プロローグ
ご覧いただきありがとうございます。
この小説は、少々妄想癖が酷い嶺井が、wotakuさんの曲であるシャンティをネタに書いたものになります。
曲をリピートしている度にこのようなストーリーが生まれてきてしまったので、皆様に共有したく、小説化しました。あくまで素人作品です。
バイト中はやはり妄想が膨らみますよね。先日、バイト中にこの妄想をメモした紙の切れ端が見つかりました。
すなわち原作なのですが。その存在をしばらく忘れていましたが、かなり原作重視で個人的にはいい作品だと思います。
是非一度、wotakuさんのシャンティをお聞きしたからご覧いただけると楽しめるかと思います。
もしよろしければ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
よう、項垂れたるそこの兄ちゃん。
なんか辛いことあったんか?
俺でよけりゃ話してくんない?
力になるぜ。
一体どんなことがあった。
それひでぇ話だ兄弟。
これをやるから元気だしな。
金ならまた今度でいいさ。
僕はこの店にいる。
いつでも遊びにおいでよ。
老若男女問わずお客。
ここに来るのは皆どこか弱っている人間ばかり。
使い終わったら捨てりゃいい。
今夜も来たのかい?
お気に召したかい?
代金はこれくらい。
・・・。
払えないのかい?
ならばしょうがない。
君にぴったりな仕事があるからこっちに着いてきな。
仕事というのはまあ簡単なことさ。
君みたいに項垂れているやつをこの店に連れてくるだけ。
簡単だろう?
1人連れてくる度に1回分の報酬をやろう。
じゃ、よろしく頼んだよ。
この世界で能力のないもの者は、能力のある者に潰される運命だ。
僕みたいな能力者にね。
哀れだよ。
絶望に重ねられた絶望の中で、抗うことも許されずに朽ちるのは。
でもね、僕はそんな弱者の味方なんだ。
能力の無い者が抱える不安や苦しみも、能力者からの理不尽な暴力も、全部忘れさせて、心地よい世界がまだこの現実にも存在すると、見せてあげよう。
または・・・
君の⬛︎⬛︎⬛︎を犠牲に、彼らを呪ってあげよう。
どちらにせよ、選ぶのは君だよ─────
ねぇ、兄弟。