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僕の宝物

作者: 高峯零

今はもう遠い遠い昔の話。

 ある日の昼下がりに大雨が降っていた。天蓋は厚い黒雲に覆われていて、強い雨が大地へ降り注いでいる。まだ、何も知らない僕。まだ、無邪気だった僕。小学校の帰りに急に空模様が怪しくなって途中まで友達の傘に入れて貰ったが、雨は激しくなるばかり。雨が上がるまで遊んでようぜって言ってくれたけど、今日は早く帰らないといけない。久しぶりにお父さんが帰ってくる日。長い長い出張から帰ってくる日。雨に打たれながら見慣れた通学路を駆けていく。公園の脇を過ぎようとしたとき、どこからか猫の声が聞こえてきた。探してみると、まるで人間のように木の下で雨宿りする黒猫を見つけた。僕が近づいても逃げようとしないその子は、なんだかとても寂しそうに見えた。僕は雨が止むまでその子と一緒にいることにした。でも、座っているだけじゃ暇だから、今日学校であった話をすることにした。周りから見たらひどく滑稽だったかもしれないけど、どこか喜んでくれているような気がして。そんなこうしている間に雨が上がった。空はまだ曇天模様だったけど心は何かいいことをしたような晴れやかな気分になっていた。家に帰ってからお母さんに小言を言われたけど、今日という素晴らしい出会いへの思いでいっぱいだった。

 これはとある初夏の昼下がりのお話。まだ、幸せな頃のお話。





 死ぬ間際は走馬灯を見るというけれど、本当のことなんだと今、身をもって体感している。

 少しさびれた校舎の屋上。

 あの時と同じ曇り空の下、自分の人生に思いを馳せる。

 すべてが狂い始めたのは中学生のころだった。両親と自分が乗った車が交通事故に遭った。俺も意識不明の重体に陥ったが、何とか一命をとりとめた。だが、両親は死んでしまった。気持ちの整理もつかないまま、俺は親戚中を盥回しになることになる。というのも爺さん、婆さんはとっくに死んでしまって、親戚の中のほとんどは実質、他人だった。俺に残された遺産も少なくて、何より俺は立ち直れないでいた。行く先々の親戚には邪険に扱われたり、中には根気強く話しかけてくれた人たちもいたが、俺の反応がないことで諦めてしまった。最後にたどり着いた人の扶養下で中学時代を過ごし、高校生になってからは一人であの町で暮らすことにした。その人はいわゆる放任主義で比較的に自由にさせてもらっていたが、どうしてもあの町へ。思い出が残るあの町へ帰りたかった。だから、高校受験を機に一人暮らしをさせてもらうことにした。「一人暮らしの料金すべてまでは面倒は見切れないぞ。」そう言われた。高校では学校とバイト先と家の往復でまともに友達なんて作れなかった。いや、作らなかった。思えばこのころからおかしくなっていたのかもしれない。生きることに意味を見出せず、ただ、時間を、人生を浪費するだけ。そんなんだから、学校でも当然いじめられる。靴を隠されるなんてことはざらで、物がすぐなくなったりだとか暴力を振るわれることもあった。正直な話、先生たちは気づいていたのだろう。でも、俺が訴えないから何もできない。俺もこのままでいいと思っていた。どうせ、あの時に失われた命なんだと。自分の人生に価値はないんだと。世界は白と黒に染まった。

 だから、こうなることは必然だったのかもしれない。いや、まだ、死にたいと思うだけ人間だったといえるかもしれない。心のどこかには人としての心が残っているって思うと少し面白いと感じる。日は沈む。生暖かい風が俺を包みこむ。屋上の縁に立ち眼下を望んだ。


 「お父さん。お母さん。ごめん。」


両足の力を抜き飛び降りようとして。

 後ろから、誰かに抱きしめられた。「死んじゃダメ」って言いながら。

 この子は知っている。確か学校でも有名な人だ。誰にでも優しく接するその姿は本人の美貌も相まって聖女なんて呼ばれていたはずだ。心優しい彼女にとっては誰かが目の前で死ぬことに耐えられなかったんだろう。このままにしていても彼女はひかない、そう思って諦めることにした。また、明日があるのだから。

 それからというもの、毎日、毎日、やってきては俺と話をしていくようになっていった。いじめも彼女に露見することを恐れたのかめっきり減っていき、教室の端にいるだけの人になっていた。死のうと思えばいつでも死ぬことは出来る。けれども、心のどこかに彼女と会う日を楽しみにしている自分に気がついた。ある日、彼女に「つらいことがあったなら話していいんだよ?」って言われたのをきっかけにせき止めていたダムが決壊した。その吐露は聞くに堪えないものだったと思う。感情のままに殴りつけるような、過去の自分を悔いるような、己の不幸を恨むような。全てを言い終わった時、何かが軽くなったような気がした。元々、俺は一人で生きていけるような人間じゃない。それを強く自覚した。それと同時に彼女に依存していることもはっきりと自覚したのだ。依存するということは決していいことではない。けれども、俺には彼女しかいない。彼女の隣に立つことが俺の生きがいになって、俺が生きる価値になるのだから。

 木枯らしが吹く。夕焼けに染まる空を見据えながら誓う。

 それはとある秋の一幕。心を見失った青年が明日を願った日。





 それからというもの俺は努力した。すべては彼女の隣に立つために。そのかいもあってかだんだんと友達は増え、自分に自信を持てるようになっていった。元々、俺は一人で過ごすことが好きだったわけではない。ただ、他人とのかかわりに意義を見出すことが出来なかっただけなのだ。その努力は今までの俺の人生で最も充実したものだったと思う。彼女の隣に立つという明確なゴールをもって行った行動はどんなに些細なことでも大切なことのように思えた。世界は急激に色づいていく。もう死にたいなんて思わない。なぜなら、彼女が生きているから。

(じゃあ。彼女がいなくなったら?)

どこからか声が聞こえる気がする。

その時はその時だ。どうするかなんて考えられないけど多分。

(お前は。本当に救われているのか。)

 ああ、俺は今が幸せだよ。



 高校三年の秋。俺はあの屋上に彼女を呼び出した。失敗するかもしれない。でも、俺はこのために頑張ってきたのだから。夕日を背に彼女の前に立つ。意を決して言った言葉は以外にもシンプルな言葉だった。

「好きです。付き合ってください。」

彼女は泣きながら、

「はい。こちらこそお願いします。」

その返事を聞いて肩の荷が下りたような気分とともに喜びがこみあげてくる。断られると思っていた。あんなに弱い部分を見せてしまったのだから。こんなに執着しているほど気持ち悪いやつなのだ。断られても死にはしなかっただろう。それは命を救ってくれた彼女に対して失礼なことだから。けれども、世界は再び色を失ったに違いない。それほどまでに俺の半分は彼女でできているのだから。友達が増えた今でもそれは変わらないのだ。すっかり舞い上がっていた俺は。

 彼女の心配するような様子に、自分を責めるようなその様子に気が付くことはなかった。

 それは廻り来る秋のとある一日。終わりが始まりになった日。





 それからの日々は輝きに満ちていた。

 冬、初めて一緒に過ごすクリスマス。何気ない会話が。そのしぐさが思い出となっていく。

 春、同じ大学に進学してこれからの日々に思いを馳せる。

 夏、花火大会。花火を楽しそうに眺める君の姿を見て。俺は。

 廻る廻る。季節は廻る。君と過ごした時間が、思い出が、積み重なっていく。

 今なら、言えるさ。いつかの自分。俺は今幸せだよ。

 だから、だから俺は何も見えていないのだ。

 世界は灰色に染まってゆく。それはとある日の。





 薄暗い病室で横たわる君を見る。

 時間が止まる。世界は硬直する。日々が思い出となっていく。

 最早、何も考えられなくなっていた。彼女がいなければ俺は生きていけない。俺には彼女しかないのだから。それこそが生きる意味であり生きる理由なのに。けれど、まだ信じたくなくて。あの子の面影を探して町を逝く。とある家の前で足が止まる。思い出にない場所。ついぞ一度も立ち入らなかった場所。いつも何かしらの理由をつけられては拒否されていた場所。何か欲しくて。俺は立ち入ろうとした。ニャーと声がする。ふと懐かしいような気がして。そこには一匹の黒猫がいた。首には見覚えのあるペンダント。



 それは夏。

 二人で水族館にデートに行った時のことだ。お土産を買っているときに彼女が持っていたものだ。俺は買ってあげようとしたが、彼女は断って、「大丈夫。」といって元の位置に戻した。欲しがっていたように見えたから、こっそり買おうと思ったけど彼女が買っていたのを見てやめたものだ。水族館らしくカメがモチーフのような枠にオパールがはまっているペンダント。


 これは間違いなく彼女のものだ。そう思って手を伸ばして。つかんだ時に閉じ込めていた思いがあふれ出した。


 彼女に会いたい。


 世界は巡る。廻る。回る。

 意識が朦朧とする。ああ、死ぬのか。ほっとした自分とどこかそれではいけないと思う自分を感じる。

 最後の瞬間にニャーというような声が聞こえたような気がした。





 ベットの上で目を覚ます。天国ではない。地獄ではない。自分という概念が確かにそこにはある。ふと、スマホの時計を見て驚く。今日はいつの秋だろうか。飛び起きて急いであの子の番号を呼び出す。

 

「もしもし。」


繋がった。

信じられないことが起きている。だが、これは事実で救いだった。また彼女と一緒にいられる。その事実だけで十分だ。今度は彼女を救ってやる。

冬、どこかで体験したようなクリスマス。けれど、それは何事にも代えがたいもの。埋もれた思い出を掻き出しては、積んでいく。だけど、そこで彼女のつらそうな顔を見た。

春、大学。彼女と並んで歩くその桜道は僕たちの未来を表しているかのようだ。でも、ふと不安になって。俺のことが好きではないのなら、責任感で付き合っているのなら、分かれた方がいいと思って。でも、怒られた。そんなに信用ないのかって。じゃあ、なんで家に上げてくれなかったの、って言いたかったけど。このつかんだ奇跡を逃したくはなかった。

夏、水族館。彼女に先に欲しいって言っていたペンダントを買ってあげた。驚いていたけど、とても喜んでいた。その帰りに近くの神社によってお願いをする。彼女はぼそっと幸せになれますようにって言っていた。俺に言ったものか彼女自身に願ったものか分からないけど俺は今、間違いなく幸せだ。

秋、すべては終わる。結局何も変わらなかった。終わりは突然訪れる。何もないまま。いつものように消えてゆく。それは枯葉のように。崩れ行く砂のお城のように。

だから、俺は。そこに戻る。俺にはそれしかないのだから。

ネコは鳴く。それは終わりと始まりを告げるとある日のこと。



戻る。戻る。戻る。戻る。

「ねえ。何かつらいことはなかったの?辛そうだよ?話してみてよ。」

つらいことか。何もない。終わればここにいて、また始まるのだから。つらいことなんてないよ。だって俺のすべてである君といられるんだから。

何度か目の冬。思い出は積み重なってゆく。けれども、そこには何もない。ゴールも目的も思いも。あるのはそうであるということだけ。崩れていることに気づかないのは彼だけ。



時折、悲しそうな顔をする彼女を見て、俺はいつも通りの質問をした。それはいつも通りだったのか。知るのは彼だけ。首を横に振りこちらの目を見てしっかりと言う。

「私はあなたのことも好き。だからこそ、自分を大切にして。」

 世界は廻る。変わってゆくのは俺だけ。

 けれども俺は今も俺のまま。あの秋の日にとらわれている。

 それはある日のこと。繰り返したある日のこと。


 幸せは長く続かない。あの浦島太郎でさえ永劫の幸せを失ったのだ。けれども、それでこそ美しい。限りある灯だからこそ、輝くのだ。だからこそ、彼は救えない。彼女ではなく。


 

 肩を強く掴まれ揺さぶられる。見たことがない表情を浮かべている。それは悲しみと怒り。

 「何があったのかは分からない!でも、私だからわかる!何があったのとは聞かない。でも一つだけ、あなたを大切にして。」

 何かを感じ取ったのだろうか。ふと自分を眺める。ああ。壊れているな。自覚する。だけどもう戻れない。これは選択。今に踏みとどまる選択。

 ネコは鳴く。だけど、見覚えがある気がして。僕は。




 初めて踏み入った部屋は何もかも知らない。あんなに知りたいものだったのに。あんなに求めたものだったのに。変わることに恐怖を覚えている。机の上にオルゴールが置かれている。ふと手に取って。開けちゃだめだと「俺」は警告を鳴らす。

(それを開けたら戻れなくなる。お前はもう何かを失うのは…)

だから、「僕」はオルゴールを開けた。


 思い出があふれだしてくる。それはとある記憶。

 私は物心ついたときには自分の特異性を感じていた。

 それは友達が遊びに来て、一緒に遊んでいたときにおもちゃが壊れてしまって泣いていた時のこと。彼女が泣くことが耐えられなくて。何とか泣き止んでほしいと思って。壊れたそのおもちゃに手をかざして直した。その子は泣き止んでくれたけど、親は断片的な情報から私が何か特異な力を持っていることに気づいた。そこからは決していい日々とは言えない。最初は些細なお願いだった。服が破けてしまったから直してほしいとか。なくしものを探してほしいとか。でも、途中から無理なことをお願いされるようになって。そんな生活から逃げたしたくて。家の近くにいた黒猫に憑依して町へ繰り出した。


 その男の子はとても優しい雰囲気だった。隣にいるだけで心が安らぐ。初めて人のやさしさに触れたような気がした。外の世界の話。知らない話。彼の隣に立ちたい。私を世界に連れ出してくれた人。私は前を向くことを誓った。

 それはとある始まりの日。私しか知らない出会いの日。



 ここで見たのは偶然だったけれど必然だったように思う。いつか会えればいい。いや、会わない方がよかったのかもしれない。でも。消えていきそうな彼を見て自然と足が動いていた。壊れてしまった彼を抱きしめながら、必死に引き留める。私の心の中では後悔の気持ちがあった。これで彼は私に依存してしまうだろう。もう関わらないという私の覚悟も意味がなくなってしまう。彼にはひどいことをしているという後悔も奥底で渦巻く。

だから、私は自分が嫌いだ。彼が私を見てくれていることでこんなにも満たされているのだから。

だから、私は自分が好きだ。彼といることがこんなにも幸せなのだから。

 


 間違いなく何かは起こっている。それが何かはわからない。

 いや、それは嘘だ。きっと私が死んでしまったのだろう。私が他人の願いを叶える原動力は年々減少してきている。確証はないけれど、きっと無くなったら私は死んでしまうのだろう。だから、彼は私のせいで苦しんでいる。どうやって知ったのかは分からない。他に同じことが出来る人がいるならば助けてほしい。でも、そんなことはないってわかるから私は彼のために残すのだ。思い出を。私が生きた証を。

 黒猫をなでながら私は彼を想う。それはとある冬で春の夏。



 きっともう長くない。だから私は彼との時間を楽しむことしかできない。私では彼を救うことは出来なかった。私は「俺」を救っただけ。あの時の彼はいない。だからきっと彼はまた苦しむ。自分は自分にしか救えない。私は彼との出会いが、思い出がきっかけになっただけ。私という物語に光を与えてくれただけ。それでもせめて。

 

「幸せになれますように。」

 

 これは願い。願われ、何かを救ってきた少女が残した唯一の願い。

 願われる側から願う側になった、最初で最後の日。

 彼から貰ったペンダントを胸に私は彼の幸せを願う。

 どうか。どうか私が彼の世界の一部分になれますように。

 そんなエゴまみれの幼い願いを添えて。

 それはとある魔法使いの小さな一番の魔法。「私」だけの魔法。

 

 

 ああ。ああああああああああああああ。

 そうだったのか。黒猫は鳴く。彼女の思いを載せて。だから僕は言った。

 「ごめん。いや、今までありがとう。僕のわがままに付き合ってくれて。」

 つらい。苦しい。露出した表面が傷ついてゆくようだ。

 でも、それは一歩を踏み出した証拠。俺というカラを捨て去った証。僕が僕であるという証。

 これからはもう我慢しない。でも今だけは許してほしい。


 心配してほしくないから。せめて僕は元気でやってるよって、伝えたいから。

 僕は一番の笑顔を見せるんだ。

 それはとある少年の小さな魔法。「僕」だけの魔法。

 頬を一筋の涙が伝う。それは始まりの日。終わりを受け入れ未来を歩むことにした、とある少年の話。茜色に染まる夕焼けが差し込む玉手箱の中で彼は誓う。




 浦島太郎は玉手箱を開けた。その結果、おじいさんになって多くのモノを失ったという何ともシュールなものとして扱われている。だが、それがすべてだとは思わない。彼は幸せを手放すことで新たな幸せを掴む機会を得たのではないか。玉手箱とは。未来へ進むためのきっかけであったに過ぎない。浦島太郎も彼も同じ。

 

 永遠の幸せはない。だからこそ美しい。確かに過去に思いを馳せ、戻りたいと思うこともあるだろう。苦しくて諦めたくなることもある。でも、それが幸せだ。変化する何か、そのすべてが幸せを構成するスパイスになる。


 「僕」の物語は続く。彼の首にはカメのペンダント。多くの思い出の中でそれはきっと輝いているだろう。


変更点などはバンバン書いていただけると嬉しいです。

大学の課題で作ったものを少し改変してあげているのでかなり間を端折っています。

好評でしたら今後もちょくちょく上げたいと思うのでよろしくお願いいたします。

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[気になる点] 改行が少ないところが多数があり読みづらくなるところが多々ありました。 最初の風景描写で日々の幸せを書きたいのでしょうが全く伝わってきませんでした。だったら、「幼いころ母との買い物途中…
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