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遊便屋  作者:
第一章 トルマリンにエメラルド
3/3

いつの間にか、迷ってた

 女の子が立ち止まったところは、『児童書コーナー』だった。児童書コーナーはこの本屋の中でも特に大きなコーナーで、店内の五分の一くらいが児童書で埋められている。

「えっと、『リコッタを料理』でしたっけ?」

「『リコッタの冒険』です」

 リコッタを料理しちゃあダメだろう。どんどん正解から離れていってるけど、本当にここであってるのかな……。

「り、り、り……」

 また女の子が壊れた。その場で目を閉じて固まっている。りりりって、頭の中で電話でも鳴ってるのかな。

 しばらくして、目がパチっと開いた。

「確か、ラ行はあっち側だったはずです。いきましょう」

 なんだ、『リコッタの冒険』がラ行のところにあるかっていうのを考えてたのか。りーりー鈴虫みたいで面白かったからもう一回やってほしいな。

 本の題名がラ行っていっても、膨大な数の本がある。約本棚二つ分がラ行の本でびっしり埋まっている。その中で最初が『リ』の本は本棚半分ぐらい。

 次に二文字目が『コ』の部分を探すが、子供がよく取り出して読んでいるのかぐっちゃぐちゃで、ほぼ二文字目から規則性はなくなっていた。

「自分は右上から探し始めるので、お姉さんは左下から探し始めて下さい」

「わかりました」

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