NO,3 悪役令嬢は後宮のドン
3話連続投稿です。
ほとんどデビュー作と変わらないので不安ですが全力で頑張ります
「あ、あら、みなさん御機嫌よ、よう」
「「「はい!優菜様!御機嫌よう!」」
どーもみなさん康介です。後宮の首領、やらされてます
親父の命令の後気絶させられ、後宮に追放させられました。
次あったら殴る予定です。
首領というのはあながち嘘じゃありません。
なんたって父は若い頃ぶいぶい言わせてましたから。
王も無視できないくらいの発言力は持っています。
ですから周りには俺を疎ましく思う人や俺にゴマをする人も出てきます。
正直、女の子コワイデス。激しくコワイデス。
男なんかよりよっぽど肝据わってます・・・
「優菜様!今日私の部屋で小規模なティーパーティを行うんですの。
もしよろしかったらいらっしゃっていただけませんか?」
「私の部屋では、フォンデュパーティを行いますわ!
是非いらっしゃってくださいまし!」
「あら、フォンデュパーティなんて品がないことに
優菜様をお呼びにならないでくださる!?
優菜様は私たちのティーパーティに参加していただくのよ!」
「品がないと感じるあなたは品性が足りないのではなくて!?」
これである
なにこれ、おれ、ちゃんと悪役令嬢できんの?
なんかマジモンの悪役令嬢っぽいのが目の前で喧嘩してるんですけど
「落ち着いてくださいませ、私は今日もう用事があるんですの・・・
申し訳ないのですがお二人ともまたの機会にしていただけます?」
頑張って振り絞った断りの言葉 。男とは話し慣れているが女とはあまり話したことがない
例外は優菜くらいだろう。
大丈夫かなぁ と思って二人を見ると・・・・
「だから優菜様は私たちと……」
「いえ!私達と!フォンデュパーティを………」
聴いちゃいねぇ!?
しかもどんだけフォンデュパーティしたいんだよ!?
俺は二人にばれないようそそくさと私室に帰るのだった…
「御嬢様(笑) 大変でございましたねぇ ククッ」
この大変失礼な奴は俺の侍女、風子だ。
親父が俺に送った唯一の助け舟である。
助け舟であると言ったものの本人が常にこんな調子だから泥舟に近い
「お前は相変わらず失礼だな・・・一様雇い主なんだから言動には気をつけろよ?」
ビビらせようと軽く睨むと
「私の雇い主はあなた様の父でございます。あなた様のような
親の脛を齧り後宮でハーレムを狙おうとしている王にそむくような無礼なことを
現在進行形で行っている乳臭いガキではございません」
「ねえ、泣いていい?泣いていいよね?俺」
俺だって好きでこんなところきてるわけではない、
それなのにこんな屑みたいな扱いを受けるとは・・・・
「冗談でございます」
「その冗談は悪質すぎるよ・・・俺以外にはそういったことは言わないようにね・・・」
「言われなくてもあなた様以外には言うわけありません」
・・・俺の最悪な後宮生活はまだ始まったばかりだ
帰りたああああああああああああああい
だれか俺に癒しをくれええええええええええええええええええ
あと風子クビにしてくれえええええ