長老が説明する。

「この方は村の守護者、ケンタ殿です。昨夜、魔物を操っていた男を捕まえました。あれは領主様の指示だと……」

兵士の顔が青ざめる。

「ば、馬鹿な! そんな話、知らん! 領主様は村の税を徴収に来いと言われただけだ!」

税か。

でも、タイミングが良すぎる。

俺はしゃがんで、声を抑える。

「その男、連れてきたぞ。自分で話せ」

昨日の男を、指でつまんで広場に置く。

男は震えながら白状。

「領主の命令です……魔物をけしかけて村を壊滅させ、鉱山を奪う計画でした……」

兵士たちがざわつく。

リーダーが剣を抜く。

「裏切り者め! 領主様を陥れる気か!」

いや、待て。

これは罠かも。

リナが俺の足元で言う。

「ケンタ、どうするの? 領主の城、行ってみる?」

城か。

俺のサイズなら、一日で着くかも。

長老が頷く。

「巨人殿、力を貸していただけますか? このままじゃ、村が危ない」

「……わかった。行くよ」

兵士たちを無視して、俺は歩き始める。

リナが掌に乗る。

「私も行く!」

「危ないぞ」

「ケンタがいれば大丈夫!」

仕方ない。

リナを乗せて、出発。

道中、森を抜け、平原を横断。

俺の一歩で、数キロ進む。

遠くに城が見える。

中世風の石造り。

俺の身長の半分くらいの高さだ。

城壁の兵士たちがパニック。

「巨、巨人だぁ! 攻めてきたぞ!」

矢が飛んでくる。

でも、俺の皮膚に当たって折れる。

「やめろ。話に来ただけだ」

声が轟いて、城壁が少し崩れる。

領主が出てくる。

太った中年男。宝石だらけの服。

「何だお前は! この領地を荒らす気か!」

俺はリナを地面に下ろす。

「魔物の件、知ってるだろ。村を狙ってる理由を言え」

領主が笑う。

「ふん、証拠でもあるのか? それより、巨人め。お前を倒せば、俺の名声が上がるな」

領主が呪文を唱える。

魔法使いかよ。

「召喚せよ、古代の守護獣!」

地面が割れて、巨大なゴーレムが出てくる。

岩でできた、俺と同じくらいのサイズ。

「ほう、巨人対ゴーレムか。面白い」

ゴーレムが拳を振るう。

ドガン!

俺の腹に当たる。

痛い。初めての痛み。

「くそっ……」

俺も殴り返す。

ゴーレムの腕が砕ける。

領主が焦る。

「ば、馬鹿な! もっと力を!」

ゴーレムが再生。

また攻撃。

俺は前世の知識を思い出す。

ゴーレムって、コアがあるはず。

視線を集中。

胸の部分に、光る石。

「あそこか」

手を伸ばして、つかむ。

ゴーレムが暴れるけど、無視。

石を握り潰す。

ゴーレムが崩壊。

領主が逃げようとする。

「待て」

足で道を塞ぐ。

領主が転ぶ。

「ひ、ひぃ! 許せ! 鉱山の鉱石が欲しかっただけだ! 魔王復活の噂で、武器を作って売ろうと……」

魔王復活?

新しい情報だ。

リナが言う。

「魔王って、何?」

領主が白状。

「大陸の奥で、魔王が蘇るって噂だ。魔物を増やしてる原因らしい。俺はそれを利用しただけだ……」

なるほど。

魔物の増加は、魔王の影響か。

兵士たちが領主を捕まえる。

「領主殿、罪を認めろ」

領主は連行される。

城の住民たちが俺に頭を下げる。

「ありがとう、巨人様! これで平和だ」

リナが喜ぶ。

「ケンタ、すごい! 一撃で解決!」

でも、俺の心は重い。

魔王か。

この力で、対処できるのか?

村に戻る道中、リナが言う。

「ケンタ、魔王のこと、調べる?」

「ああ。巨人の過去もな」

俺の決意が固まる。

この世界で、ただ生きるだけじゃなく、守るものを守る。

巨人の旅が、本格的に始まる。

(続く)


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