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プロローグ…5

オル視点


…私は全ての事象を理解したつもりでいた。


私は神だから。


でも、ある日のこと…私はある一人の男の子にたとえ神であっても全知全能ではないことを思い知らされた…。


中里 燐那(なかざとりんな)…彼は突然地球と言う世界ではあり得ないはずの魔法を使った…いきなり発現したのである。


それに私は純粋に興味を持った。


私が初めて何かに興味を持った…その事実は自分でも信じられなかった。


私が彼に興味を持った理由はなにも魔法が使えたからだけではない…通常、地球の人間は普段の生活の上で力を%で表すと、50%~70%しか発揮せずに生活を送っている。


これは無意識にコントロールされるものではないので鍛えたから~とかで変化が起きるわけではない。


稀にコントロール出来るものが現れはするのだが、それも、全力の内の~%とかでの範囲でしかコントロール出来ず、普段から常に意識してコントロール出来るものではない。


俗に言う『火事場のバカ力』…と言うものがあるが、あれはおよそ70%で止まるはずの全力の上限が、死に直面…または身の危険を感じたときに、死にたくない…生きたいといった強い想いによって、掛かっているリミッターが外れ、普段より強い力が出せるようになる…といったものだ。


しかし、彼は意識していないのだろうが、普段から力を全力の1%にも満たない状態のレベルでリミッターが掛かっていた。


人間の力が50%~70%でしか出せずに普段からリミッターが掛かっているのは、地球と言う他の世界と比べると平和な世界だからこそ掛かっている…つまり他の世界の者達は常に全力で生きている…そして他の世界にはリミッターが存在しないことも分かるだろう。


つまり、彼が他の世界へと行けば彼に掛かっている(彼が無意識に掛けているのかもしれないが)リミッターが外れる…はずである。


そうしたら、一体どれだけのものになるのか…ただリミッターが外れただけではさほど強くはないだろう…しかし、彼は強くなる。彼が守りたいものを見付けたときにどれだけ強くなるのか…下手をすれば、創造神である私と同等かそれ以上の魔力を得るだろう。


…楽しみだ…彼が新しく生まれた世界で何を見、何を思うのか…楽しみで仕方がない。


ただ居るだけの創造神であった私…私の役目は世界を作ること…それ以外には何もない。


つまらなかった私の見る景色を色鮮やかに変えてくれるだろう。


最高神である私をワクワクさせるなんて…面白いわね。



……それにしても危なかったわ…あと数秒遅かったら彼は消されてた…全く…地球にいる神は臆病だわ…恐いからってすぐに排除しようとして…私の楽しみを奪おうとしたからには相応の罰を与えないと…名前は何だったかしら…そうそうソール…?だったかしらね…今度調k…お仕o…教育しないといけないわね。


…頑張ってね…燐那……


行ってらっしゃい♪

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