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女神様との日々-女神様に友達が欲しいと頼んだら女神様が友達になってくれました  作者: 有原優
第二章 下界の危機

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第二十六話 対モンスター

「ティア。今回の事例はある意味あなたが巻き起こしたものよ」


 そう、移動中にルティスに言われた。


「え?」


 どういう事?


「言わなくても分かると思ってたんだけど」


 そう言われた時にようやくルティスの言いたいことが分かった。


 ああ、確かに私が悪いな。そう思って、とりあえず心のともってない土下座をしながら「ごめーん!!」と言った。

 私が持ち場を離れたからそんなことになった可能性が高いのだ。


「でもさ、私が全員元に戻せば私のせいじゃなくなるよね?」

「そうかもしれないけど……本当に反省してる?」

「してるよ!」


 そしてしばらく飛び続けた頃、ようやく前方に巨大な(モンスター)が見えた。これは現世で魂が実体化したときの姿だろう。軽く見た所、角が生えた巨大な怪物の姿だ。

 そして運のいい? ことに、まだ民衆にはあまり被害が及んでいないようだ。



 しかし、ほっとすることばかりではない。最悪なことに一般人にも姿が見えてしまっている。

 これだと、魂の存在を民衆が知ってしまう事になる。それは絶対に避けなければ行けない。展開と下界とのバランスを保つためにも、私の責任を軽くするためにも。何より、雅夫さんに危険が及ぶようなことは避けなければならない。


「ティア?」

「分かってるよ! ルティス!!」


 そして私はモンスターを透明化して姿を消し、私たちも同様に姿を消した。民衆に戦いを見せないためにだ。


 もちろん記憶を消すだけなら可能だ。だが、記憶を消すというのは高度な技だ。何しろ、記憶の接合性を取らなければならない。

 他の女神パワーとは違うのだ。


 そして姿を隠した後、巨大なバリアを貼り、民衆の安全を確保しながら、


「フレイム!」


 と、炎を放った。その炎でモンスターは怯む。その隙にルティスが思い切り闇を纏ったパンチをモンスターに喰らわす。

 並のモンスターならこれで倒れるはずだけど、


「ぬおおおお! また捕まってたまるか!」


 上手くいかないみたいだ。流石はあの地獄から脱獄しただけのことはある。傷は負っているが、まだ行動不能には至らない。

 ……あまり派手にやりあうわけには行かないのに。

 いくら私たち女神とは言え、死んだ人間を生き返らせる能力はない。死んだ人間を管理する、それが女神の仕事なのだから。

 模試も長期化して、死傷者が出てしまったらそれは本当の本当に最悪の事態だ。


 モンスターはそしてこちらにドスドスと向かってくる。どうやら施行する時間を与えてはくれないらしい。


「うぇ、これは、めんどくさそう」


 思わず愚痴が溢れる。早くかたずけて雅夫さんのところに戻りたい。


「諦めて、こいつはすぐには倒せないわ」

「分かってるよぅ」


 そして私は光を放ち、目潰しを図る。

 そして怯んだ隙に、地面を蹴って光を纏いし拳で殴る。ルティスはその私の拳に闇のオーラを纏わせた。


「これが闇光ブレイク!!!」


 そしてそれを食らったモンスターはそのまま地獄に送り返された。


「やった!」

「イエイ!」


 そして二人でハイタッチして、次々に現れたモンスターたちも倒していく。


 そして、全滅させた後、雅夫さんの家へと向かった。疲れたから雅夫さんに甘えたいという思いで。


「ただいまー!」


 そう、笑顔で扉を開ける。しかし、そこには雅夫さんがいなかった。


「なんで!?」


 と、家の中をとにかく探すも、どこにもその姿はなかった。


 嘘でしょ? だって、雅夫さんが私を置いて出かけているわけがないんだもん。


「やられたわね」


 ルティスがつぶやいた。


「え?」

「あいつらの目的は高塚くんだったのよ。私たち女神に真っ向勝負では勝てないとでも思ったのかしらね」

「……人質ってこと?」

「ええ」


 そして目を凝らしてみる。すると、魂の残滓が残っていた。どうやら本当に雅夫さんはさらわれてしまったらしい。

 しまったと思った。雅夫さんが人質では私は何も出来ない。雅夫さんの命が一番大事なのだから。


「何でよ!」


 私は思わず拳を地面に叩きつける。こうなっては雅夫さんの命が心配だ。だって、雅夫さんは私たち女神みたいなスペシャルパワーを持たないただの人間なのだから。


「ティア……」

「取り返しに行こう! 雅夫さんを!」


 そう、ルティスに告げた。強い思いで。


「分かったわ。すぐに行きましょう」


 そして私たちは向かう。雅夫さんの救出へと。

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