彼女の名前はフリージア
なんと続きました!
「うわああぁぁぁぁぁぁ!!」
自分の部屋で自慰行為中に光に包まれた隆文。
段々と光が弱まっていく。
自分は死んでしまったのか....恐る恐る目を開くと目の前にはおびただしい砂埃が舞っていた。
「な、なんだこれ!!...ゲホゲホッ」
砂埃を吸い込んでしまい咳をする。
古びた木の香りが鼻の奥に流れ込んでくる。一体何が起きたのだろうか。
次第に埃が晴れ、視界がひらける。
するとそこは何と、全く見知らぬ部屋の中であった。森のコテージを連想するような古びた部屋の中に隆文はいた。
「は?!?!ここ何処だよ!?」
先ほどまで自分の部屋に居たのに、気がついたら全く知らない部屋に変わっている。隆文は状況を理解できなかった。
すると
「あら〜!!随分と元気な奴が召喚されたのね」
突然声が聞こえてきた。
「誰だ!?」
声がした方向に素早く振り向く。
そこには1人の女性が立っていた。
「はじめまして」
見た目は30代くらいだろうか。
綺麗な栗色のロングヘアーと、夜でも輝くような金色の瞳をした顔立ちの整った女性がそこに居た。
「.......」
その美しい容姿に思わず見惚れてしまう。
その女性は何やら大きな帽子を被り、手には長い木製の杖を持っていた。
全く状況が理解出来て居ない隆文に女性は言葉を続ける。
「私の名前はフリージア。
ようこそ異世界へ。歓迎するよ」
そう言ってにこやかに笑う。
どうやら俺は異世界に飛ばされてしまったらしい。
これが彼女 フリージアとの出逢い。
彼女との出会いが俺の人生を大きく変える事に、まだ俺は気づいて居なかった。
酒浴び太郎先生の次回作にご期待ください