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欠陥集会 リグレットグループ

第三話ー

今回とうとうタイトルにある『類友』に触れていきたいと思います。行き当たりばったりで書いていますがお付き合い頂けると光栄です。

では、どうぞー

俺は現在廊下を歩いている。ある部屋に向かっているからだ。俺は部活動には入っていない。しかし、放課後には行かなければならない場所がある。これは俺の義務みたいなものだ。行きたいわけでは決してないのだが。これも俺の悲しい個性が引き起こしたものなので仕方ない。

さて、さっさと目的の部屋へ向かおう。


「おや?君は……」


と思ったがやっぱり帰ろう。例の仮病が再発しちまった。今日は帰ってゆっくりテレビでも見よう。


「2年3組の馬鹿月君じゃないか!どうしたんだい?こんなところで」


さーて今日は晩飯何にすっかなー。久しぶりにハンバーグとか食いたいなぁ。


「まぁ君みたいな凡人で低俗な上に馬鹿な奴が俺みたいに忙しいわけないけどね」


やっぱり帰ったら先に風呂に入ろう。最近暑くなってきて汗かくようになったしな。


「なんてったって俺は特進クラスだからね!て、聞いているのかい!」


そうと決まればさっさと帰ろう。俺は出口に向かって歩きだそうとした。しかし、


「こら!待ちたまえ!」


ある奴に肩を掴まれた。チッ、もう少しでスルーして帰れるとこだったのに。


「なんだよ、忙しいお前が俺に何のようだ?」


大方、俺を馬鹿にしにきただけだろうけどな。


「そうだよ、俺は忙しいんだ。でも、俺は低俗な者とも接することを大切にしているからね。これも上に立つ者の務めだよ」


「はいはいそうですか」


この無駄に上から物を言ってくる奴は刈愚(かぐ)(やま)(なお)()。いつも俺を見るなり罵ってくる特進クラスの生徒だ。

俺はクラスの奴らにもよく馬鹿にされる。だが、それはあくまでからかっている程度のものにすぎない。しかし、コイツの場合はただただ人を見下した上で馬鹿にしてくるからたちが悪い。


「なんだね、その適当な返事は?馬鹿な君は特進クラスである俺を敬うべきじゃないのかい?」


さっきからやけに『特進クラス』を強調してくるが、コイツはそんなに賢くない。特別に特進クラスのテストを受けている優子よりも下のはずだ。実は裏口入学したんじゃないかと悪い噂も絶えない。


「はいはい敬ってるって」


まぁ、俺より賢いこともまた事実だが。


「さっきからなんだね?その態度は。さっきから『はい』が多いよ?まぁ俺は寛容だから許してあげるけどね」


うるせぇよ。お前だってさっきから『なんだね』って多いだろうが。


「それよりもだ。なんで君がこんなところに……あ、そういえば今日はあの日(・・・)だったね、これは失敬」


はぁ、絶対コイツ分かってて言ってるだろ。やっぱり俺はコイツが嫌いだ。


「こんなところで話してちゃダメだね。暇な君にある数少ない用事を忘れていたよ。ま、君も精々頑張りたまえ。無理な話だろうけどね、アッハッハッハ!」


そう言って刈愚山は嵐のように去っていった。ほんと何だったんだアイツ?

刈愚山と遭ったことで本当に帰ってしまいたくなったが、このままじゃアイツに負けたみたいでなんか嫌だ。さっきよりも気が引けるが向かうとするか。

再び目的の部屋へ歩き出す。しばらく歩くとある部屋が見えてきた。その部屋とは『反省室』。別に俺がなんか悪いことしたわけじゃないぞ?反省室とは言っても、今は使われていないから使っているだけであって……。これ以上続けると言い訳ぽくなるな。さっさと入るか。


「ういーっす」


ドア開けて中へ入った。そこには━━


「あら、ずいぶん遅かったのね」


青い美少女が座っていた。


「なかなか来ないから心配していたのよ?」


その少女はそう言って俺に微笑んでくれた。この子は口崎(こうざき) (うみ)。真っ青な髪を腰当たりまで伸ばし物静かな雰囲気を漂わせる少女だ。

さっき美少女と言ったが、何も優れているのは顔だけじゃない。プロポーションも抜群なのだ。男なら誰でも目がいってしまいそうな豊満な胸をはじめ、凹凸のある身体、まるでモデルのようである。

見た目が良く、体型が良く、成績も悪くないらしい。そんな完璧な少女が口崎 海音という奴だ。


「貴方がとうとうここへの道まで分からなくなってしまったんじゃないかって」


訂正しよう。中身以外完璧な少女である。


「まぁ貴方の残念な頭の場合、それも十分にありえるのでしょうけど」


「そこまで落ちぶれちゃいねぇよ!」


「あら、『そこまで』ということはある程度は頭が残念、つまり馬鹿ということを自覚しているのね」


「なんでわざわざ言い直した⁉悪意込もりすぎだろ!」


「私が込めているのは悪意じゃなく殺意よ」


「命の危険を感じるんですけど⁉」


こいつは中身というか口が悪い。俺がこんな風に言われるのもいつも通りだ。これが通常なのはどういうことだと言いたいが。


「お前って毒舌じゃなきゃ完璧なのになぁ。ほんと残念な奴だよお前は」


「貴方ほど残念じゃないからまだ生きていけるわ」


「俺の残念さって死ぬほど⁉」


「一応ここ(・・)の創立者よ。残念さは折り紙付きだもの。私なら今頃、この学校どころかこの世にいないわ」


「自殺級ってどういうことだコラ!!」


「何か文句でもあるかしら?【欠陥集会】(リグレットグループ)の創立者さん」


「大ありだぁぁぁぁああ!!!」


思わず叫んでしまった。だが、納得いかないのだ。俺が創立者なんて……。

ここで馬鹿な俺と毒舌以外完璧な口崎が何故接点をもっているのか、何故放課後にここへ来て集まっているのか、あることを中心に話していこう。


俺たちが知り合ったのは一ヶ月前の四月だった。一年の時には噂でしか口崎を知らなかったのだ。俺たちが知り合ったきっかけは校長が変わったことから始まった。

もともと光輝学園は生徒の自主性を重んじる学園だ。しかし、校長が変わってしまったことでさらに生徒中心の学園になってしまったのである。

本題はここからだ。新校長はある生徒を見てある組織作った。誰だか分かるだろうか?この俺、藍夜馬 鹿月である。そして作られた組織が【欠陥集会】(リグレットグループ)というわけだ。ここで説明しておこうか。


【欠陥集会】(リグレットグループ)とは、悲しい個性を持ってしまった生徒たちに与えられる称号のようなものだ。俺で言えば『頭の悪さ』、口崎で言えば『毒舌』のようなものである。過半数の教師から見て『コイツは悲しい奴だ』と思われたら【欠陥集会】(リグレットグループ)の称号が与えられてしまう。ちなみに現在【欠陥集会】(リグレットグループ)に所属しているのは俺と口崎だけである。


俺は一回、新校長に直談判に行ったことがある。納得いかなかったからだ。何故そんなもの作るのかと。すると、新校長は


『面白そうだったから♪』


と笑顔で言いやがった。あの時は殴りかけたね。駆けつけてきた教師に取り押さえられたので未遂で終わったが。

俺がいたことで【欠陥集会】(リグレットグループ)が作られたが、そのすぐ後に口崎が入ってきた。教師たちも問題視していたのだろう。

正直、口崎も【欠陥集会】(リグレットグループ)に入ると知った時はこの立場に喜びを感じていた。噂でしか聞かない美少女とこんな形でだがお近づきになれるのだから、と。しかし、俺は舐めていた。【欠陥集会】(リグレットグループ)に入るのがどれだけヤバイことなのかを。そして、口崎 海音という少女を。

俺たちが先生を交えて、初めて顔合わせした時の会話はこんなものだった。


『俺は藍夜馬 鹿月だ。お互い変なことになっちまったがこれからよろしくな』


『私に話しかける頭の悪い虫が目の前にいるんですが、即刻駆除してもらえますか?』


2秒で呪ったね。目の前にいる奴とこの環境と期待してた自分を。

そして一ヶ月の月日が経ち、今に至るというわけだ。


「そういえば、藍夜馬君は朝の事件を知っているかしら?」


「朝の事件?」


特に変わったことはなかったような……。少なくとも俺とは関係ないところで起きたことだろう。


「えぇ、なんでも一年生の女子生徒二人に二年生の男子生徒がいかがわしいことをしたらしいのよ」


「おいおい、結構な事件じゃねぇか。もう解決したのか?」


「この事件は生徒の間だけで広まってるみたいよ。先生も関与するつもりはないらしいわ」


は?なんで先生たちは動こうとしないんだ?いくら生徒中心の学校だからって、関わらなさすぎじゃないか?


「いかがわしいことって具体的にどんなことをされたんだ?」


まぁいい。今は事件の内容の方が気になる。


「聞いたところによれば、女子生徒たちは犯人の後方に歩いていた池免(イケメン)先輩の話をしていたらしいわ。でも、犯人は自分のことを話している勘違いしたようで、下衆ないやらしい笑みを女子生徒たちに向けたそうよ」


「あの池免先輩とか?とんだ勘違い野郎もいたもんだな…………ん?」


ちょっと待て。朝に、女子生徒二人に対し、笑みを浮かべた男子生徒…………。


「な、なぁ口崎。その噂って誰から聞いた?」


「誰からというよりも、誰でも知ってると言った方が正しいわ。もう学校中に広がっているもの。ちなみにその女子生徒たちは叫んで逃げだしたそうよ」


新情報、叫んで逃げだした…これって……


「も、もう一つ聞いていいか?犯人は誰か分かってるのか?」


「えぇ、確かA夜馬 K月という人物よ」


「まるっきり俺じゃねぇか!!」


俺の笑顔ってそんなに酷いのか?なんか泣けてきた。


「叫ばないでくれるかしら勘違い野郎。自意識過剰がうつってしまうわ」


「人の傷口をえぐるのはやめてくれ!!!」


うぅ、明日学校来んのやめようかな。もう立ち直れねぇよ。

そんな時、滅多に俺たち以外に開かれないドアが開いた。


「藍夜馬、今日もやられてるようだな。いつも通りで何よりだ」


そこに立っていたのは、俺の担任兼【欠陥集会】(リグレットグループ)の管理担当の坂下先生と、


「え、えと……あの……」


気の弱そうな少女だった。

以上第三話でしたー。どうでしたか?楽しんでいただけたでしょうか。

次回でひとまず、登場人物を出し終えると思います。一つ一つの話がつき次第、登場人物は増やしていく予定です。

感想や誤字・脱字報告など待っていますのでよろしくお願いしまーす。

ではー( ´ ▽ ` )ノ

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