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NO.7 悪役令嬢は振り返る(3

今日は二話連続はきついかもしれません。大会が近いので練習が・・・


善処します。

事実は小説より奇なり、という言葉がある。


俺は一昔前まで信じてもいなかったが、信じるしかないだろう。


このお言葉は本当なのだと。


俺は今後宮にいる。男子禁制、男の夢とされるあの後宮だ。


しかし夢とは現実より大層美化されるものだ。

ここに男の夢は・・・ない


男の描いた憧憬‼︎憧れ‼︎羨望‼︎そんなものは存在しない!


あるのはどこまでも現実主義者な女と強者に胡麻を擦り弱者を蔑む外道だけだ。


まあ色々言ったが結局は・・・



ハーレムが欲しいです・・・

なぜこんなリア充のためにあるような施設にアンチリア充の俺がいるのか?

そんなもの決まっている。リア充(王子)の取り巻きになるために呼ばれたのだ。


そんな化け物が跋扈する後宮の集会に俺が今突入しようとしている。


心のカウントダウンで気持ちを落ち着かせ・・・


「いいからさっさと行ってくださいお嬢様。

あなたに喧嘩を売ってくるものなどそうそういらっしゃいませんよ」


落ち着かせないとダメなタイプの人間なの!俺は!


メンドクセーって顔された・・・

まあ俺に喧嘩を売るなど確かにそうそういないだろうし大丈夫か、と意気込んで

その重厚な造りの重々しい扉を開いた。


そこにあったのは嫋やかな笑い声と明るい雰囲気、

美しい女性とハーモニーを奏でるようなハーブティーの馨り

何が言いたいかというと・・・

男の憧憬を体現させた楽園であった


「俺、産まれてよかったよ・・・ほんとに」


「お嬢様、お言葉をお直しください。それから膿れて善かった、の間違いです」


なんだよ、膿れて善かったて、意味わかんないけど馬鹿にされてることはわかる。


「そんなことより早く挨拶してください」

俺が睨んでると少し焦って話を転換させてきた。

フッ俺に恐れをなしたか。まあ見逃しといてやるか。

視線で判ったという返事をしつつ俺は挨拶を始める。このために喉筋を鍛えて矯正している。


俺に死角はない!


「おっす。おら悟空。ワクワクすっぞ!」


しまったああああああああああああああああああ。

緊張から中学の時やらかして苦渋を呑んだあの黒歴史的な挨拶をやっちまったぁあああ


どうする?どうやって誤解だと言い訳する?みんなキョトンとしてるぞ!

絶対わかってない!言い訳するなら今しかない!


「申し訳ありません、私ったら。領地暮らしが長くて・・・

紫苑家の領地は外の国の領地と境いになっていて、外の国の言葉をつい・・・

今のは、御機嫌ようみなさん、今後とも宜しくお願い致します。

みなさんとの関係を良好にするべく全身全霊を懸けて参ります

という意味です」


「今の言葉にそんな意味が・・・」

「異国の言葉のようでしたになぜだか懐かしみを覚えましたわ・・・」

「優菜様、おそろしい子・・・」


なんか俺ぐらい懐かしいネタ使ってるやついるな・・・

ばれたか?まあ今は大多数誤魔化せたしあとで他の人も説得するか。


その後自分の事象や集会での話を聞いて解散となった。

集会っていうと体育館に体育座りな感じがするが全然違った。

どっちかっていうとパーティに近い催し物的な感じだった。


「いやー予想より楽しかったわ。満足満足ぅ」


今日はっていうか朝会は楽しかった。ハーレムぽかった。チヤホヤされた。

胸が当たった。グフフフフ。


⚠︎風子の目線が虫を見る目から生ゴミを見る目にランクダウンした!


相変わらずキッツイ性格してると思う。まあ今は許そう。だから殴らないで。

デジャブだから。

勘弁してください。


あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


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