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溶岩地帯を進む

ちょいちょいやってくるポヨポヨラーヴァを蹴散らしながら先を進んでいると目の前に大きな溶岩湖が視界に入ってきた。

ボコボコと表面が沸き立ち上がっている、もし落ちでもしたら即死だ。


「...うわ~おっかないな...」


「下手に近づかなければ問題なかろう、離れて溶岩湖を周りながら向こうに見える道へ進むぞい」


「ほ~イ」


溶岩が固まった道を歩き進んで半ばまで来たとき、溶岩湖の表面が少し揺らいだ。

そして中から何かがゆっくりとこちらに向かって来るとそれは飛び出してきた。


「うわっ何これ!!」


「むっ、こいつはラーヴァワームか、溶岩の中に潜む芋虫じゃ。

溜め込んだ溶岩を噴射してくる、まだ成長しきって無いようじゃが厄介じゃぞ!!」


「直撃したくナイね~」


ラーヴァワームは一体だけ、気を付けて戦えば大丈夫なはずだ。


ボクはアイスボールを放つ為集中する、フーワはラーヴァワームに突っ込んで行きライムは離れた位置から手を伸ばしナイフで斬りつける。


「そおぃ!!」


フーワがハンマーをラーヴァワームの頭目掛けて振り下ろす、が表面が硬いのか弾かれてしまう。

ライムのナイフも効果無さそうだ。


「硬ったいのぅ~」


「ナイフもダメだネ~」


「アイスボール!!」


ラーヴァワームに向けてボクはアイスボールを撃ち込む、高速で射出されたそれはラーヴァワームの側面に命中する。

ぐらりと仰け反るとラーヴァワームはこちらに溶岩を勢いよく吐き出してきた。


「あっぶな!!」


吐き出された溶岩が辺り一面に巻き散らされる、離れていなかったらモロに浴びているところだ。


「氷の魔法は効いてるようじゃな、当たった所が凍っておるわ」


「あそこ脆くナッテないかナ」


「確かになってるかもしれんな、よし畳みかけるぞい!!」


横に回り込みフーワは凍っている箇所にハンマーを上段から叩きつける、するとそこが砕けて表皮が吹き飛び中身が露出する。


「ライム、ここにナイフをぶちこめ!!」


「アイさ~」


言われてライムは伸びた腕を鞭のようにしならせ、ナイフを何度も突き刺していく。


突き刺さる度に体液を撒き散らすとラーヴァワームは痙攣し、暴れ動くが暫くすると仰け反り倒れ動かなくなった。


「やれやれ倒したか...成体だったらもっと面倒じゃったな」


「硬すギ~」


「アイスボールが効いて良かったよ」


「どれ、皮でも剥いでいくか、こいつの皮は硬いし耐熱性も有るから鎧の材料になるんじゃ」


「へ~」


「ムキむキ~」


フーワはラーヴァワームの皮を割れた箇所からベリベリと剥がしていく、内側は軟らかいせいか簡単に剥がれていった。


「よしこれで良かろ、さて先に進むかの」


皮を剥かれ肉塊になったラーヴァワームを後にし道を進んで行く。


暫く歩くと下層への入口が見えてきた、ここで溶岩地帯は終わりみたいだ。


「やれやれ、色々あったが次の階層じゃの~」


「次はどんな場所だろ」


「まともなトコがイイ~」


「だといいんじゃかな」


「それじゃ行ってみよ~」


ボク達は溶岩地帯を後にし下層へと降りて行った、変な場所じゃありませんように。

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