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エターナル・ストーリーズ  作者: 燐鏡 剣斗
Chapter1 「Online」
5/96

4日目 「ハッキング」

どーも、作者です。


深夜のテンションのまま一気に書いたら内容がグダりました。

どこに向かうんだろうなこの小説・・・

なんて考えながら書いてました。

さて、話変わってもう2月も終わりですね・・・でも寒い日が続いてます。

季節の変わり目でもあるので体調管理に気をつけて、お過ごしください。

それでは、このへんで。


では、どーぞ。

人に気を取られていると、システムタワーから音がした。

カチッという、スイッチを押したような、あるいはテレビが点いたような。

その音とともに、巨大モニターに光が灯る。

そこに映されていたのは、ゲームマスターのアバターだった。

それを見て、悠斗が来る前から居たであろう人達は声を上げ始めた。


巨大モニターにゲームマスターのアバターが写ってからしばらくすると、

モニターから声が流れ始めた。

「あー、諸君、よく集まってくれた。私はゲームマスター兼担当の咲夜だ。」

凛とした声の女性だった。アバターとイメージがあっているといえばいる。

「唐突な招集だったのは謝ろう。申し訳なかった。」

それに合わせてモニターのアバターが謝る。


「さて、さらに唐突な話だがこの世界に危機が迫っている。」

この世界に危機?ゲーム世界に危機が訪れるなんていつものことじゃないか、

と変なツッコミを入れたくなったが悠斗は言葉を飲み込んで聞いていた。

そもそも、ゲームの世界の危機なのにこんなに招集するメンバーは少なくていいのか?むしろゲームの世界の危機なんて何を救えば?

そんな疑問で悠斗は頭がいっぱいだった。

そんな危機よりこの世界から元の世界に戻れるのが一番の心配事だった。


「そこで、私達はマスターに収集を掛けることにした。

 ここにいる全員がマスターの権限を持っている。」

人数が少なく感じた理由はそれか、と納得した悠斗だった。

人口の95%がプレイしているならばマスターは20%じゃ?

と思う人もいるかもしれないが、実はエターナル・オンラインでは

チームに入らなくてもプレイすることができる。

ただし、ギルドの権利がない上、ソロプレイ推奨となってしまう。

この理由で、基本的にはチームを組んでプレイする人が多い。


「なんで俺たちマスターを集めたんだ!全員集めればいいじゃないか!」

巨大モニターに向かって1人の男が叫んだ。

そりゃそうである。全員集めれば話は済むのではないか?


「残念ながら、それは出来ない。なぜならば、ゲームマスターの私達が連絡をとれるのは君たちチームリーダー兼マスターだけだからだ。」

深刻な顔で、咲夜はそう言った。


「とりあえず、さっさと本題に入ってくれるか?」

さっき叫んだ男は急に静かになり、話を元に戻すよう促した。

「理解が早くて助かる。では・・・」

「こっこからは私が説明するよー!」


突然咲夜の声のトーンが変わった。トーンが変わったというよりは、

人格がまるで違う、人が変わったというべきか。

「つくづく性格が変わってる奴と縁があるなぁ俺・・・」

しみじみそう感じた。


「あのね、実はこのゲームハッキングされちゃったんだよー!」

なぜかは分からないが声を聞いていると脳裏に桜月がちらちらと浮かぶ。

というか、まるであいつを見ているような気分だった。

そして吹き出しそうになったがこらえた。


「てめぇ、ふざけてんのか!こっちはまじめに話してんだぞ!」

さっきの男は怒り心頭だ。いきなりこんな言い方されたら怒りたくもなる。

「私だって真面目に話してるよ!しゃべり方で判断されても困るよ!」

「もうちょっと深刻な感じでしゃべりやがれ!」

悠斗は謎の既視感を感じていた。片方は性別が違うが。


「まったくもー!とりあえず、ハッキングされちゃったんだよ!」

ハッキング。人が聞けばそれは悪意あるものに感じるだろう。

ニュースなどで聞くハッキング、ハッカーはそんなイメージが定着している。

だが、今回のハッキングはどちらかと言うとクラッキングというのであって、

ハッキングとは言わないんじゃないか・・・悠斗は無駄なことを考えていた。


「今回のハッキングでは被害が出なかったけど、次何時来るか・・・」

モニターのアバターは全身で震えを表現していた。

「と、とにかく!君たちにはそのハッカーを探してほしい!」

「ハッカーを探すだぁ?馬鹿言うな、ここは仮にもゲームの世界だろ?」

「ゲームの世界ではあるけど・・・理解が早いね。」

「まぁ、仮定だけどな!」


なんだこれは。異質だ。異質すぎる。

この人物たちはここがゲームの世界だと思っている。

本当にここはゲームの世界なのか?

悠斗はいまだにここがゲームの世界だとは思ってなかった。

ゲームの世界にしてはリアルすぎる。


「とにかく!犯人が捕まるまで君たちにはこの世界で過ごしてもらうよ!」

唐突にそんな言葉が聞こえて悠斗はモニターに顔を向けた。

冗談じゃない。そんな事したら現実が大変なことになる。

このままずっと自分が起きなかったらどうなる。

自分の家族は大パニックだ。


「じゃあ、頑張ってね!」

その言葉を最後にここに居た人物たちは一斉に転送され始めていた。


「ちょっとまてよ!そんな大雑把な説明で!」

そこまで言った悠斗は最後まで言い終わること無く転送された。

次回更新は3月7日です。

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