NO,16 悪役令嬢は許さない(2
なぜチョウチンアンコウ
ちょっと不定期です
結局証人に立ち会ってもらう事にした
「ぇ、ぇっとぉ、わ、私には、優奈お嬢様が、た、ただ微笑んだ、だ、けのよう、に見えました」
ヤベーよ超びびってるよ、絶対俺のせいだよ、マジごめんなさい
隣では侍女長が唖然としている
プクク、ざまぁとか思わないでもない
「あなた!嘘をつくんじゃないの!もういいですお帰りなさい!」
女は怯えように俺を見ながら震えながら帰っていった
いやこれは悪役令嬢ですね!ありがとうございます!
「貴方もその目で脅しを使うなんて卑怯で陰湿じゃありませんか?」
おおっとーー完全な八つ当たりストライクかと思ったらエグめのカーブだ
「まあいいです、次の証人をお呼びしましょう、これであなたも終わりですね」
いやそんな事もないと思うけどね?やってないし
「ぇ、ぇっとぉ、わ、私には、優奈お嬢様が、た、ただ微笑んだ、だ、けのよう、に見えました」
・・・なんで?またびびってるじゃん!超震えてるじゃん!
なんか次女長がこっち見てくるんですけど!
やめて!僕じゃない!オレナニモシテナイヨー
いやいやいや無理だろ!ってかもう俺悪役令嬢街道まっしぐらじゃん!
いやそれでいいのか
「おわかりいただけました?私がただ微笑んだだけだって」
因みにこの侍女いやらしい事に、男爵の地位の子など身分の低い子を呼び
逆らえないように自分が劣勢にならなようにしている
つくづく俺の嫌いなタイプだね
彼女は今劣勢である事を悟ったのだろう
「今日のところはこれくらいでお開きとしましょう
お互い情報を集めまた明日という事で」
完全におれが劣勢になるように根回ししてくるんだろうな
・・・まあいいや、風子におねがいしてみるか
「わかりましたではまた明日のこの時間という事で」
獲物が釣れたみたいな顔してるなチョウチンアンコウ君釣れたのは君だよ?
それでは私はこれでと言いながら去っていったチョウチンアンコウ君は置いといて
「そこのあなた大丈夫かしら?」
貞子に声をかける、彼女はまだ気絶してるのか・・・
おーいと揺さぶっていると目が覚めたようで
「・・・ん?」
てな感じで起きたそのあとは阿鼻叫喚だったね、声にならない声を上げて俺にびびってた
けど俺が助けのを思い出したのか冷静になって
「先ほどの失礼おゆるしください先ほどは助けていただきありがとうございました迷惑をかけてしまい申し訳ございませんでした」
・・・大分テンパってんな
「落ち着いてくださいませ、一旦私の部屋に来ていただけるかしら
今後の後宮での生活をお教えしますわ、あと今日の事情をお聞かせください」
というと一瞬体がぶるっと震えて多分青くなってんのかなと思う髪の下の顔
を想像しつつ彼女は気丈に頷き俺の部屋に来て状況を説明することになった
・・・なんでびびってるんだろ、さっきの言葉に棘でもあったのかな?
・・・あ、俺悪役令嬢でしたね、そりゃ完全に
俺がいびると思いますよね
だって今後の高級での生活をお教えしますわ だもんね
まあ誤解はあとでとくとして
明日はチョウチンアンコウ君の解体作業だからなーー
楽しみです・・・・