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小説ω

はなたれ小僧の素晴らしさ

作者: 猫大長老

ただの個人の意見として

ここは平和な田舎町。はなたれ小僧が道端ではしゃいでいる。車も滅多に通らないので、親たちも注意しない。


私は、そんなはなたれ小僧を尊敬している。

普通、鼻が垂れると鼻の下のところがくすぐったくて、痒くて、我慢できなくなる。

しかし、はなたれ小僧はそんなことは一切気にしない。一日中垂らし続けている。


はなたれ小僧(以下、小僧)の生活は、とても大胆で、それでいて美しく、私の目を釘付けにした。小僧は必ず9時に起きる。小学校は8時からなので、毎日遅刻だ。

9時に起きた小僧は洗面所に向かい、鼻水で顔を洗う。そして朝食は決まってバナナを食べる。そしてその後、


「君、ちょっといいかな?」


⋯⋯? なんだこいつ。警官?


「通報を受けて来たんだけど、住居侵入罪だよね」


違うからね!短編小説を書くための題材としてはなたれ小僧を観察してるだけだからね!


「署まで来てもらおうか」


捕まりました。まあ、警官とお話ってのも悪くないよね。手錠はつけられなかった。緩いな、現行犯逮捕じゃないんだ。


ーーーーーー50分後ーーーーーー


警察署が遠い⋯⋯。かれこれ1時間近く警官と話してるよ。話してるっていうか、この人の愚痴を聞いてるだけだけど⋯⋯。


これから鶏肉が高くなるだの世界征服を考えている輩がいるだの、そんな話を1時間も聞かされる身にもなってみてよ。

あ、警察署が見えてきた。


⋯⋯。


あれ?通り過ぎた。


「いや、そんなにはなたれ小僧が好きならそういう所に連れて行ってやろうかなと思ってね」


なんて優しい警官なのだろう。感謝してもしきれない。私はうなぎかはなたれ小僧かと言われても、はなたれ小僧を選ぶ。この上ないくらいに好きなのだ。


そんなことを考えている間にある場所に着いた。保育園だ。なんと、この町にはここしか保育園がないそうで、この辺一帯の名のあるはなたれ小僧が集まっているんだとか。

名のあるはなたれ小僧って何なんだ⋯⋯。


ガラッと戸を開けると、そこにはたくさんのはなたれ小僧がいた。中にははなたれ小娘もいる。早速鑑賞して回ろうじゃないか。まずはこの子から。太っててかわいい男の子だ。垂れている鼻水の長さは約3センチ。まあまあだ。いや、保育園児にしては上出来だ。


次はこのラオウみたいな子だ。5歳にして超強面の最強園児か。でも鼻水が垂れている。

隣の女の子は鼻水が垂れすぎていて、机に水溜まりができている。すごいのかどうか分からないけど、多分風邪ひいてる。


私をはっとさせるようなはなたれ小僧はいないものか⋯。どの子もいい線行ってるんだけどなぁ。


「ぶぇっくしょいぉらぁあ!!」


先生がくしゃみをしたようだ。おっさんみたいなくしゃみでうるさい。ちょっと睨んでやるか。ギロッ⋯⋯!!??


なんだこれは!鼻からサクランボ!?


⋯⋯。いや、そんなはずがない。よく見てみるんだ。ジロッ⋯⋯!!??


くしゃみの衝撃で鼻血が出て、それが鼻水と混ざって垂れていたようだ!なんという奇跡だろうか!ベストはなたれ小僧は先生に決まりだー!!おめでとうございます先生!




感想待ってます(*´∀`*)

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― 新着の感想 ―
[良い点] ボーくん好き(っ*´∀`*)っ ハナタレにそんなすごい事実があったとは、!
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