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夢みる君と夢見た僕の事件簿  作者: ユートぴあ
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プロローグ (村上夏都)

初めて小説描きます!アドバイスなどあればよろしくお願いします。これが好評であれば、続きも書いていきたいと思います。

「今までありがとう。」

電車が駅に近づいてくる。それを見て僕は、謎の恐怖心に襲われる。

「ごめんね。私には無理だった。」

もう少しで電車が到着するホームに、彼女は走り出す。このままじゃまずい。でも、声が出ない、体が動かない。最後に彼女は振り返って、

「さようなら。」

と、言った。

「…ダメだ。」

やっとの思いで絞り出した声も、もう届かない。もう手遅れだ。彼女がホームから跳ぶ。僕は、瞬きできずにそれを見ていた。彼女と電車がぶつかる……………


「ワン、ワン!」

飼い犬の鳴き声が聞こえる

「はぁ、はぁ、はぁ…」

レースカーテンから光が差し込んでいる。着ていたTシャツがずぶ濡れだ。どうやら、ひどくうなされていたようだ。

「またこの夢か…」

僕は小さい頃から、時々この夢を見る。最寄り駅のホーム、通勤や通学で混み合う中、知らない女に別れの挨拶をされ、彼女は走り出す、僕は、なにも出来ないままそれを見ている。

「やっべ、遅刻だ。」

制服に着替え、朝ごはんも食べずに、家を飛び出す。

「行ってきます。」

「ワン!」

ぴょんだけが返事をしてくれる。まぁ、当たり前のことなんだが。

「走れば電車、間に合うかな。」

急がなければ。なんせ今日は入学式だ。あの、特別な雰囲気の体育館に、遅れて入れるほどの勇気は僕にはない。この時にはもう、あの夢のことなんて覚えていなかった。まさか、この夢が僕の生き方を、90度変えることになるなんて、このときは思ってもみなかった。

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