らしい
「私はもう、お嫁にいけない……」
あ、あんな事をされて、純粋無垢でいられる存在は居ませんわ。だから、あの頃の純粋無垢で、男共を僕に調教していた頃の私……王国壊滅を達成できなくてごめんなさい。せっかく、魔王と魔族を従わせてこの国……いいえ、世界を恐怖のどん底に落とそうとしたのに……その作戦も崩壊しましたわ。その理由は目の前で満足気に寝ている殺戮へ……旦那様のせいで。うぅ……こんなに羞恥心を感じたのは初めてよ。私の初めてを奪って起きながら、旦那様は隣ですやすやと寝ておらるし……今なら殺れるのでは?
「ふふふ」
旦那様にも恐ろしい目にあっていただきますわ。
「ふふふ……ふっはっはっはっはっーー!!」
夜泣きの女王と言われた私の真の実力が試されるわね~~ああ!楽しみで仕方が無いわ~~これから……くっ!定着させらたせいであの言葉が出てこない!!罵る上であれは絶対に効果的な筈!!仕方無い。ここは別の罵る言葉を考えましょう。脳が弱々……これは違いますわね。他には、バカ力……これは良いわね。バカと無駄に強い力を組み合わせた素敵な罵り言葉だわ。そうと決まればさ……何をやろうとしてるの私?今が逃げるチャンスじゃない。屈辱を味わらされたとしても、逃げる方が今後の為にも良い筈よ。
「よし。今は逃げるが優先」
こんなバカ力女から逃げてイケメンハーレムを手に入れるのですわ!!!!私の最速を限界突破させる究極奥義!!
「飛行!!」
《究極奥義・飛行とは、背中に翼を生やして高速で吹っ飛ぶことである》
「ひゃっは!!!!」
気持ち良い~~~~!!!私を未来の滅亡国に向かわせて~~~!!!!
『こうして彼女は飛んで行く。空の彼方を目指して。その先にイケメンハーレムは存在するのか?そもそも生きていられるのだろうか?いや、きっと彼女なら大丈夫だろう。何故なら、この物語の主人公であるからだ…………ここで、私の紹介をしよう。私の名前はヘルハウンド。しがないゆるカワマスコットのペンギンだ』
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