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falling down  作者: 紫葵
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後編

昼休みにて。

真は本当にモテるなぁ。私もあんな風に・・・。

あ、真が戻ってくる。

「モテテモだねぇ〜真さーん。」

構って欲しくて、自分の気持ちに気付いて欲しくてつい憎まれ口を叩く。

「やめてよ、ほんとにそういうの興味無い。」

あぁ嘘だなぁ・・・。真に好きな人いるのぐらい知ってるよ。相手は分からないけどその人が羨ましい。

「へー勿体無いなぁ。」

「まだそういうのよく分からないんだよ。玲奈だってモテるでしょ?」

これは傷つくなぁ。好きな人以外から好意持たれて嬉しい訳ないじゃん。なんでそういう事言うかなぁ。

「モテモテ真に敵いませんよ。それに私、好きな人いるし。」

頭にきて言ってしまった・・・。


午後の授業なんか頭に入るわけなかった。

少し頭にきて今まで隠してた事をバラすなんて馬鹿過ぎるよ。

もうこの際、全部話して楽になろうかな・・・。気持ち悪くても、カッコ悪くても、伝えたら楽になるのかな・・・?

放課後、待っててもらおう。


「「あの。」」

真と被ってしまった。

「玲奈からどうぞ?」

先を譲られた、お言葉に甘えて先に伝える事にした。

「真、あのさ・・・一緒に帰らない?」

誘えた、良かった。

「う、うん。帰ろ。」


辺りはすっかり暗くなり街灯の光照らされながら帰路についている。

「あのさ、公園寄ってかない?」

無言の帰り道に真が誘った。正直このままじゃ何もできそうにないから有難い。

「うん、寄ってこ。」

公園には街灯が2本しかなく、結構暗かった。

「あー暗いなぁ、紅葉見れないね。」

「流石にね、でも落ちてるのも沢山あるし気分は紅葉狩りかな?」

「そうだね、玲奈の言う通り。」

真が笑った。

そのお陰か緊張が緩んだ気がした。

今から逃げない。気持ち悪くても想いを伝えよう。

「あのさ、玲奈。」

そう覚悟して出鼻をくじかれた。

「何?」

告白の覚悟を遮られたのもあり、少し投げやりに答えた。

「好きな人って、誰なの?」


え?

一瞬何を言われたか理解出来なかった。真から訊いてくるとは思わなかったから。

「え、えーと・・・。」

「言いたくないならいいんだ、ちょっと気になっただけだから。」

言わなきゃ。言わなきゃ伝わらない。


「真だよ。」


例え気持ち悪くても、カッコ悪くても、伝えた。


「真が好き。」


真は黙ってる。驚くのも無理ないか・・・。

「私、レズなの。」

後悔と罪悪感に呑まれそうだ。今更だけどこんなの気持ちの押し付けだ、暴力だ。


「玲奈、あたし・・・え、あ、僕も好きだよ・・・。」


え?今・・・。


「でも僕、性同一性障害なんだ。」


「どういう・・・こと?」


「僕は気持ちは男、異性として玲奈が好きだ。」


嘘、だ。そう思いたい。先程まで好きだった人は最も嫌悪する異性にしか見えない。


「え・・・あ、えと。」


言葉が出てこない。怖い。自分が自分じゃ無いみたい。


「ごめんなさい!」

私は逃げた。真を置いて。裏切られた気分だ。裏切ったのは自分からなのに。最低だ。


「分かってたけど、やっぱり気持ち悪いよね。ごめんね玲奈。」

僕は1人落ちる紅葉を受け止めた。


きゅんきゅんしましたか?毎度こんな後書きの作者とか気持ち悪いですね、ごめんなさい。

どうやら性格捻じ曲がってるから正統派恋愛が書けないみたいです。どうしてこうなった。


一応、小説のネタとしてレズや性同一性障害と使ってますが偏見はありません。自虐ネタもそのキャラ特有だということを理解していただきたいです。

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