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NO.8 悪役令嬢は振り返る(4 〜悪趣味な首領〜

後宮は王宮の裏にある森に隠されたように配置されている。・・・らしい


まあ俺は気絶していたので覚えてないのだが・・・

前回集会を終わったあとでおれは今までの疲れがドッと出てきて浅い眠りに落ちることになった。


「おはようございます、調子はいかがですか?」


おや、天使ちゃん、こんにちわ。

おれの目の前にいる黒髪ロングちゃんは璃子。おれに王宮が送った侍女だ。


性格よし、容姿よし、器量よし、美人要素を全て兼ね備えたとても良い娘だ。


セクハラするとお嫁にいけないって顔赤らめてるのが個人的に高ポイント!


隣に風子という番犬がいなければ・・・だが

風子は俺が女の子にセクハラ発言をすると腕を折ろうとする。

俺の母と血が繋がってないのに母親譲りというレベルである。


そんな二人と今、調理室にいるもう一人の侍女が俺を主に支えてくれている。


普通はもっと大人数なのだが・・・


俺、男ですし・・・、この程度が最も安全なんだそうです。


「おはよう、今日はなんか用事はあるかい?」

俺はいつものようにスケジュールを確認する。

普段なら俺自分で確認するのだが後宮暮らしということで今はこの形に落ち着いている。


「今日のご予定は御朝食のあとにパーティがございます。」


うげ、昨日も殆どパーティみたいなもんだったのに・・・

俺は眠る時は女装を解除している。

あのゴワゴワやウィッグがきもい悪いのだ、

なので女装に着替えながら璃子が言ったスケジュールを綿密に脳内シュミレートを行いながら

寝起きの頭にエンジンをかける。

ちなみに俺の下着姿には見慣れたのか、殆ど動揺の色はない。うぬう・・・


取り敢えず朝食を食べながら考えることにした俺は

華美で一見悪趣味にも思えるような 、っていうか悪趣味な純金の絨毯を歩く。


食堂はやはり育ちの良さからか上品な雰囲気の空気が漂っていた。

食べている者もたべる者も上品なである。


前、内の野郎どもと行った田舎の定食屋と大違い。

格式、雰囲気、高い笑い声、全てが貴族の娘たちの品位を損ねず、向上させている。


そんな中俺も食堂の端にちょこんと座り目立たなように時間を過ごした・・・


・・・いや、過ごそうとした。


「あら御機嫌よう、なんでしたっけ、し、紫寝さんでしたっけ?影が薄くて忘れてしまったわ」


・・・なんだこの嫌味な奴は、 実はこいつが後のライバル視してくる悪役である。

「あら失礼、ご機嫌を損ねてしまったかしら、オホホ」

なんか色々言ってくるのだ、無視してんのに・・・


あんまり言うもんだから軽く微笑みながら本気で睨んでやった。


「ひ、ヒイイイイイイ、人殺しの目ですわ!何人も殺した殺人鬼の目をしていらっしゃいます!

た、助けてくださいまし!」


あんまりないいいように少し凹む、おれは人殺しなんてやってないよーだ


「優菜様!ありがとうございます、あの女少し調子に乗ってたのですわ!」

「ほんと優菜様はヒーロみたいですわ!・・・悟空のような」


のような賛辞を浴びせられた、どうやらあの娘、少し調子に乗っていたようだ。


ハッ!バレテいる!あの漫画のようだと・・・間違いなくばれている!

今はまだ我慢だ・・…

そんな思いを胸に秘めながら賛辞に対して微笑みで対応していると


「さすが黄金の間に隔てているだけはありますわ!」



・・・何?あの部屋って全員共通じゃないの?おれだけ?羨ましすぎる


あのライバル兼悪役はおれが黄金の間に住んでることが気に入らなかったらしい。


このライバル兼悪役を叩き潰したことにより俺の株が上昇、


・・・残念ながら後宮の首領として君臨することになるのでした。


二つ名である・・・黄金の女王として・・


黄金って・・・悪趣味すぎんだろ、常識的に考えて・・・






今日から一週間ほど用事のため投稿できなさそうです


一週間後ぐらいに溜め込んだものを放出します!

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