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生き別れ系義妹

「いたた、避雷針になるなんてちょっと無茶やったかな」


ブロンシュ・バルベル。


昔、この帝国領で路地裏生活をしていた少女である。

とある冬の日に寒そうにしてたから家まで連れて行って、風呂に入れて、カレー食べさせて、そのあとなんやかんやあって一緒に冒険者として活動していた。

久しぶりに見るその姿は、どことなく以前より大人びているように見える。


「でも、いい判断だったんじゃね?現に間に合ったわけだし」


隣にいるのは腰まで伸びた琥珀色の長髪に、黒い眼帯をつけた長身のイケメン美人……ジルヴィ・マルール。

あいつ、出会った当初はガリガリだったんだけど、栄養を取れるようになってから数カ月で一気に育ったんだよなぁ。背もぐんぐん伸びて、順調に色々と育ったらしい。


「えっと、仲間ってことで良いのかな?」


「そうね……少なくとも、敵ではないみたい」


「……」


≪≪≪アアオオオオオッ!!!≫≫≫


と、無視をするなとばかりにケルベロスが吼える。そうだ、今はこいつを先に何とかしないと……。チラッと後ろを見ると、未だに怯えているらしい冒険者たちの姿が目に入る。まずは……。


「アルフィ、こっちは任せる!俺は他の冒険者たちを!」


「うん!!ハァッ!」


ケルベロスに向かって跳躍するアルフィを背に、まずは近くで倒れていたおっさんに宿屋の息子ビンタをかます。バチンと乾いた音がフロアに響き、おっさんの目がカッと見開く。


「いってーッ!……くない?あれ、それどころか傷が……」


「よし、おっさん。次はあんたのお仲間を助けるから手伝ってくれ」


「へ?……おわっ!!?なんだよ、ありゃーッ!?」


ケルベロスを見て驚くおっさんを尻目に、今度は倒れているダークエルフとダークドワーフの元へと向かう。


「おっさん!鍵はどっちが?」


「あ、あぁ、そのドワーフが……」


……残念ながら鍵を持っているのはドワーフの方らしい。ガサゴソとズボンのポケットを漁ると、すぐにそれらしき鍵は見つかった。自分のポケットに鍵を乱暴にねじ込むとそのまま壁に拘束されている冒険者たちの元へと走りだす。

男一人と、女二人……。鉄製の黒い拘束具を手足に着けられて動けなくなっている。

カチューシャをつけた猫耳の女の子の拘束具を外すと、手足に力が入らないのかよろよろとコケそうになったので慌てて受け止める。


「おっと、大丈夫か?」


「はい~。ミルク~、とっても怖かったですぅ~」


にゃ~んと猫なで声を出しながら、ぎゅっと抱き着いてくるのはピンク色の髪をした猫耳カチューシャの少女。

俺の苦手なタイプだ……。


「ちょっと!そんなクソビッチと抱き合ってないではやくこっちも助けなさいよ!」


吼えだしたのは茶色いポニーテールの武闘家らしき少女。その声を聴いて、猫を被っていた少女の額に青筋が入る。


「あぁん!?誰がくそびっちじゃボケカス!……んん!もうシーナちゃん、そんなこと言ったら、め!だぞ~?」


「おえ」


「よし、ぶっ殺す!!」


「ぎゃー!あたしはまだ縛られてるのよ!?」


……元気な二人は放っておいて、金髪に鉢巻をつけた若い男の拘束を外す。


「あ、ありがとうございます!助かりました!」


白い歯に眩しい笑顔。彼は間違いなく光属性だな。

そのあと、一方的にこみかみをぐりぐりされていた白いローブを着た茶髪ポニテの武闘家の少女の拘束を解いて、全員にヒールを施す。幸い、指がなくなっているような人は居ないらしい。


「よし、じゃあ、すぐにここから脱出を……「グルルルアアア!?」!」






「今よ!アルフィ!!」「いっけええ!ブロンシュ!!」


「アクア・ストームッッ!!!」

「サンダー・ストームッッ!」


アルフィとブロンシュの大技が炸裂していた。

アルフィの放った水流はケルベロスが高々と巻き上げ……次いで、ブロンシュの黒い雷が光る


水の斬撃を稲妻が走る。


ケルベロスは悲鳴のような咆哮を上げると、地面へと叩きつけられ……動かなくなった。

よく見れば、ケルベロスの目にはミドがやったと思われる無数の矢が突き刺さっており、爪や関節にはフロレンティーナとジルヴィがつけたであろう、焼け焦げた黒い跡が出来ていた……えげつなさすぎる……。


「へへ、おーいク……仮面君!やったよー!」


「仮面……?」


……満面の笑みでこちらに向かってぶんぶんと手を振るうアルフィ。

隣に立っていたブロンシュが、剣を強く握ってじっと俺の方を見つめている。気付いている……のだろうか。あの反応では、どちらかわからない。


「ん……ダルい。疲れた。眠い。おやすみ~……」


「え?お、おい、こんなところで寝るなって……!なんなんだ!?こいつ……」


「……まぁ彼女もずっと集中しっぱなしでダルがる暇もなかったものね……」


すっかり打ち上げムードになっているが……なんだこの違和感。気持ちの悪さ。

ゾワゾワと、嫌な気配を感じ取っていた。

そうだ……まだ終わってなんかいないじゃないか!




「『アイツ』が来るぞッ!!」




その叫びとほぼ同時に、アルフィの真上に黒い巨躯きょくが殺到した!


降ってきた、その白刃をアルフィは素晴らしい反射神経で受けとめる!しかし、上手く体を捻ると黒鬼はアルフィの懐に潜り込み、刀の鍔で強くアルフィの胸を打った!

激しく咳き込みうずくまるアルフィ!あれは、あばらが逝ったぞッ!?


いつの間にか起き上がり、転がるように弓を構えたミドに向かって黒鬼は、目にもとまらぬ速さで苦無クナイを投げ飛ばすと、ミドのわき腹と肩にそれぞれ苦無が深々と突き刺さり、悲痛な声が漏れ出している!そして、炎の短剣を構えて飛び掛かったジルヴィに対して、柳のように攻撃をかわすと胸倉をつかみ、そのまま背負い投げた!!

ジルヴィは、仰向けに倒れたままぐったりとして動かなくなる……。


鬼の……忍者!?


!黒鬼が、流れるようにブロンシュに肉薄する。そして、腰に差していた2本目の刀の鯉口を切った!殺す気か!!?


「ブロンシュッッ!!」


腰の剣を抜き、二人の間に滑り込むとキィン!と金属同士が激しくぶつかり合った音が響いた。

黒鬼が、気合とともに2撃、3撃と打ち下ろしてきた刀を、2度目は受け流し、3撃目はこちらからも打ち込んですれ違うような形になる。

たった3合打ち合っただけで、手はビリビリと痺れ、俺の持っていた剣は刃先がボロボロになっていた。くそ、やっぱりあいつの打った剣じゃないと……それに、出し惜しみをしている場合じゃないな。


息を深く吐き出すと、体中に魔力を流し、剣を青眼に構えなおす……。


「動かないで!」


!そう声を上げたのはフロレンティーナである。

俺と対峙している間に、いつの間にか黒鬼をぐるりと囲むようにして立つみんな。剣に雷を纏わせたブロンシュに、歯を食いしばりながらブルーデュランダルを握るアルフィ、それから震えた手で武器を持つさきほど助けた冒険者たち……


「武器を捨てて、手を頭の後ろに回して!」


「………………ふふふ」


絶体絶命のはずなのに、不気味な声で笑う男に手から嫌な汗が噴き出してくる。

さっきすれ違った時、俺は確かに奴の手の甲を2度ほど打った。骨を砕いたような感触があった。

しかし、奴は刀を握って平気そうに笑っている……!


「クロ゛ウッ!…ろッ!」


かすれたアルフィの声が聞こえたのとほぼ同時だった。

後ろから放たれた一瞬の殺気に反応し、振り向きざまに剣を光らせると必殺の剣を放った。


黒鬼の刀を両断し、切っ先が顎を掠めたが……浅い。

踏み込んで二の太刀を放とうとした刹那、黒鬼の懐からボロボロと出てきたのものを反射的に切ってしまう。

ボフンと、一面に白い煙幕が広がる。気管支に入って思わず咽てしまうと、フロレンティーナが風魔法を唱え、少しずつ視界が明るくなる……。


取り囲んでいた黒鬼の元居た場所を見てみると、そこにはへのへのもへじの書かれた土くれがあるだけで、黒鬼の姿はおろか、イザベラとゴンザの姿までどこにも無くなっていた……。


やられた。


初めから奴の目的は仲間の回収だったのだ。

まるで、この間の魔王戦とは真逆の結果だ……と思考をそこで切り替えると、急いで怪我を負った3人の元へと向かった。





















ミドを背負ったまま地下水道を出ると、目の中にシャっと陽の光が差し込んできた。

地平線の向こう側で、真っ赤な太陽がジラジラと溶け出している……。

捕まっていた青年、クリスたちは不意に改めて俺達の方へと向き直ると深々と頭を下げた。


「なんとお礼を言って良いやら……ありがとうございました!勇者様!」


続いて猫耳少女に武闘家の少女も口を開く。


「きみたちは命の恩人にゃ!」「本当、ありがとね!」


「うん!みんなが無事で良かったよ」


アルフィは、笑顔を浮かべると慌てて顔の前で手を横に振っている。

……あいつ、なんか無理して笑ってるな。その表情にはどこか影がある気がした。


「……それに、ほら、助けたのはボクだけの力じゃないよ!」


「はい!レイヴン・フェザーの皆さんもありがとうございました!」


「はは、困った人を助けんのは当たり前や」


と、そうやり取りしている集団から少しずつ距離を取ろうとしたその瞬間、にゅっと、人影が現れる。


「うふ、仮面の騎士様~。本当にあ・り・が……ぶッ!?」


どこからともなく飛んできたエレボーが少女の顔面に炸裂すると、俺に抱き着こうとしていた獣人の少女は女の子がしてはいけない顔をしていた。


「いっけなーい。肘が滑ったわ~」


「……このアマ!いつもいつも、なんで邪魔すんのよ!」「何よ、やろうっての!?」


ギャーギャーと取っ組み合いの喧嘩を始める二人を見て、あはははっと皆の笑い声が響いた。さっきまでの張りつめた空気は消え失せて、今度こそ日常的な空気が戻ってきた気がした。


……色々と大変だったけれど、誰かに感謝されるってのはそう悪い気分じゃない。

みんなの笑顔を見ていると素直にそう思えた。


「……リッシュ姉妹のお父さんは居なかったわね」


囁くような声で話しかけてきたのはフロレンティーナだった。

そう、結局あそこに捕えられていたのはこの4人だけ。パトラさんたちの親父さんを含めたほかの行方不明者は見つけることが出来なかったのだ。ダークエルフたちの会話が本当ならば、今頃もうどこか違う場所に売られてしまった後なのかもしれない……。あの黒鬼のせいで、イザベラたちを問いただすことも叶わない。


だが、情報なら手に入れた。ここから先奴らを捕獲するのは、冒険者協会や……帝国騎士団の仕事だ。


「……まぁ、生きてさえいれば必ずどこかにいるはずだろ。旅を続けていれば、そのうち会えるかもな」


「……ふふ、そうね」


「そうそう、生きてれば色んなことがある。生きてさえいれば死んでたと思ってたやつにひょっこり会う、なんてことも……なぁ?」


ビクッ!

急に背負っているミドそっちのけで肩に腕を回してきたのは、人のよさそうな笑みを浮かべたジルヴィ・マルール。いや、口の端を釣り上げて意味深な笑みを浮かべているジルヴィ・マルール。


「そうだな。そう思う、ぞよ」


「そうそう、死んだと思ってたのに、実は生きてて、ある日ひょっこり変な仮面をつけてしれっと冒険者してる奴とかな?」


「そんな奴がいるのか?ほ~」


「うんうん、ところでお前……クロウ・クライネルトだよな?」


「……何を言っているのだ?私はハンス・シュミット。人違いだ」


「……っチ、しらばっくれるなよ!さっきお前の連れも「ガハハハ!よし、じゃあ、風呂に入らねぇとな!」?」


助けたおっちゃんの大きな声が響いてきたので、自然と目線がそちらに移った。


「確かにずっと地下水道に居て匂うかもだけど……女の子に直接そういうこと言うってどうなのよ!ロジャーのおっさん!」


「いて、いてて!悪かった!悪かったって」


ぽかぽかと殴られるおっさんを見て、ははははと、再び笑い声が響く。どうやら地下水道でついた匂いを消すために皆で風呂屋に行く流れのようだ。

ふと視線を戻すと、フロレンティーナとジルヴィも慌てて鼻をひくつかせて自分自身の匂いを嗅いでいる。


「オレって、臭いのか……?」


「……」


「……あ、う」


身バレをしたくなかったのでさっと視線を外すと、何を勘違いしたのかジルヴィが俺から飛びのくと、顔を真っ赤にしていつか見たような困った顔をする。その後、風呂屋に行く途中の道のりでフロレンティーナもジルヴィも風下に立ち、全く俺に近づいてこなくなった……。ミドだけは、背中の上で気にせずに眠りこけているようだったが……







































カポン!


風呂は良い。


「はぁ~~」


暖かい浴槽に身体を沈めると、張りつめていた心も体も溶け出していくようである。

大きく息を吐くと温かいお湯を寄せて交互に肩へと掛ける。目を瞑って大きくお湯の匂いを吸い、ゆっくりと吐き出す。


暫くこの街に居たけれど、こんなにでかい風呂屋があるなんて知らなかったな。

所謂、日本のスーパー銭湯のような大浴槽と洗い場があるここは、メウダの街で一番大きい風呂屋らしい。だというのに、今は俺達以外の客がおらず貸し切りという状態だった。それというのも……。


「良かったのか?おっさん。こんな立派な風呂屋を貸し切っちゃって」


「なぁに、ここの主人には昔貸しがあってよ。後、自己紹介が遅れたが、俺はロジャーってんだ。よろしく頼むぜ、仮面の旦那」


「騎士様はお風呂でまで仮面をつけてるんですね……」


「……まぁな」


「あ!まさか、呪われた仮面で外すことが出来ないとか!?か、かっこいい!」


「馬鹿、そういうことは言うもんじゃねぇ。悪いな旦那。こいつはどうもまだ世間知らずで」


「い、いや」


お風呂の湯気で蒸れた仮面を直す。俺だって、出来ればこんなものを着けたくはない。

しかし、あのブロンシュとジルヴィだ。ブロンシュなんて、何度も何度もここに来る途中、俺の方をチラチラとみてきて、話しかけたそうにしていたし……疑われているのは間違いがない。念には念をというやつだ。っていうか、あいつらがどうしてここに居るんだよ……。


「それにしても、奴ら、一体何者だったんでしょうか」


と、そこでクリスが別の奴ら。つまりは彼らを捕えていたダークエルフたちの話をし始めた。


「さぁなぁ。魔王の子分みたいなこと言ってはいたが……あの黒い鬼の強さ、もしかしたら『四天王』ってやつかもしれねぇ」


「四天王、ですか?」


「あぁ、俺も噂で聞いただけだが、魔王にはとんでもなく強い部下が4人いて、そいつらが居れば国の一つや二つ、一朝一夕で簡単に滅んじまうって話だ……」


「かっこ……い、いえ、怖いですね。はは」


四天王か。俺も噂は聞いたことがある。しかし、どんな外見で、どんな武器を使うとか、そういう実のある話は一切聞いたことがない。まだ魔王が復活して間もないから本格的な活動をしていないのだろうか?四天王は四人いるということ以上の話しは一度も聞いたことがない。

謎の多い連中である。


「でも、仮にその四天王が相手だとしたら、旦那はやっぱすげぇよ。俺たちを瞬殺した相手を後一歩のところまで追い込んだんだから!」


「あ、僕も見ました!あの振り向きざまの一閃?何が起こってるのか正直わかりませんでしたが、すっげーかっこよかったです!あれはなんという技なんですか?」


「……それは、まぁ、秘密だ」


「秘密……!かっこいい!!は!もしや持っている剣にも何か秘密が!?」


クリスの奴が興奮したように立ち上がるとお湯の波が押し寄せてくる。何だか面倒くさい流れになってきたぞ。

んん!と声を上げると立ち上がって露天風呂へと向かう。普段はこんなキャラではないのだが、仮面をつけてるせいか、妙にクールキャラぶりたくなってしまっていた。


「……少し外の風呂を楽しんでくる」


「あ、騎士様。そっちは」


「しっ~、まぁいいじゃねぇか。へへ」


















「ふぅ」


改めて、露天風呂に身体を沈める。

火照った体には、外気を浴びられるこの露天風呂がとても気持ちが良い。空を見ると、すっかり夜になっていて、湿った夜空に丸い月が輝いていた。


「……兄ちゃん?」


!?

もくもくとした湯気が晴れると、風呂の向こうからバスタオル一枚のブロンシュが姿を現す!?

暫く見ない間に、そのスベスベの白い肌にはますます磨きがかかり、子供っぽかった体躯も丸みを帯びた女らしい身体になっていた。濡れた髪からぽたりと落ちる滴が妙に艶っぽい。


「あ、あぁすまない!どうやら、間違えて」「待って!」


立ち去ろうと背中を向けると、待ってや、と、再びブロンシュが声を上げる。


「こっちは混浴やから……やから、一緒に入ろ?」


「馬鹿、何言って」


「にへ、その怒り方、やっぱり、兄ちゃんや!」


……俺ってそんなにわかりやすいのだろうか。


「私は君の兄なんかではない。人違いだ」


「嘘や。さっきだって、ウチの名前呼んで助けてくれたやん」


それは……


「ウチはずっと覚えとるんよ?ウチのこと守ってくれた兄ちゃんの背中……ずっと、ずっと見てたもん……」


!ブロンシュッ!?

すっと、手を回して俺の背中に張り付いてくるブロンシュ。柔らかい膨らみが、むぎゅっと生身の背中に当たってその形を変えているのがわかる。こいつ、いつの間にこんな大きく……!?


「やから、今度はウチが守るから。兄ちゃんの事、死んでも守るから」


ブロンシュ……お前は





「ウチが、死ぬまでず~~~っと守るからな。兄ちゃん?」


「へ?」





バチっと身体に電流が走った!?

まさか、一体何のつも……意識を失う寸前に見たものは、目を細めて微笑む、幸せいっぱいなブロンシュの笑顔であった。


「ずっと、一緒にいよな……兄ちゃん」


まさか、これがうわさにきく、ヤンで……レ……



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