NO,15 悪役令嬢は許さない
いやこんなに怒りを覚えたのは久しぶりだねまったく
さてどうしたもんか
「あら、私は別に気絶させようと思って睨んだわけでありませんのよ?」
てか良く考えたら睨まれただけで気絶知ったて言う事で身分の違いがわかりそうなもんだけどな
・・・ばかなのか?此奴
まあいい
「申し上げますが睨んだだけで内の令嬢は気絶されるほどヤワな方ではございません
何か暴力的な事でもしたのでは?」
・・・いやいやいやいや
めっちゃびびってましたよ!超腰抜けてましたよ!
まあでもそういう事なら合点がいった。つまりこの女は俺が手を出したといってるわけだ
睨まれて気絶したのを見てないからね、納得納得
証人はたくさんいるしもう既にこの発言のお陰で彼女の詰みなんだけど
もっと追い詰めたいね
それはもう発狂している姿を見たい
「あら、私は一度も手を上げてなんかいませんわよ?
それどころか実を言うと睨んですらいません、ただ嗤っただけです」
「嘘おっしゃい!とうとう尻尾を出しましたね女狐が!
ただわらうだけとおっしゃいましたね!証人がいるのをお忘れですか!このお馬鹿め!」
・・・なにいってんだ此奴?いや馬鹿だろ、大馬鹿だろ!
なんでこんなのが侍女統括してんの!
いやまあ気絶した人以外追い出してそれとなく見ていた人がいるのを次女からこいちに伝えてもらうという根回しをしたのは俺だけどさ!
まだ後十手は考えていたんだがな・・・
最初っから脱落とは・・・
「へえ、ここまで無礼な態度をたかだか侍女統括の分際で仰ったわけですか
更には此方の証言を無下に扱う始末、無実が証明されたら責任でも取っていただきたいですね」
自信満々な雰囲気で応える、ハンカチで額を拭う、
これだけで相手は自分を追い詰めると勘違いする
馬鹿にだけしか使えないが効果はてきめんのようだ
「いいでしょう!もしも!もしもあなたの無実が証明されたら
責任の一つや二つとって見せましょう
しかしその要求には対価が必要です!慰謝料とは別のね!
あなたが有罪であったならそれなりの罰を受けてもらいます!」
・・・もう突っ込みたいところが多すぎて軽くスルーしたくなる
なんだよ、慰謝料とは別って!おかしいだろ
てか自信満々だなおい、騙されてるとは感じないのか、
それなりの罰って完全におまえ個人が取り付けたやつだろ
家の介入とかどうすんだ
まあいいや
速攻でおわしてそこの娘をベッドに連れてかないとな
ずっとうつ伏せなってて貞子みたいで怖いな・・・