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14.確信犯

『確かに俺は人を殺したよ。だけど本当に裁かれるべきは俺なのか? それって判官贔屓じゃないのか。よく考えてみろよ。俺、なんか間違ったこと言ってるか?』

「うん、間違ったこと言ってるよ」


『間違ってねーよ。今でこそ法律は改正されたが、当時の強姦罪には被害届が必要だったんだ。それがなければ起訴することさえ出来なかったんだぞ』

「うん、知ってる。被害届を出す女性が少ないってこともね」


『だから俺が罰したんだ。あいつらはどうせこれからものうのうと生きていくつもりだったんだ。許せるかよ』

「じゃああなたは人を殺した後で、どうやって生きていくつもりだったの? ゆがんだ正義感でこれからも人を裁いていくの? 正しい意味で確信犯だよ」


『お前にはわからねーよ』

「正義で人を殺していいわけないじゃん。犯罪者は殺されてもいいって言うなら、あなたが死んだのも当然かもね」


 私のこの言葉は、たぶん八つ当たりだ。

 停学処分になって、お母さんを傷つけて、その腹いせ。

 全部あんたのせいだって投げつけて自己保身。 

 悪いのは自分だってわかっているけど認められない弱さ。認められたら強くなれるのかな。


 ボールペンで刺された二の腕がじくじく痛んだ。

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