写真部の彼
柔らかそうな茶色の毛が、ふわりと風に撫でられる
太陽に透けた毛先、あ、綺麗と思った
カシャ、乾いた音
彼は満足そうに振り返り、小さな画面に撮った写真を再生させた
そこには、濃いあおの空のなか、細い飛行機雲が舞っていてた
「綺麗」
うん、嬉しそうな笑顔が子供っぽい
次の被写体を探す目を見つめて、私もカメラを構えた
「見て」
不思議そうに画面を覗く顔は、間もなく真っ赤に染まってしまった
題名は綺麗
あなたの姿は、私には、なによりも綺麗に見えたのよ
柔らかそうな茶色の毛が、ふわりと風に撫でられる
太陽に透けた毛先、あ、綺麗と思った
カシャ、乾いた音
彼は満足そうに振り返り、小さな画面に撮った写真を再生させた
そこには、濃いあおの空のなか、細い飛行機雲が舞っていてた
「綺麗」
うん、嬉しそうな笑顔が子供っぽい
次の被写体を探す目を見つめて、私もカメラを構えた
「見て」
不思議そうに画面を覗く顔は、間もなく真っ赤に染まってしまった
題名は綺麗
あなたの姿は、私には、なによりも綺麗に見えたのよ
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