表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
灯る透明の染色方法  作者: ナナシマイ
第三章 鱗粉印鑑

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/31

章末おまけ③ 鱗粉印鑑

◯『図解・契約のすべて』より抜粋

 ※本書に記されている内容は事実と異なる場合があるため、注意が必要。


 重要な契約――とくに人外者と結ぶものについては、契約妖精に依頼するのが常識である。契約という事情を育む彼らの手を借りれば、少なくともその契約内容については守られるからだ。

 ここで併せて勧めたいのは、印鑑持ちの契約妖精への依頼だ。

 常に新しいインクを用意しておく必要があるため、彼らの労力ぶんそれなりに値が張る。しかし契約妖精にとっても安全策であることから、代金さえきっちり払えば快く対応してくれるだろう。

 もとより勤勉な妖精だ。自分が結ぶべきと認識した契約については、最後まできっちり面倒を見てくれると考えてよい。


 羽の鱗粉から作られた、金を基調としたインクの色は、担当の妖精によって異なる。

 契約妖精が印鑑を使うようになったのは営業戦略のひとつであると言われているが、これは大成功だろう。

 人間にはどうしても出せないインクの色はとにかく人気が高い。貴族のあいだでは婚姻を結ぶ際、印鑑持ちの契約妖精に依頼をすることが一種の社会的地位を示す行為であるとされているほど。


 ちなみに、言うまでもなく、いくら美しいからといって彼らの鱗粉を直接採取するのはご法度だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ