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流れるように移り変わる世界は誰にも止められないんだよ(仮)  作者: 才耶マカ
第一章~ライガルド家を出るまで~
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第四話






ナイリ視点




ナイリ「失礼いたします。」


…この方が歴代最強のライガルド家当主…ローグ・セン・ナ・ライガルド…



ローグ「初めまして…ナイリ君といったかな?」


ナイリ「はい、ナイリ・アル・ド・フェルダンと申します。よろしくお願いします。」


ローグ「うむ…まずさきに一応謝らせてくれ。門番がいきなり斬りかかってきただろう?」


ナイリ「あ、いえ…。」


…一応……


ローグ「ライガルド家に弱いものは要らないのでね…初めに試させてもらってる。君は難なくクリアしたみたいだね。…よろしい、合格だ。」


ナイリ「あ、はい。ありがとうございます。」


ローグ「ではまず、私たちの自己紹介をしようか…君はもう聞いたからしなくていい。」


ナイリ「はい。お願いします。」


ローグ「ではまず私から…ライガルド家現当主のローグ・セン・ナ・ライガルドだ。」


ナイリ「よろしくお願いします。」


ローグ「…で私の左隣に居るのが私の妻であるエリス・ラグ・ナ・ライガルド。」


エリス「よろしくお願いしますわ、ナイリさん。」


ナイリ「はい、お願いします。」


ローグ「…で…私の右隣に居るのが私の父親である前当主のセング・ドル・ナ・ライガルド」


セング「お主がこやつのメイドか…苦労するだろうが頼むのう。ちなみに皆からは力を込めてセング爺と呼ばれておる。」


…親しみをこめてじゃないんですね…


ナイリ「…???…こやつ?あ、お願いします。」


ローグ「あぁ…うむ…それなんだが…これから知らされることは最高機密なので口外しないように…知っているのは私とエリス…父上と…初めにいた…いや…何でもない。ここにいる…まぁ……君を含めた…四人…しかしらないので心に留めておいてくれ。」


ナイリ「?わかりました。」


ローグ「君と、君が仕えるものの存在は秘密にしてある。特にこの部屋と君の部屋はここに居るものとさっき案内させた執事しか認知出来ないようにしてあるから安心してくれ。」


ナイリ「…わかりました。…あの…私が仕えるお方はそれほどまでに秘密にしておかなければいけない方なのでございますか?」


ローグ「うむ…その通りだ。そして、ここからが本題だ。」



空気が…変わった…?


ナイリ「…はい。」


ローグ「君は誰に仕える…や、どこに仕える…等の全ての情報を知らされていない。これは間違いないな?」


ナイリ「はい。間違いありません。」


ローグ「よろしい…君は、赤子の…姥としてのライセンスは持っているか?」


ナイリ「?…えぇ…はい。メイド…またはそれに準ずるライセンスは全て中級までとってあるので大丈夫かと…私が仕えるお方は赤子なのですか?」


ローグ「…そうか…助かる。…その通りだ。今から君の仕える者を見せる。驚くだろうが落ち着いていてくれ。」


ナイリ「…大丈夫です。」


ローグ「では、認識阻害魔法を解こうか…ふぅ…」


…?…?!!!!…黒い…髪の毛…


ナイリ「髪の毛…いや…毛が黒い…」


ローグ「そうだ…初めて見るだろうが前例が無いわけではないらしい。…だが危険だ。しかも七歳になるまで魔力は図れない…呪われし忌み子ならば魔力がないだろう…魔力がなかった場合は…西の森…ラルドの森に捨てる。だが、これからどうなるか分からないので七歳まではしっかりと育ててほしい。私たちの見解としては呪われし忌み子としてすぐに消し去りたいところなのだが、化けるかもしれん…利用価値がある以上生かしておく。頼んだよ。分からないことがあればさっき案内してきた執事に聞いてくれ。」


…自分の子供をまるで道具のように……くっ…!


ナイリ「分かりました。誠心誠意お世話させて頂きます。」


ローグ「あぁ…それともうひとつ…君は…あぁ…こいつの名前を教えてなかったか、こいつはライト・ロー・ナ・ライガルドだ。一応フルネームではこうだが七歳の時に魔力がなかったらライガルド家に弱きものは要らないからライトとして死んでもらう。あと、君はこいつに魔力がなかった場合一緒にラルドの森に行って死んでもらう。いわゆる運命共同体だ。あそこはランクS以上の魔物しか居ないから君では生き残るのは不可能だよ。これはきみの父上からも了承を得ているから心配しないでくれ…まあ…確実にあと残り七年間の命だから満足生きれるように必要なものはなんでも言ってくれ。言ってくれれば可能な限り用意する。」


な…こいつ…最低だ…くうっ…


ナイリ「っ…わ…わかりました…」


ローグ「話が早くて助かるよ。では、良い余生を。」


エリス「頑張ってくださいね…おほほ…。」


セング「…頑張ってくれたまえ。」



ギィ…バタン!



ナイリ「くぅっ…何でですか…父様…」


ここには葛しか居ないのかな…


ナイリ「…ライト様は…こんなにも美しく可愛らしく何の罪も無いのに……ライト様…私が命に変えてもお守りします。必ず。ですから頑張ってく生きてください…。私も精一杯お仕えさせていただきます…。」







ライト視点



…良かった…このナイリさんだけは俺の見方みたいだ…嬉しいな…



…ナイリさん…俺のそばにいてくれる…それだけでこんなに嬉しいなんてな…ありがとう…今日はもう寝よう…おやすみなさい…。


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