先生に嬉々として報告したアイツの顔の解像度は上がっていた話
今思わなくても俺に乗じて飲酒自慢してたアイツのが貴将い
食うな、俺の腫れ舞台を
以下、続く
額に玉の脂汗。
電車で壊れた腹を抱えている恐怖。
忙しなく動く拳の内の指。
せいぜいベターのエンディングを待つ心境。
「ああ、でもなんか……」
脳細胞を重機のように潰し、抉り、捻りながら戻ってきた記憶は、
記憶は、
部室で女の先輩とかくれんぼをしていた時に、物置で畳まって邪な行為をしていた時の記憶。
「やっぱり」
俺は変態だった。
きっと変態だから、通学路でも家でもなく教室で煙草を喫っていた。
きっと変態だから、吸殻をゴミ箱に捨てていた。
青空の下の教室という、清潔と和気が整備された空間に、不釣合いなパッケージが置かれていることに、興奮していた。
教室に充満した鉄臭い空気に、全身を舐め回されて、興奮していた。
日常が嘘だと謳う本質が、あまりに望まれぬクロスオーバーで、ベランダの笑いじみた優越感。
「スゲー……好きッス」