歪曲
突発性小説書きたくなる病。
ただ、あなただけが好きでした。
すべてを捨てて、守る覚悟がありました。
けれど、守れなかった。
手を伸ばしました。
二度と触れ合えませんでした。
原因は私にありました。
烙印を付けました。
冷酷でした。
何も感じませんでした。
痛みを与えて楽しんでいました。
乗っ取られる自分が怖かった。
交錯して、混沌として、自分を傷つけました。
悪いのは自分だと思っていました。
いかなる時も、そうやって慰めてきました。
夜を恐れました。
闇が迫って来ました。
目が暗さに慣れ、周囲が見えてくるのを、拒みました。
敵しか見えなくなりました。
呼んでも、戻って来ることはありませんでした。
ただ、あなただけが好きでした。
すべてを奪われても、好きでいられる覚悟がありました。
けれど、耐えられませんでした。
手にアザを、足にキズを、肉体に烙印を押して、ずっとずっと好きだったのに、裏切った、裏切って、私を捨てて、楽しいの、あなたが喜ぶならそれでいい、私はどうなるの、楽しいの?
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