叫べ叫べ!!ひゃほい!!
「私と攻撃を交わしてなお、止まらない足!そして、私の突進をもろに受けてなお、じょうびな体、、ハァハァ……結婚したいくらい……!!」
「馬乗りされて体のあっちこっちを粗い息を吐きながら舐め回すように見るのを止めていただけるかしら?」
「嫌ですわハァハァ(* ´ ▽ ` *)」
うえ……なんでこんなヤバそうなのが魔神殺しの異名を持っているのよ……
「もう我慢できません!さっそく契りのキスを!!む~~」
いや!ここで頭可笑しい奴に初めてのキスを奪われて堪るものですか!!
「おりゃああ!!」
フルスイングアッパーだおれゃあ!!!
「ぶぐっ!!」
スパァアアアアアアアーーー!!!
「よしゃあああ!!今の内に逃げるぞ!!!」
キャラ崩壊なんて考えてられるか!!!今は頭殺戮兵器から逃げる方が大事だ!!!
「ふぅ~~……ッ!!」
シュン!シュン!シュン!シュン!
これが私の全力……超越隼ちょうえつはやてだ!!この速度で走り始めた私を止められる者は誰一人としていない!!決してフラグとかでは無い!!
ゴン!!!
「いたっ!」
遠くで金属がぶつかったような音が聞こえるが、それは幻聴だ!!人から金属音なんて鳴る筈がありませんわ!!だから声なんて聞こえていませわよ!!
「ふふふ……この私に攻撃を与えられた存在は居ませんわ……ああ!本当に素晴らしい存在に出会えましたわ!!!」
「ひっ!!どうして追い付けるの?!!」
奥義を使って数百メートルは距離を離れた筈なのにどうしてイカれ殺戮兵器は私の真後ろにいるの?!可笑しいでしょ!!!!
「はぁ❤……これから私達は愛の逃避行をするのよ……それで知り合いの居ない遠い地で私達は添い遂げる……最高だわ」
逃避行なわけないでしょ!!こんな奴と添い遂げるなんてまっぴらゴメンよ!!!私はイケメン達を調教しながら女王をやりたいのよ!!行く行くは国を滅ぼして希代の悪女と呼ばれたい!!そんな素晴らしい野望をこんな所で阻止されて堪るもんですか!!!!
「殺戮兵器と添い遂げるつもりはありませんわ!!!」
この状況から素早く脱して私の野望を達成する!!その為ならば限界を突破してみせる!!
「あら❤素晴らしい案ね。ミリー」
「はっ?!何を言ってるの、このアホンダラ?」
おっと、ついつい口が滑ってしまいましたわ……って、そんな呑気な事を思ってる場合ではありませんわ!!早く足を動かさな……
「ふふふ……つ~か~ま~え~た❤」ギュ!!
「ぬぁアアアアアアアア!!!」
痛恨のミスをしてしまったーー!!!!こんなヤバ女の目の前で止まってしまってはこうなるのは自明の理!!正義感の強かった勇者をドMになるまでボコボコにしたと呼ばれるこの私が!!抱きつかれて呻くなんてーー!!!
「さあ❤愛の逃避行と……恥ずかしいですわ(*/□\*)」
「イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!」
訳が分からないけどこんな頭可笑しい殺戮兵器と愛の逃避行なんてしたくなぃぃいいいいーーーーー!!!!最後の言葉に何が込められているのーーー!!!!アァアアアアアァアアアァァァアアアアーー!!!
スッキリした