説明
まだ続きました!やったー!!
「ようこそ異世界へ」
そう言って眩しく笑う女性 フリージア。
彼女は今なんと言った??異世界??
ここが??
まだ思考が追いついてない隆文に、彼女が声をかける。
「取り敢えず.....ズボン履きなさい??
話はそれからよ」
「えっ!!」
彼女のその言葉でふと現実へ帰る。
自分は下半身丸出しだったことを思い出した。顔に熱が集まる。恥ずかしい!あわあわと、両手に持って居たティッシュをほっぽって局部を隠す。
そんな隆文を呆れた顔で見るフリージア。
「はぁ....」
渡された衣類を着た隆文は、しばらくじっと床の方向だけを見つめていた。
先ほどの恥ずかしさと、長年彼女が居なかったせいで免疫がなかったのも相まって、彼女の顔を見ることができなかった。
そんな隆文をフリージアはニヤニヤした顔で見つめる。
「あらぁ案外ウブなのね、貴方」
クスクス笑う
「なっ....!」
キッと彼女の顔を見る。
すると彼女と目が合った。
「やっとこっち向いたわね。
さ、取り敢えずあっちのテーブルに 座って。
貴方に色々説明するわ」
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席に着くと同時に、スープの様なモノを出された。
「これは..,」
「あぁ、別に何の害もないから。ただのスープよ」
たしかに美味しそうな香りがする。
「貴方、名前はなんていうの??」
「......伊東隆文だ」
「そう、隆文。手短に状況を説明するわ。ここは貴方の居た世界とは全く別の世界。そして私は魔女。貴方は私に異世界へ召喚されたのよ。」
「なっ!」
ガタッ。衝撃の発言を聞いて思わず立ち上がる。にわかには信じられない。
「そんな話信じられるか!」
荒立つ隆文にフリージアは説明を続ける。
「落ち着いて冷静に考えてみなさい。
目の前の景色が突然変わって、知らない女性が目の前に現れた。それだけでも根拠になると思うのだけれど。」
確かにいきなり知らない場所に変わった。だが
「何かの」
「ドッキリとかじゃあないわ。まぁ貴方からしたらドッキリしただろうけど」
そう言ってクスクス笑う
未だ困惑する隆文を見て、フリージアは何か閃いた様な顔をした。
「あ、そっかそうよね。最初からこうすれば良かったわ」
そう言いながら彼女は指先をクルクルと回した
するとどうだろう。目の前に置いてあったスープが突然ふわりっと宙に浮き、その場をクルクルと回転し始めた。
思わず隆文は目を見開いた
「これで少しは信じてくれたかしら?」
不敵に笑う女性は、そのいでたち、その格好通り「魔女」そのものだったのだ。
もうだめだ。次回作にご期待ください