地理
資料部分はストーリーには関係ありませんので、飛ばしても大丈夫です。
∽アラノール大陸∽
はるか昔、この大陸を支配していたアラノール王国にちなんでいる。
アラノールは、2000年以上前にこの地に栄えていたものたちの言葉で、「王の国」を意味している。
現代では、この言葉を「古の言葉」、アラノールの言葉を「アラノール語」と呼んでいる。
アラノール語の中には、古の言葉からの借用も多いため、一部でまじりあっている。例えば休日を表す「メアヤレ」などがその例だ。
∽エルニル連邦∽
アルダが住んでいる、ファーイントレット領が属している国。
多数の領国による緩やかな連邦制国家で、便宜上王制のまねごとをしているが、実態は、日本の戦国時代と大差なく、連邦内の領国の争いも頻繁に起こっている。
現在、明確に力のある君主は存在しておらず、昔あったアラノール王国の血筋だと言われているサンカッスルのアロシア家が、便宜上その役を果たしている。
エルニルはアラノール語で『王子』を意味していて、アラノールの正統な系統であることを主張している。
東西南北は次のようになっている。
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北:連邦に属さない小領国群
西:暗黒の森+海
東:マール王国+海
南:ローランド帝国
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南の帝国とは入り江と急峻な山脈、それに暗黒の森によって分断されているが、1か所ある山脈の切れ目が通商路となっている。
また、暗黒の森を経由すれば行き来できるようで、幾度か開発を試みられたこともあるが、成功していない。
北側には、連邦に属していない領も、それなりにあり、それぞれが国家を形成しているが、耕作地を巡っての争いが絶えない。
∽ファーイントレット∽
エルニル連邦の領国のひとつで、連邦の西の端に位置している。
領都はスウィフト。ケイまでは早馬を乗り継いで10日といったところだ。
アルダがいるソーナスは、アラノールの言葉で「基地」を意味していて、当時の遺跡が数多く残されているが、暗黒の森と一体化しているために危険な遺跡山を監視・調査する目的で作られた基地が発展した街だ。
北にはエルド川が流れ、肥沃な土地が広がっている。
南の高地は、サボーンと呼ばれる多肉植物と、ソーンと呼ばれる茨が生えている荒地で、リザレクトカゲが住んでいるのはここだ。
∽遺跡山∽
古の言葉で、オロン・エリンと呼ばれている場所で、アルノールや古の時代の遺跡が数多く集まっている場所。
一説によると、アラノールの祭祀に関する首都があった場所ではないかと言われている。
山はそのまま、暗黒の森へとつながっていて、昔からエトペル(境界)の効果が弱い特異点となっている。
ソーナスはこの監視のために作られた拠点がもとになった街。
∽暗黒の森∽
アラノール語で、エリンヴォルン。古の言葉では、モルタウレと呼ばれる森。アラノールでは深部をモルタウレと呼んでいたようだ。
内部には、ネンと呼ばれる大きな川が流れている。ネンは古の言葉で「川」を意味するらしい。
人の世界との境界には、エトペル(古い言葉だが、古の言葉ではないようだ)と呼ばれる防衛線があって、強力な魔物はそこからほとんど抜けてこなかったが、最近はほころびつつある。