辛いぜぇ~~
正直に言うと、1、2話のテンションで書くの辛い。
なので、今後はこの話のようなノリで行きます。
「陛下。罪人を連れて参りました!!」
「ご苦労。それで、貴様が魔王と名乗ったアホか」
はぁ~~偉そうな口で私を見下ろしてくる自称王様。イケメンなのは間違い無いのだけど、女性なのが残念ね。
でも、分かっていた事だわ。
だって……この星の人達全員女性なんですもの!!!
全てを見たわけでは無いのだけど、私の力『覗きむ瞳』はあらゆる男共を覗く事が出来ると言う素晴しい力!!それを使ってイケメン探しをしようとしたのに覗きむ瞳が発動しなかったのよ。
普通であれば、異常が発生したのでは無いかと思う所だけど、私の力に異常はあり得ない。
だからこそ……」
「……え、衛兵よ。この犯罪者は精神が可笑しいと思わぬか?」
「は、はい……私も思います」
『一人言をブツブツと呟き続けるマルナに恐ろしい物を見たとばかりの目を向ける……へへっ!いい様だ!!はっはっはぎぃ!!!』
「?」
今何かイラつく発言をされたから殴ったのだけど、何も感じないわね。
気のせいだったのかしら?そんな事は今はどうでもいいわ。
イケメンが居ない事には絶望はしたけど王の前に居る以上、令嬢としてしっかりと対応してみせなくては。
「うっ!うっん!……初めまして、私の名はマルナ・ミスタ・フォルダントと申します」
「あ、あぁ……ゴホン。名乗られた以上、余も名乗ろう。余はクリーナル王国、国王ユラナラス・ミューナントである」
国の名前では無いのね。
それはともかく、声と顔はイケメンと言っても差し支えないのに、少し視線を下げると見える大きな物を見てしまうと色々な意味で私が敗北してしまうわ。
それだけで決まる訳では無いのだけど、悲しくなるのは何故かしら……あぁ、目から涙が溢れてしまう。
「うぅ……」
「いったいなんなのだ、マルナとやらは……情緒が不安定過ぎるだろ」
「はい。それは私も痛い程理解できます」
「ああ?」
「「いえ、何でもないです……」」
「あっ、すみません。思わずバカな発言していたものですから、ドスがきいた声が出てしまいましたわ」
ダメね。令嬢として相応しく無いわ。いくら本当の事でも、もう少し優しく言えば良かったかしら?
「……危険な奴を連れて来ないでくれ。頼むから」
「今度から気をつけます……」






